こんな俺でも異世界でやれること

yamato.K

第9話 女神様からの頼み事

中央広場への道を歩きながら止まっている人々を見ているとふと疑問に思った。
ここヘイリーべの辺りで時間が止まったなら、ルナは何故停止せず普通に動けるのか?

おそらくルナはギルド内にいたはず…そしてその本人が皆が急に動かなくなったと言っていた。


「うぅ〜ん…謎は深まるばかりだな…」


「何のことですか?」


「あぁ、ルナは皆が急に止まったのを見たのなら、何でルナは普通に動けるのか考えてたんだ」


「今考えて見ると確かにそうですね…何で私は平気だったんでしょうか?」


やっぱりご本人もさっぱりのご様子。
何か変なアイテムを持っていたわけじゃないだろうし、その他に理由は全く思いつかない…このことは後々考えることにしよう。


「まぁ、いつか答えが出るはずさ。それまで待っておこう」

「そうですね。今考えても分からない事がたくさんです。あ、そろそろ中央広場に着きますよ」


とりあえず中央広場へ到着。さっきから少しも風も吹かないのはどうもイヤな感じだ。

それはさておき、周りを見渡して見るが誰もいない。


「…見た感じ誰もいないんだが?」

「んん〜確かに誰もいませんね…」


「あぁ!ちゃんと私の声が届いたんですね!」



ん?声が聞こえた気がする…位置的に上…か?


「…えぇ?」

「…あれ?」

「初めまして…ですね。選ばれし人間、ユーマさん。そしてルナさん。」


・・・俺は今幻覚でも見ているのか?上から背に翼が生えていて、灰色のロングっぽい感じで、服が明らかにあれ。そして頭の上に輪っかがある人が降りてきた…


「…あのぉ、私の顔に何か付いてますか?」


「えぇっと…その…どちら様でしょうか?」

「…ユーマさん、私まだ死にたくないですよぉ…」


ルナ、それはまだ早すぎる。と言うか早まらないで(汗



「あ、ええっと誤解されてそうですが自己紹介しますね。私、女神アストレア様の使いで参りましたシーアと申します。以後、お見知り置きを」


「あ、あえぇ…?女神…アストレア…イコールやっぱり天使なんですね。急すぎてパニック…」

「あぁ!ごめんなさい!緊急で私が異世界から呼び出されたあなた方に伝言を伝えるためにここへ参ったのです」


チラッとルナの方を見る…
      あぁ…ちょっと涙目かな…って
んんんん?!ちょい待って?呼び出された?俺…とルナが…?


「呼び出されたってことは俺は偶然この世界に来たわけじゃなくて、召喚的な事をされたって事なのか!?」

「ええっと…私からは伝言以外について言わないように口止めされていますので、お答えできないんです…」


…やっぱりそうか、ルナの事を…ルナの正体を知りたかったんだがそこはご本人に確認したほうが良いのか…


「…あぁそうなのか、ごめん。…でアストレア様の伝言とは?」

「…アストレア様はこうおっしゃいました。


『ユーマさん、貴方は今時間が止まっていることに驚いていらっしゃる事でしょう…
時間が止まったには理由があります。それは時の流れを安定させるために私達神々が遥か昔に作った「時の水晶」と言う道具が何者かに奪われてしまったからです…
もう既に他の場所でも時の水晶を奪われ、人々や自然が停止したままなのです。
このまま地上の時全てが止まればやがて自然が崩壊し、二度と太陽が照らさない暗黒の世界になってしまいます…
時の水晶は本来自然のごく限られた場所にあるべき物なのです。それは例えどんな邪な魔物でも決して触れることは無いはずなのです。
ですがこうして盗む者が出現した今、貴方の力が頼りなのです。貴方を無理矢理こちらの世界に召喚した私が言ってはならないことですが…
時の流れを再び安定させるためにどうか時の水晶を奪い去った者から取り戻し元のあるべき場所に戻して下さい。どうかお願いします。』

                                                  …と」

「…」


何だよ…


「ゆ、ユーマさん、どうかしましたか…?」


何だよ…それ…


「…」


人助けをしてたら今度は…女神様からの頼み事…?


「…ユーマさん。私からもどうかお願いします」


なら…俺が今決断すべき選択肢は…


「ちょっと考えてみたが、やっぱり答えは一つだ。
俺が…その為に呼ばれたんなら…やることは一つしかないだろ?」

「そ、それってつまり…」

「そうだ、ルナ。俺が…いや俺たちでやるんだ。このGMの力で時の水晶を取り戻す。そして皆の時間を戻してアナンタ達とまた冒険しよう。俺たちがやれることはそれだ」

「…はい!私もユーマさんについて行きます!ユーマさんの役に立ってみせるのです!」

「ふふ…良かった…それでは…」


シーアが突然空を見上げた


「ん?まだ何かあるのか?」





「アストレア様、今のをお聴きになりましたか?」





「「え?」」
ルナと俺が同時に言ったがそんなことより
…そ、それって…


「えぇ、最初から最後まで聴かせてもらいました」


ですよねええぇぇぇ!?
空から女性の声が聴こえてきた!それも女神アストレアご本人と来た…これは焦りと喜びが同時にでてくる…

「ユーマさん、ありがとうございます…私は天界から離れることができずやむを得なく、異世界で見つけた貴方を召喚してしまいました…ごめんなさい…」

「…いえ、いいんですよ。気にしないで下さい。アストレア様のおかげで俺はルナともアナンタともセニアさんともいろんな人たちに会うことができた。むしろ感謝したいぐらいです」

「貴方は…優しいのですね…」

「いえ、それより俺たちはどうやって時の水晶を盗んだやつを探せばいいのですか?」

「大丈夫です。その為の物をシーアに渡してありますよ」

「はい、こちらに」


そう言いつつシーアは何処から小さな宝石を取り出した。


「これは?」

「わぁ…綺麗ですね…」

「それは「探知の宝石」です。持ち主が物を探すときに宝石の中に光が浮かび上がって何処にあるのか方角で示すことができるんですよ」

「なるほど…それは便利だ…それじゃ早速向かうとするかな」

「もう出発するのです?」

「あぁ、出発は早い方がいいだろ?それじゃシーア、アストレア様、ありがとうございました」

「はい、頑張って下さい!」

「あなた方の無事を祈っております」



こうして俺とルナはヘイリーべを出た。Gは現在約8万Gあるからまだいいとして、今は15時辺り。探知の宝石は南東に向けて光を示している。


「ここから南東に行くと何かあるか?」

「そうねですね…ここからだとルガマナナ城があったはずです」

「よし、まずはそこを目指して浮遊魔法で一気に行こう!」

「はい!」




to be continued…
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今回はどうにかできた感じですかね…一から書き始めると大体4時間以上かかるのでどうも大変ですね…

最近寒くなり、手足が冷たい思いをよくします。そして来週はちょっと遠出するので、早めに投稿しようと思います。


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それではまた…

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