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銀の冒険者は最弱スキルで成り上がる。

ダックン

テスト予告

「研修終了!ただちに集合ー!」
ハイド先生の声が平原中に響き渡った。

結果僕達はソルラビット32体ゲルゲル24体の討伐と最初にしてはなかなかの成績であった。

「すげぇー。256体討伐ってなんだよ!」
歓声が遠くから聞こえた。どうやらセルスのペアだ。
256体、3時でこの数は普通にプロでもなかなか厳しい数字である。この事から彼のスキルは相当な威力を持つ事が分かった。  
「おやおや、アルトくん。どうやら僕は君のだいぶ先を行ってしまったようだ。」
「そうでもないさセルス。僕は君、いや虹を超えてみせる。それに、少しこのスキルは特殊で面白い事がいろいろとできそうだから機会があればいつか見せてあげるよ。」
「おやおや、君たち熱いねぇー。その機会とやらは一ヶ
月後のテストにするのはどうだい?アルトくん」
「先生!いつからそこに!それに一ヶ月後のテストってなんの事ですか?」
「みんなも良く聞けぇ。これから一ヶ月間君たちにはこの平原で研修してもらう。そして最後の日テストとして、東部ADO闘技場でペア対ペアの勝負をしてもらい優勝ペアには500pointを贈呈しよう。」

「先生!pointってなんですか?」「それ俺も思った。」
「point?なんの?」

「まぁ、皆静まれ。今からpointの説明をする。これから1年間君たちはこの東部ADOで研修するのは分かったな?その中の研修やテストで残した成果によってそれぞれpointを割り振らせてもらう。そのpointは1年後プロになった時のクエスト受注難易度目安になる。5000point以下はD以下5001~7000pointならC以下7001〜10000pointならBそれ以上であればどの難易度のクエストでも受注することが出来るってシステムだ。もちろんプロになった後でも成績を残せばpointは上がるから安心してくれ。とまぁこんな感じだ。」

「アルトくん!一ヶ月後のテスト私達勝てるかな?それにアルトくん。セルスくんに宣戦布告するなんて正気じゃないよ。相手は虹だよ!それにさっきステータスを見たらスキルテキストに相手を一撃で仕留めるほどまで威力を高めるって書いてたし。どうするの?」
「そうだなぁ、でもまだ時間はある。訓練あるのみって感じかな?」
「なんで、そう呑気なのさぁ。でも、訓練頑張ろうね!」
「あぁ。」
僕は単に勝ち目がないのにセルスに宣戦布告した訳では無い。このスキルには大きな虹をも超える力があると確信しえるものを得たからである。
僕はここから成り上がってみせる。そしていつか、、、

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