奇怪死神〜殺戮機械が異世界転移

天流紅星

機械と確認

前回の3行あらすじ
機械生まれる!
地割れにホールインワン!
○○森森!


「イヤイヤイヤイヤ・・・なんで森!?倉庫は!?整備班の人どこ!?」
   慌てていると、ふと気がついた。
(あれ?なぜ意識が有るんだ?それにワタシになぜ慌てるなどの感情ができた?)
   そう、ワタシは機械、感情というものは存在しないはず。
   更に、ワタシは殺戮用の戦闘機械、冷酷に、無慈悲に、何の感情も持たず、ただ敵を殺るだけの機械、それなのになぜ慌てるという感情が急にできた?しばらく考えてみたが、答えは出なかった。
「・・・ココで考えてもどうしようも無いな。」
   そしてワタシは一旦考える事を止め、今の状況を確認する事にした。
   まずはココがどこか調べる為にある機能を起動した。
「サテライトシステム、ON。」
   『サテライトシステム』それはワタシの頭部に仕込まれた特殊なレーザーを発射する装置を起動し、半径5km以内の地形や動植物をスキャンして小石の近くに作られたアリの巣の内部まで載った完璧な地図を作り出す機能だ。
   コピーも可。
「フムフム・・・森しか無いな。」
   地図を見るとほとんどが森に覆われていた。
   しかし2.3kmほど北西に行った方向に建物の様な物が有るのが見える。
   だが、その辺りに謎の生物が何体かいるのも確認した。
「よし、行くか。」
   こういう時は即行動が大事だ。
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
   10分位歩いたころ、ワタシは自分の体の確認をしていない事を思い出した。
   思いついたら即行動、歩きながら確認する事にした。
「コンピュータ・・・以上無し。故障箇所・・・以上無し。全システム・・・以上無『ステータスを表示します』・・・し?」
   ステータス?そんな機能が付いているなど知らないぞ?
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
『名前:無し
種族:不明
Lv:999/999
HP:9999
攻:9999
防:9999
速:9999
運:9999
スキル:[武器操作極][鑑定極][高速軌道極][空間魔術極][アイテムボックス][料理極][話術極][制作極][思念操作]
ユニークスキル:[サーチアイ][レーザービーム][高速変形][機械吸収][機械融合][身体収納]』
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
   なにこれ・・・9が4つ並んだ恐らくワタシ自身の能力は小学生が考えたかの様なバカみたいな性能で、しかもスキルという謎の能力まで有る。
   どうしたもんか・・・。
「よし、検証しよう。」
残り1.5km、歩きながら調べる事にした。


2017:11/24   行間修正
2017:12/16   文章修正

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