こんな俺でも異世界でやれること

yamato.K

第16話 決勝戦 バトルロイヤル 当日

「はい…奴らも同じ様に決勝戦まで勝ち上がっております。
…承知しております。奴らを必ずや抹殺し、どんな手を使っても我々の目的を達成致します。
はい。全ては…『ヴァルプルギス様』…貴方の為に」






















翌朝…


俺、霧島優真は早起きし、現在身支度は完了したが、ちょっとした事がまだである状態だ。


「…さて、皆はまだ寝てるな…。寝る前に他の方法を考える…ということで何とか新しく考えたGMゴッドマスターGMゲームマジックを練習するか…」

スゥ…


一呼吸し、頭の中でイメージを膨らませる。

GMゴッドマスターとはその名の通り、神の力を自在に操れるスキルだ。組み合わせを考えれば多分最強に近くなる。

イメージするのは神様の中で選んだ阿修羅。
顔と腕ではなく自分の腕だけをイメージする。
6つの腕…見た目は気持ち悪いかもだが、実際使うと便利なはず。そう考えたからである。


GMゴッドマスター…阿修羅…!」


すると赤い火の粉が肩あたりから出てき、4つの腕が出現した…!成功!
だが問題なのはまずこれに慣れること。話はそれからだ。


「幻影じゃなく、本物の腕だからなぁ…まず指から…」


なんとなく指を動かし、6つの腕で同じ操作ができるか確認。
…いまいち動かしにくいが、時間も限られてる。次だ次。


「次はGMゲームマジックだな…これは現実ではあり得ないことができるスキル…だよな?」

スッと目を閉じ、ステータスを確認。



GM
『ゲームマスター・ガンマスター・ゴッドマスター・ゲームマジック』


『ゲームマスター:ゲーム内で使える武器の召喚及び魔法の発動を自由にする』

『ゲームマジック:現実では出来ない事をゲーム内では可能なように、現実では不可能な事を可能にする』



よし、多分あってる。まず、何をするかだな…


「…どうしよ?ノープランってやつだなぁ…ゲーム内で出来ること…かぁ…」

ただひたすら考える。ゲームに出来て現実に出来ない事…

















ーそして時は流れ、決勝戦バトルロイヤル開始目前ー



「…やべ、時間が過ぎるの早すぎない?なぁんて、ノープランじゃなくなっただけまだマシか」


そして目の前の扉が開き、観客の声が響く。うちのパーティーも見てるからダサいことはしたくないな
って思いつつ、場内へ入り三歩で足を止めた。
だいたい方位磁針と同じように東西南北に各組がいる。王族が座る席(観客席より上の位置)が北だとすると俺は西ってところか。目の前にナイトがいて南に真と霞。北になんか様子がちょっと変なマッチョマン…目が死んでる?



「さぁ!いよいよ、この時がやってまいりました、決勝戦バトルロイヤル!
ルールをご説明します。ルールはこれまでの試合と同じですが、この4組の中でたった1組が今大会の優勝者となります!
それでは、始めます!
試合、開始ぃぃっ!」



「…」


司会者の合図と共に身構え、マッチョマンとナイトが俺に襲いかかってきた!


「んな!ふざけんな!」


ナイトが剣を振り、ギリギリで避ける。が


「あっぶ、うごぉぉ!?」


そこにマッチョマンのパンチが横腹に直撃。吹っ飛ぶがテレポートで何とか復帰。そこに真と霞が来た。


「優真、あいつら妙だな…ここは協力して倒そう」

「そうしよ優真!勝って私達と対決してヴァルプルギスを倒そうよ!」

「…そうだな。まずは目の前のことに集中しなきゃな。俺は騎士みたいなやつを相手する。2人はあいつを頼む」

「分かった。行くぞ霞、俺たちのコンビネーションで片付けるぞ」

「ほーい!ちゃちゃっと倒そう!」


2人が協力してくれるのは心強い。なんせ経験が違うし、戦いの先輩みたいなもんだからな。


「さて、まずあんたから倒させてもらおう」


そう言って俺はナイトに目を向ける。


「…貴様を、殺す。そうすれば我々の…」

「御託をするなら…」


俺はナイトの懐に入って1発思いっきり腹に殴っりかかる。


「寝てからにしろ…!」バシィィ
「んな!?」

お、俺のパンチを両手で受け止めた!?しかも力強くしたはずなのに…

「…なかなかやる。だが…」


ナイトが手を払い、剣を手に取り、刃が顔に迫ってくる!


「…死ね」

なら俺は抵抗する。拳で!

「やなこった」シュッ

「テレポートか…」

「背中がガラ空きだぁッ!」バァン


今度こそやつの背中に思いっきりパンチを当てれた!
ナイトは吹き飛んで転がっていき、そこを追い討ちする…!


「テレポート…!」


「よっと…!」


転がるナイトの足を上手くキャッチし、ハンマー投げのように時計回りに回転する。


「…生意気」ザクッ

「うあぁっ!痛えぇ!手、手に何か刺しやがった…もしかして足の仕込みナイフか…やられた!」


痛みが走り、反射的に手を離してしまった…手のひらに切り傷がある。多分予想は合っている。が、やつを倒すにはどうするか…


「…目には目を作戦するか、いやダメだ。まだ切り札は残すべきだ…ならどうする…?」


「今度こそ…殺す」シュッ

「っ!」


やつの剣技が速すぎて余裕がない状態…
…止めればいいか。

「真剣白刃取りぃぃっ!」バシッ

「…!」


剣を上手く捉えた。この隙にちょっと質問タイム。


「お前は一体何者だ?どうして俺をしつこく狙う?」

「…そんなに知りたいなら…言ってやる」

「(やったぜ(^^;))」プルプル


「…私の名は…メチル…だ。そして…あの方の為に…貴様を殺す…!」


…メチル水銀?有害物質…じゃなくって、あの方ってことは…


「お前、ヴァルプルギス側の魔物か」

「あの方の為にも…貴様を絶対に殺すッ!」

「…っ!(俺でも分かるこの殺気…!ヤバイな…押す力が増してきてる)」プルプル


あいつ、メチルって言ったっけ。メチルを倒すには、自滅覚悟で戦うしかない…か。やってやる!


「…この距離なら外す心配は無い!
『エクスプロージョン』!」


そう、あの人も使っている大爆発の魔法。
ゼロ距離の為俺も爆発を喰らうが問題ないはず…




ドォォォォォォォォン




「うわぁっちちちちち!」ゴロゴロ



「え、何何?何が起きたの真?」

「…足元に転がってきた人物がゼロ距離でエクスプロージョンを放った。やれやれ…」

「…あ、本当だ。優真、大丈夫?
焦げてるけど…」ツンツン


「…大丈夫だ 問題ない。と言いたいけど実質 小破だ」焦げ


「私達の方はもう終わったよ。あの人見掛け倒しだったから思いっきりやっちゃった♪」テヘッ


おいおい、あの筋肉マジで場外&気絶してらっしゃる…

ってそれよりメチルの野郎は?


「あいつ、どうなった?」

「鎧の破片は見えるが、本人は知らない」


確かに煙の中で僅かに動くシルエットが見える。


「…ゼロ距離エクスプロージョンじゃ倒せなかったか…ちょっとショック…」

「おい、ここは協力してやるしか…」

「いや、2人は見ていてくれ。あいつは俺と戦うことしか頭にない。だったら俺がカタをつける」


エクスプロージョンがダメなら、他の策を考え実行するまでだ。とりあえず炎属性の双剣を召喚し、煙の中に突っ込んでみる。


「…そこか!」


空振り…?確かに影はそこにあったはずなのに…


「…死ね!」

「っ!そこか!」


右で剣を受け止め、左でメチル目掛けて剣を突く。いわゆるカウンターだ。


「うぐッ」バシッ


メチルは俺の攻撃を足で蹴って防ぎ、さらに俺の顔を踏み台にして後ろへ下がった。


「ブフェ!」


煙がはれてメチルの顔がよく見える。


「(髪が銀色って…それに角と尻尾…悪魔か?)」

「ハァ…ハァ…あの方がお喜びになるなら、私はこの命が消えても…!」

「俺はヴァルプルギスを倒す使命があることを知った以上、前に進まなくちゃいけないんだ」

「…絶対に殺す!」


メチルが地面を蹴って俺に接近してくる。


「…俺がお前を討つ!」


ここで俺はゲームマジックを発動。


現実では不可能な事でも可能にする。
俺が選んだ不可能は…







『クロックアップ』




これはとある仮面○イダーが使っていたシステムをゲームからコピーした能力だ。
自分自身を超高速させる力。ちなみに自分達以外の時間がほぼ止まっているに等しい。




「ここからが終わりのカウントダウンだ」


俺は双剣を地面に刺し、空中で静止しているメチルに向かって歩く。
ゆっくり、ゆっくりと。


そしてメチルの顔に向けてパンチを1発。剣にひと蹴りし、最後に


「『ライトニンググングニル』」


俺の中のイメージのグングニルを創造し、雷属性を宿らせる。メチル目掛けてグングニルで空を突き、雷のエネルギーをメチルの体に走らせる。


「…いっつ!雷が俺の方まで走って来た…意外と痛いな。
ハァ…ここまでやれば終わるだろう。『クロックオーバー』!」


ゆっくりに見える世界が元に戻り始め、


「ああぁぁぁぁぁぁぁ!」


メチルの悲鳴が心にちょっと傷がつくが、仕方ない。
打撃と凄まじい電撃を喰らったメチルはその場で倒れ、おそらく気絶した。


「終わったか…」

「とりあえずお疲れ様、だな優真。自分の発想と力を上手く使えたようだな」

「サンキュー真、だけどこれで一番の難関は君ら2人になるんだよな…」

「そーゆーことだね。ねぇ真、私がまず優真と戦っていい?私達の知ってる優真には結構負けたけど、高校生の頃の優真で勝ってみたいんだ!」

「…だそうだ、どうする優真?」

「マジか…先に真と戦うつもりだったんだけど…」


「なら条件を付ける。もし霞に勝ったら俺はリタイアする。そうすればお前の負担は軽くなるだろ?」


「…真がそれでいいのならそうさせてもらう。MP消費が激しくて疲れてるけどベストを尽くしてみる」


「…じゃあ俺は遠くで見ておく。自由に始めてくれ」

(優真、霞にはちょっとした裏がある…お前の職業スキルで勝ってみろ…)


「「はーい」」



…俺が西側、霞が東側、真は南側に立ち、戦闘準備を始める。観客席は少々沈黙状態。ま、そりゃそうか残り2組だもんな。


それよりも、霞は強い。俺以上にだ。
何故かと言うとそれは主に『職業』にある。



昨日霞が教えてくれた職業、それは『シャドーマスター』だ。何が強いか?それは「影を自由自在に操れる」ということだ。影があればそこは霞にとって攻撃範囲内でもある。
実際足元にも影があるから危なっかしい…
シャドーマスターに加えて、俺と同じステータスはオールs。1つ1つの攻撃が危ない。


「ちょっとは手加減してくれよな、こっちはそこそこダメージがあるんだから…」

「えーやだ。思いっきり優真と遊びたいんだもん!」

「(ちょっとイラッとするが落ち着け俺…体は大人だが心は子供…そうただそれだけなんだ…)」

「じゃあそろそろ…」

「分かった。それじゃ始めようか、優真…『悪夢』を…」ニコッ


バシィィィィ


「(え…?)」


ほんの一瞬の出来事だった。世界が傾いて見えたと思いきや、頭から地面に叩き落とされた…!?


「ぐっ…!」


何が起きたのかちょっと分かった気がする。殴られたんだ。顔面を。あのほんの一瞬で…


「遅いよ…優真…」シュッ

「…!?」


霞が影から槍を創造し、俺目掛けて放ってくる…これは流石にまずい。


「チィッ!!」ダッ


全力でその場から走り、槍を避けた。が、


「そっちに逃げるのは予測済み♪」

「ちょ…!」


霞の影からなんか柱みたいなのが飛んできたがなんとか持ち前の反射神経で避けれた…


「あっぶ!手加減無さすぎ!どうして未来の俺はこんな危なっかしい人を恋人に…」ブツブツ

「よそ見は危ないよ〜♪」

「フェ?」


足元の影から手が出てきて足を拘束されていた!?
いつの間にこんなことをされてたんだ?

「(…計算によると俺の勝算は、1%に等しい…だがその1%を俺は掴み取る!
それにゲームマスターに頼るよりゲームマジックに頼った方がいい…な)」


霞が急速接近し、殴りかかってくる…


「『クロックアップ』!」


殴られる寸前でなんとか二度目のクロックアップを発動できた。手で影を潰し霞の背後へ回り、ギリギリ触れるか触れないかぐらいの所へ近づいた。


「スサノオ…『天叢雲剣』っと。ってこれどっかのゲームで見たことあるデザインのような…ま、それより霞に一撃与えとかないとな」


天叢雲剣を構え、見様見真似でとある技を再現してみることにした。
それを放つと同時にクロックアップ解除。


「『牙○…零式』!」

相手と間合いの無い密着状態(零距離)から上半身のバネのみで猛烈な威力の突きを放つ技。どっかの誰かさんがやっていたが、オリジナルには程遠い威力になる。
ついてに剣先にバリアを張って霞が切れないようにカバーする。当てれるとはいえ、流石に命をとるわけじゃない。しなかったら恐ろしい…

そしてクロックアップを解除し霞が動き始める。


「っ!?」


当たる。この距離なら確実に…むしろ外す要素が見つからない。霞から見て俺は瞬間移動してるようなものだからな。


「跳べぇぇッ!」


「うっぐッ!」



剣先が霞の顔に命中し、霞が吹っ飛ぶ…!




…が物事は全て都合よくいかないらしい。


「うっおわっ!」


いつからついていたのかさっぱりだが、俺の体に霞の影がまとわりついて俺も吹っ飛び、そして…


「跳ぶのは優真の方だよッ!」



ドォォォォォン



「がっはぁ…!」


俺が霞の手型影によって場外に叩き落とされ背中を強打し、
試合終了…


「うぅ…」



そして俺は…意識が遠のいていくのを感じながら…目を閉じた…





to be continued…





どうも…yamato…です。そして、先に言わせて下さい。


投稿遅れてすいませんでした…

ちゃんと理由(言い訳)があります。
まずリアルが忙しくなって下書きに手を加える機会がほぼなくなり、頭を悩ませつつ下書きをしてました。
そして休みの日は6時間ぐらい下書きをしていました。ですが、「なんかこれじゃ後々おかしなことが起きる…」と書いては消し、消しては書いての連続…

そんなことをしていたら文字数が最後の挨拶で6300近くになり、正直辛かったです…


待っていた方、本当に申し訳ございませんでした…
自分の文章力が全然ないのを今悔やんでます…「このバカ野郎!」と心の中で言っても構いませんよ、はい。


次回は「霞に負けた優真が目を覚ました後、どうするか」という感じです。可能な限り頑張りますので、どうか宜しくお願い致します。


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文字のミスや変なところがあればそちらもコメントで教えて下さい。よろしくお願いします。


それではまた…

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