こんな俺でも異世界でやれること

yamato.K

第10話 新しいペット?

ヘイリーべを出て数時間後…

俺たちは南東にあるルガマナナ城へ向けて浮遊魔法で森や山を越えて麓辺りまで来たところでルナが少し疲れたようだからおぶって歩いて行くことにした。
この辺りまで来ると流石に時間は止まってないようだ。草木や水、生き物が動いている。これが本来の時の流れ…か…


おぶって歩くのはいいものの、途中で魔物が襲いかかってくるからまだ楽に使える片手剣で対処しないといけないのが少々辛い…


「よっと」ズバッ

「グギャアァ!」

「…ったく、これで全部か?ざっと合計6、7匹ぐらいか。ルナ、終わったぞ〜って寝てるし…あ、ルナの寝顔見て思い出した。忘れてた『アレ』を後で返してこっかな」


この辺りのゴブリンは少々頭を使うようだ。奇襲を仕掛けてきたり、地形を利用して罠を設置したりと面倒だ。でも、それはGMとこの桁外れなステータスであっさり終わるけど…
ちなみに『アレ』とは試作型魔法のポーチのことである。中はどうなってるのか直接見たことないが、ルナに聞くと専門用語だったり構成が複雑すぎたので簡潔にまとめよう。「4次元ポケットのようなもの」だ。


「そろそろ遠距離攻撃もできるようになったほうがいいかな…魔法攻撃もいいけど銃とか弓とかカッコイイからいいかもな…」


ガサ…


そんな考え事をしていたら少し近くのまた草むらが揺れ、足を止める。またゴブリン襲来か?
念の為、攻防がいつでも放てるように構える。つもりで。両手塞がれてるし…


ガサガサ…ガルル…


ガルル?ってことはゴブリンじゃない?音が近づきつつある…位置は恐らく7時の方向だろう。だがそれでも俺は振り向かない。背中にはルナが安らかな顔で寝ている。眠りを妨げないよう慎重になりつつ警戒する。
…ゴブリンじゃないなら何なんだ?


ガサガサガサガサ…ザザッ

「ガァァァーー!」


俺は素早く振り向き、右手でルナを支え、左腕で防御の構えをする。
すると…

飛びかかってきたのは、黒い狼だ。それに人みたいな手足が見えたから獣人タイプか?


「のぉわ!?やべ!」ガシッ

「ガルルルル…」


俺は黒い狼に左腕を噛みつかれた!さらに両手の爪で俺の顔を引っ掻き、両足を膝に乗っけられた!これは動きにくい!


「ガァーー!」

「んな!?」


完全に油断してた!もう一匹の狼が後ろから走って来る!!
俺はともかくルナがヤバい!今は多分ノンレム睡眠だから気づかない…なら…


「チィ…テレポート!」


俺はルナを今は安全地帯であろう木の上にテレポートさせた。これで右腕が思う存分に動かせる!


「なんとォォォ!」


叫びながら体をハンマー投げをする時のように振り回して、走って来た狼にぶつける。


「キャイン!」

「ガァ!?」


左腕から離れ、二匹とも衝突し後ろへ吹っ飛ぶ。何とかなった…ハァ…


「噛まれた所はどうなったかな…あーあぁ、歯の跡がくっきり残って血が出てるな…ん?血?…」


そして先ほどの二匹の元へ歩み寄る。すると片方が起き上がる。もう足はフラフラしていているところを見るともう疲労状態に入ってるらしい。
改めて姿を見ると今起き上がったのがオス、後ろからルナを襲おうとして、今気絶してるのがメス、だと思う…何故なら髪?が短いのと長いからかな。あと顔が男の子と女の子ってハッキリ分かるから。
…と、心の中でそう思いつつ、俺は座った。


「ガルル…」

「何だよ?もう勝負はついただろ…ってかお前ら疲れてるんなら休みなよ。もしくは腹減ってるのか?なら…」


俺はさっき戦ったゴブリンのドロップ品、『ゴブリンの肉』を試作型魔法のポーチから取り出した。
ってか試作型魔法のポーチって長いな…もう普通に魔法のポーチでいいか…


「ほい!ゴブリンの肉だ。六匹分あったはずだから二つとも出すか」ゴニョゴニョ

「…うぅ、い、いらない!…そんな物…いらない!」


おぉう…喋れたのかよ…ってかよだれが余裕で見えますよー


「んん…お前ら、さては家族だな。兄妹ってところかな。多分親と別れてからいろいろ大変な目にあったんだろ?」

「う、うるさい!お前なんかに言われたくない!」

「…まぁ、とりあえず肉は置いておく。好きに食べなよ。ちなみに食事の邪魔はしないし、その肉には何も入れてない。好きにしてくれ。それともっと食べたいなら言ってくれ、あと四個はある。
んじゃ俺は相方を連れて行かなくちゃならないんでね」


そう言って俺はテレポートさせたルナを探しに走った。
…あれ?どこにテレポートさせたっけ…(汗



「…」

「…クゥン…あ…お、お兄ちゃん…あの人間はどうしたの?」

「…」

「ど、どうしたの?」

「…何でだろ」

「え?」

「いや…今は…食べよっか…」

「…うん。この肉、あの人間が置いたの?」

「…そうだよ」

「何で…?私たち、殺そうとしたのに…何で肉をくれるんだろ…」

「それはな…」

「「!?」」



(ふふ…テレポートして背後から急に話出して驚かせる作戦成功…)

(ユーマさん…そんなことより早く言ってあげて下さいよ…)

(な…直接脳内に!?)


「君たちが必死だったから…とでも言おうかな」

「…え?」

「私、寝てたから言いにくいですけど、誰かの為に頑張るってとっても凄いことですよ」

「そう。それに最初に俺の腕に噛み付いた狼君、君は普通のそこら辺の魔物よりも目が違った。
おそらく妹に生きてもらいたいから、少しでも幸せを感じて欲しいって気持ちがあったんだろうな。その為に俺たちを殺そうとしたが、失敗に終わった。そんな君達に言うことがある。

君たちにはまだ明るい未来があるはずさ。それを少し見せてやりたかった。これが求めてる答えだ」

「「…」」

「なぁ、俺たちと一緒にまだ見ぬ未来を求めて来ないか?君らが自らの力だけで生きたいならのなら来なくてい。もし来るなら二匹とも俺が守ることができる。さて、どうする?」


俺はそう言って二匹に近づき、頭を撫でた。


「ぅう…や、やめ…ウゥ」

「は、はひぅ…クゥ…」

「ユーマさんってそういうところ、優しすぎです。でもそこが好きなんですよね♪」ボソッ

「まぁ、二匹とも可愛いからね。って最後の方、なんか言った?」

「いえ、何でもないですよ♪」

「…そうか」


ルナには何が起きたのか起きた後にあらかた説明をしておいた。今俺は二匹を…いわゆるスカウトをしてみようと頑張ってみてる最中…
実は左腕を噛んだ子は力が多分本気を出したらAかBクラス並みだと思ったからだ。防御力がSの俺でも噛まれて血が出た…ってことは相当な力があるってことだと察したからだ。痛い…
何というかこの笑顔を守りたい。そんな気持ちになったからでもあるかなぁ…可愛い。あとなんかデジャヴを感じた気がするのは気のせい?


「さ、どうする?俺たちと一緒に来る?肉も好きな時に食べさせれるよ。ちなみに俺は嘘は言いたくない人間だ。だから嘘は一切言ってないし、言いたくない」なでなで

「うぅ、フゥ…フゥ…お、お兄ちゃん…」

「…クゥゥ…い、い、いき…たい…です」

「わ、わた…ウゥゥ…私も…連れて…行ってください…」

「そうか、二匹とも来てくれるんだなぁ…ありがとな。俺は霧島優真だ。そして彼女がルナだ。俺たちのことは、名前でもなんとでも言っていいよ」なでなで

「んんあぁ…はい…ご主人様ぁ…」ペロ

「あぁう…んん…ご主人様ぁ…」ペロ

「うぉわあ!く、くすぐったいって…ちょ…ルナさん助け…」

「ユーマさんのあの顔…とても楽しい時と嬉しい時の顔ですね♪」ボソッ


無視はやめてぇ…せめてフォローして下さぁい…
顔中がベよだれでベタベタになるってばぁ…



to be continued…
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どうもyamatoです。


最近気になるのが最初の第1話の方がいいねが多いことですかね。
あの時もまだどうしたらいいか分からなく、思いついたものをまま書いたんですが…

…第1話にいいねをして下さった方、もしよろしければコメントで理由を聞かせてください。お願いします。
私、少しの間東京へ行かなくてはならないのでその間作業ができないんですよね…でもちゃんと下書き(紙)をします。サボったりは絶対しません。


気に入っていただけたり、興味を持って下さったりしたらいいねやコメント、フォローをお気軽にお願いします。
文字のミスや変なところがあればそちらもコメントで教えて下さい。よろしくお願いします。


それではまた…

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