異世界に転生したので楽しく過ごすようです

十六夜 九十九

第147話 著しい成長を見るようです

 魔王様が取ってくれていた宿はごくごく一般的な所であったが、ここには一つだけ一般的なものではないものがあった。

 それはゲートと呼ばれる、選ばれし者だけしか通り抜けることができない魔法陣が壁に描かれている事だ。

 これは魔王様がこの部屋をとった時から付けたらしい。行き先については魔王城エントランスとでも言ったところで、ぼぼ玄関口の近くとなっている。

 今回俺達はこのゲートをくぐって魔王城の一室で休むことになった。その方が重要な話を他人に聞かれることが無くなるからである。

 また普通の宿屋のベッドよりも、魔王城のベッドの方がいいベッドで、休みやすいというのもある。というかそれが一番の理由だったりする。

 そういうことなので俺達は魔王城の一室に移動した。

「さてと。もうここからは自由に過ごしてくれ。寝るなり食事をするなり好きなことをしてゆっくり休んでくれ」

「じゃあゼロ。食事いこう」

「うんっ!食事いくのー!」

 ミルとゼロは予想しなくても食事に行くことは分かってた。本当に食べるの好きなんだろうな。

「戦争か……早くお父さん達にも教えてあげないと……」

「そんなに気を張らなくてもいいのよフェイ」

「で、でも……」

「いい?私達の目的は戦争が始まるのを事前に防ぐ事よ。そんな役があるのだから今はちゃんと休むべきよ。戦争の事は休んだ後に考えるといいわ」

「う、うん。分かった……」

「……難しいかもしれないけれど、今は私達と一緒に遊びましょう。そうね……トランプなんてどうかしら」

「……トランプ?」

「説明は始める時にするからその時で随時分からないことがあったら聞いてちょうだい」

 ジュリとフェイはトランプをするようだ。今回の戦争の事は王女である二人には少しきつい事だと思うが頑張って欲しいと思う。

「トランプするのなら私もやりたいです。大丈夫でしょうか?」

「えぇ、もちろん大丈夫よ。早くやりましょうか」

 トランプ組はぼぼ決まったようだ。ジュリとフェイ、それにレンだ。

 これで何をするのか決まっていないのはリンと俺、それと女神だけになった。

 俺が何をしようかと悩んでいるとリンがフラっとやって来て、俺の胸らへんに顔を埋めてきた。

「お、おい。気分でも悪いのか?」

 俺がそう尋ねると、少し恥ずかしそうにしながらこう言った。

「あ、あるじさまと一緒に寝たくて……。えっと、その、私疲れたから眠くて……」

「なんだそんな事か。俺も何をしようか迷ってたところだしな」

「あ、ありがとうございます……」

「じゃあ、私も寝ようかなぁ。あ、でもシロをナデナデするのもいいな。どうシロ?こっち来て私に撫でられてみない?」

「ニャン」

「うんうん!シロも可愛いね!」

 俺とリンは寝る事になって、女神はシロを撫でることにしたようだ。最近のシロは毛並みが良すぎて一回撫でるともう病みつきになる。女神はもう虜になるだろうな。

「さて、じゃあベッドに行くか」

「はい……」

 リンすごく眠そうだな。どうせなら俺が抱っこでもして運んでやるか。

 俺は眠たそうなリンをお姫様抱っこしてベッドまで運ぶ。

「……お姫様抱っこ……えへへ……」

「お姫様抱っこがそんなに嬉しいのか?やって欲しいなら、言ってくれればいつでもやってやるんだがな」

「言ってやって貰うのと、自然にやって貰うのとでは全然違いますから……」

「そういうもんか。まぁまた機会があったらやってやるよ」

 そうしてベッドまで、連れていくとリンは相当に眠たかったのかすぐに眠ってしまった。

 俺も一緒に眠りたいのだが少しだけする事がある。

 自分のステータス確認だ。

 ダンジョンに入って戦った俺達。正確には転移トラップにかかってから戦った俺達。

 大量の敵の大軍を殲滅し、強敵を倒して、悪魔を消す。それをしてからどれほど強くなったのか確認しなければ。

 ステータス!

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Lv.100
HP:15000
MP:9000

【魔法】
炎魔法・火炎魔法・水魔法・土魔法・風魔法・闇魔法・光魔法・結界魔法・雷魔法・氷魔法・時空魔法・回復魔法・浄化魔法・復活魔法

【創作魔法】
嵐魔法

【スキル】

〖生活補助系スキル〗
言語理解・創造・マジックボックス・鑑定・念話・マップ・聞き耳・整体師・千里眼・触手・推理・対話・料理上手・遠隔操作・予知予測・催眠術・ステージ移動

〖戦闘補助系スキル〗
威圧・炎無効・自己再生・衝撃無効・完全感知・以心伝心・共有・状態異常耐性・魔力転化・硬化・超硬化・重量操作・衝撃波・魔法継承・スキル封印・思考加速・スキル削除・思考破棄・痛覚遮断・思考解読・衝撃吸収・並列思考・分身・スキル継承・空中浮遊・飛行

〖身体強化系スキル〗
筋力強化・筋力強化大・筋力強化極・俊敏強化・俊敏強化大・俊敏強化極

〖攻撃強化系スキル〗
剣聖・剣術・物理威力増加・物理威力増加大・物理威力増加極・拳王・拳聖

【称号】
巻き込まれ体質
女神の寵愛を受けた者
ロリっ子に好かれる体質
竜殺し
守護者
武道会優勝者

【召喚魔】
イフリート〖炎を司る大精霊〗
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  んー?あまりレベルは上がってない?そういうもんなのか?

 まぁ召喚魔、いわゆる使い魔にイフリートが追加されただけよかったと思う。それだけで結構な戦力になるからな。

 まぁなんだ。そんなに成果が得られてないのが辛いとこだな。あんだけ苦労したのにという気持ちも正直ある。だがこれでも、強くなっているからよしとしよう。

 あ、そうだ。リンのステータスを見てみよう。近くにいるのはリンだけだし、後で皆のも見る予定だ。

 じゃあステータス!

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リン
Lv.160
HP:70000
MP:80000

【魔法】
全魔法

【スキル】

〖生活補助系スキル〗
言語理解・念話・千里眼・ステージ移動

〖戦闘補助系スキル〗
魔物化・硬化・軟化・魔力転化・飛行・感知・状態異常無効・自己再生

〖身体強化系スキル〗
魔力増加・魔力増加大・魔力増大極

〖攻撃強化系スキル〗
槍術・槍技・魔法威力増加・魔法威力増加大

【ユニークスキル】
証明する為に

【称号】
武器の枠を超えた武器
魔物化【インテリジェンスウェポン神話級】
魔法を統べるもの
超越者

【召喚魔】
雪女〖雪山の統治者〗
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 な、なんだこれは!?いきなり強くなりすぎじゃね!?レベルとかいつも間にか抜かれてるし!

 こんな事になっているのも、もしかするとユニークスキルを獲得したことなにか関係があるのかもしれん。

 ちょっと確認しておくか。

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〔証明する為に〕
本人以外確認する事ができません。
〔超越者〕
その種族の限界を超えた者に与えられる称号。レベルの上限が解放され、各種能力値が著しく跳ね上がる。
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 あぁ……。なるほどね、そういう事か。そういう事なら仕方がない。恐らく勇者達の強さもここにあったのだろうな。本当に恐ろしいものだ。

 しかしまあ、超越者か……。見てた感じ悪魔と戦った時になったんだろうな。あれからリンの力が跳ね上がったもんな、

 だから多分、ゼロも超越者の称号があるはず。それにポルクスとカストルが悪魔に取り憑かれていたという事は、ジュリ達の方も悪魔と戦っていたという事になる。悪魔を倒していることから少なくとも誰かが超越者としてなっている。もしかすると全員かもしれん。

 どちらにせよ、俺はまだ覚醒すらしていない。これがどういう事なのかは分からないが、俺が皆の足を引っ張る事になるのではないかと心配になる。

 また明日にでも皆のステータスを見て回るか。

 だから今はゆっくり休もう。

 そうして俺はベッドに横になり眠りについた。

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