ロリポップ

詩歩

迷い

「ごめんちょっと今時間ある?」

私の慌てっぷりに何かを感じたらしく、一部始終今日の出来事を真剣に聴いてくれた。

同じバイト先だからもちろん吉野さんを知っているので話ははやかった。

「どうしよう、なんて返事すればいいの?そもそも遊びの約束の返事もしてないのに。」

「紫乃はさ、吉野さんをどう思ってるの?」

「よく知らないよ…。だって5つ上だよ!?話絶対あわないし。そんな仲良かった記憶もないよ。」

「遊びに行くかは置いといて、とりあえずメッセージの返信して、話してみてそっから考えたら?」

確かに。知らないからといって邪険にするのはよくない。

結衣のいう通り返信することにした。

『いいですよ!』

なんか素っ気ないなと思いながら送信ボタンを押した。

既読はすぐにつきそのまま少しメッセージをやりとりした。

お互い気を使いぎこちないメッセージ

ひとことひとこと悩みながら送った。

でも、不思議と会話は途絶えなかった。

洋服の話、趣味の話、バイトの話

知らない吉野さんをたくさん知ることができた。

こんなに気さくな人だとは知らなかった。

お風呂につかりながら吉野さんのことを考えることにした。

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