銀の冒険者は最弱スキルで成り上がる。

ダックン

落ち込んではいられない

僕はまだ昨日の事を受け止めきれていなかった。夢だと思いたかった。
しかし、それは現実。なぜなら自分の手の甲にはしっかりと銀色で菱形の紋章が残っているからである。

昨日スキルを手に入れた僕達新入りは、1年間の研修を受けその結果で強さを判断され、受けることの出来るクエストのランクが決定される。
もちろん強いほど高難易度のクエストを受けることが出来る。
しかし、現状僕は、新入りの中で最弱である。そんな僕が強くなるには落ち込んでる暇はない。

「はぁ、どうしてこんなことになってしまったんだ。それに基本四属性に光属性と闇属性を追加ってどうゆう事だ?」
僕は一旦落ち込む事をやめスキルについて考えてみることにした。
基本四属性魔法というのは、炎属性、水属性、雷属性、そして、土属性(主に錬金術)これら四つの魔法の基礎であり、これらを派生させて魔法攻撃を行う。
例えば混沌魔法。
混沌魔法とは二種類以上の魔法属性を混ぜ合わせる魔法の事を示す。
これらを整理すると基本四属性魔法に光属性と闇属性を追加するという事は技のレパートリーを増やし戦いの幅を増やしてくれるということになる。

「どんなスキルかまずは確認して見なければ話にならないな。今日の実習訓練の時に、試しで使ってみるか。」
気持ちを切り替え僕は初めての冒険者研修へ向かった。














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