ELDERMAN(エルダーマン)

小鳥 遊(ことり ゆう)

エピソード8:再会

 アフリカ、それはあらゆる生物の楽園と言われていた土地だった。だが彼らはそれとは真逆の印象のエジプトへと足を運んでいた。
「はぁ、よく寝た。さて、怪物ユーゲント退治と行きますか!」

「なんでああも能天気でいられるんだあの人は…」
「知らん。僕もあまり気がのらないんだがね。情報のためだ。貴様にも協力してもらうぞ、新人。」
能天気な豪をよそにマルコと新はため息混じりについて行く。
「元気ないぞ?どうしたんだ2人とも。」
「当たり前だろ。お前みたいに戦闘狂じゃないんだ。」
「とにかく、やらなけりゃいけないんでしょ?この地に潜む化け物を退治しないと前へ進めないんだ。やることやって、あのゴリラ王を黙らせたい。」
三人が歩きながら談笑しているとこの土地の女性が目の前に現れた。
「あんたら、見ない顔だね。さては観光客ね?運がいいわね。うちがただで案内したげる♪」
「二人とも、気を付けて。こういうのは基本相手にしない方がいい。きっと後から金品を盗む気だ。」
「マルコ、それ、お前が言うか?」
マルコと豪の会話に少しいらだち、その女性は
「どうすんの?迷っても知らないよ?砂漠は何かと物騒よ?」
「そうだな。悪いが案内を頼もう。だが、実際にトラブルになるのはごめんだ。これで我慢しろ。」
そう言って新は少しばかりのポケットマネーを取りだした。女性はわるびれもせず素直に受け取った。
「さ、どこに行きたいの? お兄さんた・ち!」
「ここらでユーゲント・・・いや、怪人の出る話とか、聞いたことないか?」
「ええ? そんな話? うーん、そう言えばうさんくさい神様?がいたよ。」
「どこにいた!? どんな奴だった?」
すると指で方向を指しながら
「あっちの方で天使の輪っかを付けた人がいたって噂よ。」
石動は彼女の肩を両手で鷲掴みして
「案内しろ」
そういうと少しおびえながら差した方向へと進んでいった。砂漠に吹く砂風を振り分けて四人はひたすらに走った。街の見えない雄大な砂一式の世界に見合わない巨大な図体の何かがいた。
「あいつは!」
西園寺は知っていた。そいつは東京で出会った光輪のユーゲントだった。
『見つけたぞ!』
西園寺は声を荒げたがその他に上から同じ言葉を発したものがいた。四人はすぐそちらを向いたがすぐさま目の前のユーゲントに目が行った。
「お前か。会った時よりも随分と威勢が良くなったな使命を忘れた者よ。」
「お前は・・・お前は一体何者なんだ!?」

「そうか。我が名はホルス。この場所ではどうやら太陽神の意味らしいな。」
「あんたみたいなつんつるてんが、太陽神ホルスの名前を名乗らないでよ!」
エジプト人の彼女が激高してると先程から上にいた奴が
「お前らが何者か知らんがこいつは私の案件だ。手出ししないでもらおう。」
よく見るとそれは一つ目の顔の様だ。それをみて石動が
「異星人か・・・!」
「面倒だな。私の目的は果たした。全てはガイアのためだ。貴様らはこいつらの相手をしていろ。」
ホルスは砂に命を宿らせた。砂は複数体のユーゲントとなった。
「待て!逃げるな!」
一つ目の異星人は空から追いかけようとしたが砂のユーゲントの砂を巻きつけて地面に叩きつけた。
地上の3人もその攻撃を即座にかわした。ただ一人エジプト人の女は避けきれず砂に取り込まれてしまった。
「とにかく変身するぞ!」
西園寺の合図で3人は変身した。

戦っている最中、砂に捕まっていた異星人が3人に加わり
「お前、、まあいい。話を聞くために少し協力してやる。」
3人は砂のユーゲントと戦うことになった。

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