こんな俺でも異世界でやれること

yamato.K

第14話 第二回戦 真実と偽り

「…多分この辺りだ。今回の異変の主犯は」


俺が何をしているのかと言うと、導きの宝石を片手に時の水晶の探知をしている。
反応はしているから盗み去った主犯がこの大会にいる。これがこの武闘大会に参加した理由の1つでもある。


「…こうも人が多いと判別しにくいのが難点だな。しくじったか」


この武闘大会は観客だけでも軽く1000人は超えているだろう。


「やれやれ、骨が折れる…」

「ちょっと失礼」トン

「っ!」


なん…だと!?
















「う、うぅ…こ、ここは」

「お、やっと目を覚ましたのね」

「うおわ!?」


目が覚めたかと思いきや、目の前に見知らぬ女性がいた。そしてここは…何処かの部屋?

だが不思議だ…何処かで聞いたことがあるような声…
開いたドアから見知らぬ男性がこっちへ近づいて来る。

「よう、初めまして。だな『この時間軸の霧島優真』」

「…は?」

「…どう言うことだ?この時間軸のって、あんた達は何者だよ?」

「ま、そりゃそう言うよね。今までの君も同じ事言ってたしね」

「まず自己紹介から始めようか、俺は『鈴谷 真』だ。右目が前髪で隠れてるのが一番目立つだろうな」

「そして私は『夕立 霞』、覚えておいてね♪」

「は、はぁ…」

「そして俺達はお前と同じ様にこの世界ではイレギュラーな存在だ」


とりあえず、1つ疑問を吹っかけてみることに


「なぁ、あんた達だろ?時の水晶を盗んだのは」

「あぁ、そうだ。俺達だ。」

「…おい、さっさと時の水晶を返せよ。こっちは迷惑なんだよ」

「それは無理な相談だ。なんせお前は偽りの女神に頼まれたんだからな」

「…は?どういう事だ」


さっぱり分からない。この時間軸のとか時の水晶を盗んだとかアストレアが偽の女神とか…


「あ、あと君が持っていた宝石は売っておいたからねー」

「…何でそうしたんだ?全く理解ができない」

「まぁ待て、後で説明する。まず俺達は別の時間軸から…言い換えれば未来から来た。そして未来のお前がここの偽女神に殺された」

「…(ちょ、ちょっと待て。未来の俺が殺された?)」

「どうやら驚いてるね。ま、いつものことか」

「いつものこと?」

「俺達は今のお前のように何も知らない『霧島優真』に何度も会って話したからな。反応も同じということだ」

「そして信用してもらえるようにと未来のお前からの遺書がある」ポイッ

「おっとと…これか…(状況理解、それとこいつらを信用できるかを確かめなきゃな…)」




俺はちょっとしわくちゃになっている遺書を受け取り、中を読み始めた…










【突然すぎて驚くだろうけど、未来の君、『霧島優真』からだ。



俺達はこの世界を魔の手から救うようにと女神アストレアの手によってアルトメルトに召喚されたんだ。



だが、そいつはチート能力を持った俺達でさえ苦戦した。俺は致命傷をそいつに喰らわせたが、同時に俺とアストレア様が致命傷を負ってしまった。全く、情けないな。ハハッ



ちなみにそいつの名前は『ヴァルプルギス』。見た目は魔女の様な姿だ。ヴァルプルギスは俺達と同じ様にイレギュラーな存在だから戦う時は慎重に頼む…



これから俺とアストレア様はもしもの時の為の『時の転生』をする。これは使用者が死ぬ間際にすると次に生き返る時、どの時間へ生くか自由に決めれる技だ。
だが、欠点はある。それはそれまでの記憶が全て消えることだ。



これを見ている君がこれから転生する俺であることを祈ってる。ちなみにこれは1秒で作り上げた遺書だ。スゲェだろ?




まぁ、ともかく俺の成し遂げれなかったヴァルプルギス討伐を…よろしく頼む。



君に…託す。為すべきと思ったことを…】









未来の自分は、ヴァルプルギスの討伐を成功できず、致命傷を負った為、女神アストレアと共に時の転生をした…か…


「読み終わったみたいだね。じゃあ早速だけど質問ね。
優真、最近変な光景を見なかったかしら?」

「変な…光景?」

「そう、全く知らない場所にいたような夢とかさ」

「(変な…夢…か。ん?
そう言えば確か一回戦をする前、寝てたっけ。その時の夢…記憶が正しければ見たことない場所と声…
その声は夕立とほぼ同じな気がする…)」

「それなら、心当たりがある。どこか知らない場所で誰かが叫んでいたような…だがノイズみたいなのが起きてなんて言ってたかは分からない」


「…!真、まさか…」

「…あぁ、これは正直俺も驚いた。ようやく見つけたぞ。希望の星を…」

「な、なぁ。俺が見た夢とそれと何か関係があるのか?」

「大ありよ…やっと…やっと見つけれた…私の本当の恋人を」グスッ

「…え?い、今…何て言った?」

「霞の初恋の人物は、優真。お前の前世だ。お前の記憶が無くとも俺達が初めて出会った霧島優真の魂をお前が持っている」

「そ、そう…なのか…いろいろと起きすぎて頭がパニックだ…未来の初恋の人物が目の前にいるとか誰が想像できる?」

「さぁ?俺は知らない」

「…そうかい。ってあぁ!大会、武闘大会のこと忘れてた!鈴谷、どうなってる?」

「安心しろ、優真。この部屋、もといこの空間はあの時間とは異なる。戻れば止めていたストップウォッチのように再開する」

「…どうやって作ったんだ、この空間…」


「そこは触れるな」アッハイ


「あうぅ…良かった。良かったぁ〜優真、やっと君の魂を見つけれた〜    グスッ
もう離さない…いや、一生離さないよ♪」ニカッ


「(何、このオーラ。怖(^^;))」

「さて、頭の整理はついたか?
お前に真実と偽りを教えたが、これからどうする気だ?」

「なぁ、女神アストレアも時の転生をしたんだろ?じゃあ俺が出会った女神アストレアはヴァルプルギスが化けていたってことだろ?なら転生した後、誰になったんだ?」

「…さぁな」

「…あと宝石を売ったのは何でだ?」

「それは、「それは私が言うよ!」…はぁ…分かった」

「優真が持っていた宝石、実はヴァルプルギスが作った盗聴器のような物なんだ。だから情報漏れを防ぐために売ってお金にしたんだ。300万G儲けたんだ〜褒めて褒めて〜」

「あ、あぁ」なでなで             ンン〜〜久々ノコノ感ジ!タマラナイッポイ!


「…さて、その犬は置いておき…優真、どうする?
これはお前の選択だ。
俺達と一緒にヴァルプルギスを殺しに行って悲劇を止めるか、何事もなかった様に日々を過ごすのか…どうする」



それは…断れば未来、もとい前世の俺の願いを踏みにじることになる。自分からの遺書。これを見て何にも思わない方がおかしいな…

「…冒険家としての仕事は一時休憩しよう。そしてこれからはヴァルプルギスを殺りに行く準備をしよう。その為にもまずは」

「参加した武闘大会だな。俺達はB戦にエントリーしている。決勝のバトルロイヤルでまた会おう」


「え〜やだやだ!優真ともっと一緒にいたい!」


この時、俺と真はこう思った。


「(こいつ…小学生か!?)」

…と
















そして俺は第2回戦。剣士風獣人の猫2匹が相手だ。




「(さて、実験といこう…『GMはゲームマスターと言う意味だけなのか』これが本当にあっているなら俺の発案『ガンマスター』もいけるはずだ…)」


まずはリボルバーを召喚。2匹の攻撃がくるが、すばやさがSだから余裕でかわせる。

そして弾を確認すると

「赤、水色、黄、緑、シルバー、ゴールド…か」


弾は6発、それぞれ着色されている。おそらく弾の種類別になっているんだろう。


「ものは試し、まずはシルバーの弾から…!」パァァン


「ん?ニャ!?何だニャ!?」カァァン


発射すると、変な軌道を描いて片方の猫へ目掛けて飛んでいくが、盾で弾かれてしまった。


「さしずめホーミングといったところか…残弾は…え、消えていない?」


たしかに一発撃ったのだが、シルバーの弾、ホーミング弾は消えていない…ということは無限に撃つことができ、命中率100%…良いものだ。


「よく分からニャいけど、反撃!」

「OKニャ!」スカッ

「次は黄の弾だな」カチャカチャ

「ふ、ニャァ!「ハァァァァ!」テェェェイ!」スカスカッ


んーコンビネーションはいいが、オールSの俺の前には無意味だ。全部避けれる。


「ニャァァァ!当たらニャい!」スカッ

「…そこ!」パァァン

「無駄ニャ!」スッ


黄の弾を発射し、真っ直ぐ飛び猫の盾に当たって…


「ニャァァァァァァ!?」ビリビリビリビリ



猫から稲妻並みの電撃がほとばしる。金属性の防具を着ているから余計感電しやすくなったみたいだ。


俺の髪がモワモワしてるのは気のせいだなうん。


「服だから俺も感電しなくて良かったぁ…」


「隙ありニャ!」ガァァン



俺の頭に剣が刺さ…
らず、折れた。


「ニャ!?お前、どんだけ石頭だニャ!?」

「し、失礼な!俺は馬鹿だけど石頭じゃないぞ!」

流石にイラっときた。ので黄の弾を発射して、感電させる。


パァァン


「あんニャァァァァァ!?」ビリビリビリビリ



そうして俺は勝利し、実験成功。
GMは複数の意味があるというのが証明できた。

ガンマスターの力は銃系統の武器を召喚した際、弾は無限に撃つことができ、銃を構えた時、感覚だけど撃つと命中率100%になる。気がする。


…その内ゴムとかできそうかも。でも使い道ある?



そして控え室みたいな部屋へ戻り、俺は少し仮眠を取ることにした。

今日はいろんなことが起きて、疲れた…



未来の自分の仲間が来たり、自分が死んでしまい、今の自分に転生したとか、ヘイリーべで聞いた声が本物の女神アストレアじゃなく、偽物の、そして今回の黒幕であるヴァルプルギスだったとか。


…これまで何人もの俺が死んでしまったとしたら、まるでコンティニューみたいだな。
その度に真と霞は時の水晶で時渡りをしていたのかなぁ…


あぁ…だんどん眠くなってきた。もう…寝とこうか…な…





to be continued…




ども、14話を書いている最中にふとフォローを見たら54人になっていて驚き、飲んでいたカフェオレが鼻から出てきたyamatoです(実話)

第1話から書き続けて1ヶ月以上で思ったよりチラ見でも見て下さっている方が多く、とても有り難く思いました。ありがとうございます。モチベーション上げれます。

フォロー50人突破した記念で少しだけネタバレします。


この『こんな俺でも異世界でやれるとこ』は実は、第20話で最終回にする予定なんです。

元々長いストーリーを書く予定ではなかったからなんですが、その代わりに番外編や何か短編の物語とか書くつもりです。(内容は決めてませんが…

これを見て下さってる方、もしこんな物語がいい、というのがあれば未来の第20話の方にコメントお願いします。

興味を持って下さったりしたら、いいねやコメント、フォローをお気軽にお願いします。
文字のミスや変なところがあればそちらもコメントで教えて下さい。よろしくお願いします。


それではまた…

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