ELDERMAN(エルダーマン)
エピソード0:プロローグ
『本日は番組を変更して文明衰退の18年についてのスペシャル番組をお送りします。さて、謎の隕石の落下から18年の月日がたとうとしていますがその短いスパンの中で一体人類に何が起こったのでしょうか。今回も宇宙エネルギー学の権威ロバート氏と国際ジャーナリストのウォン氏に来ていただきました本日はよろしくお願いします・・・。』
いつも楽しみにしていた特撮番組は人類の旧文明を破たんさせた隕石についての特別番組になった。その番組はたとえ画面でしか闘ってくれないヒーローだったとしてもみんなに希望を与え続けた番組よりも多くの人々に現実を知らしめて苦痛を与えながら続いた。
『・・とにかく隕石の影響により地は枯れ、人も約四分の一にまで減少した。統治の取れていた国々のバランスも乱れました。挙句、隕石の有害物質の影響で人間が人知を超えた存在いわゆる”ユーゲント”となってしまったのです。はじめは人類の1%未満でしたが近年では30%がその怪人であるかもしれないとされています。これは本当に未曾有の危機でした。しかし、ほんの五年前に設立されたジェネレーション・ネクスト機関、通称GX機関によるユーゲント対策とテリトリー統治による管理社会によって我々人類は脅威の外に隔離され安全に元の文明的な暮らしをとりもどしたのですね。』
結局、その機関とやらの称賛番組となっていた。やれやれと肩を落とし、俺は自分の活動のため今日も出かけようとする。おじさんとおばさんにはボランティアに行ってくると後ろ髪を引かれるうそをついて玄関を出る。
    「よし、行くか。」
俺はいつもの格好の緑色のシャツに黒いライダースジャケット、ダメージの入ったジーンズ…そして忘れてはいけないのがこの赤いマフラーである。これは俺のラッキーアイテムだ。どんな逆境や困難でさえもこのマフラーのおかげで難なくこなしていった。
町をバイクで駆け抜けていくとやはりまだ、荒廃して復興していないのが目立つ。復興して発展しているのはおそらく都市部の方だろう。そしてこのクズ鉄の集まりのような光景にふさわしいような奴が現れた。そう、さっきテレビが行ってた怪人だ。俺はそいつたちを懲らしめて一人でも多くの善良な市民を守ろうとしている。都市部の門番しかしていないテリトリーガードとは違うんだ。怪人は何かはよくわからないが、蜘蛛のような形をしていた。そいつは本当に特撮に出てくる怪人のように都市部へと移住することのできない人間達を襲い、苦しめていたのだった。
「弱いものいじめはやめろ!俺が相手になってやる!」
俺は高らかに声を上げ、自分が考えた変身ポーズ、右手拳の甲を正面に向け、腕を上げたと同時に左ひじを左に突き出す。そして、この二つが交差する、つまり左の拳と右ひじが合わさったその瞬間、こう叫ぶ。
 ≪ エルダー!!! ≫
 俺はかくして、超人”エルダーマン”へと変身を遂げる。その体はまるで金属のような鋼鉄の鎧に身を包まれており、顔は見るための「目」の部分とまわりに赤のラインとおでこにv字に点を打ったようなマークというシンプルなデザインで両腕は鋼鉄と鋼鉄の間に不思議なちからを秘めていそうな赤黒い光が光輝いていた。唯一それが俺だとわかるものは赤いマフラーだけだ。なぜ、こんな姿になれるのか、マフラーが外に出ている理由もわからないが、俺は目の前のあいつをやっつけられるほどの力を持っている。それだけはわかる。そうこうしているうちに敵の蜘蛛人間は敵がよく言うセリフを言い放ってくれた。
「誰だ、お前は!」
この問いにはすぐさま答えねばヒーローとして失格だ。
「わたしは正義の味方、エルダーマンだ!」
”エルダー”は俺の見ている特撮、「仮面騎士エルダー」から取った由緒ある名前だ。この名前は本当に気に入っているし。なんせ響きがいい。
「え・る・だー…?」 「なんか…ダサい」
怪人や助けようとしている市民にもいろいろ小言を言われたが気にしない。すぐさま怪人の懐へ飛び込んでいき、殴打や蹴りを連発しておみまいしていった。怪人もすかさず反撃をしようとするもエルダーマンの反応速度の方が早く、一方的だった。だが、奴は飛び道具を持っている。-そう、蜘蛛と同じような糸だ。-粘着性のある糸は彼の体をぐるぐる巻きにして身動きを封じた。
「…ったく、力の強いガキだ。だがこれで一撃で殺してやる。この毒牙でなぁ!」
蜘蛛野郎が基目の一発を発したその時! 一瞬で糸から光が漏れ、糸が蒸発しエルダーマンは解放された!
「一体お前は何者なんだ!」
「言っただろ、正義の味方だ!!!」
そのまま、腕は発光し続けて閃光が拳にかかる。右腕は臨戦態勢と言わんばかりに中の光が廻っているように見えてエンジンの様に煙を噴き出して腕自体が光で包まれ、大きな鉄槌の様に見えた。
「赤閃拳!!!」
敵は跡形もなく蒸発した。都市はまた平和な時が訪れた。彼はテリトリー4の護り手、鉄拳の男、エルダーマン。だが、彼はまだ知らない、これから始まる大いなる戦いと彼自身の運命を…。
いつも楽しみにしていた特撮番組は人類の旧文明を破たんさせた隕石についての特別番組になった。その番組はたとえ画面でしか闘ってくれないヒーローだったとしてもみんなに希望を与え続けた番組よりも多くの人々に現実を知らしめて苦痛を与えながら続いた。
『・・とにかく隕石の影響により地は枯れ、人も約四分の一にまで減少した。統治の取れていた国々のバランスも乱れました。挙句、隕石の有害物質の影響で人間が人知を超えた存在いわゆる”ユーゲント”となってしまったのです。はじめは人類の1%未満でしたが近年では30%がその怪人であるかもしれないとされています。これは本当に未曾有の危機でした。しかし、ほんの五年前に設立されたジェネレーション・ネクスト機関、通称GX機関によるユーゲント対策とテリトリー統治による管理社会によって我々人類は脅威の外に隔離され安全に元の文明的な暮らしをとりもどしたのですね。』
結局、その機関とやらの称賛番組となっていた。やれやれと肩を落とし、俺は自分の活動のため今日も出かけようとする。おじさんとおばさんにはボランティアに行ってくると後ろ髪を引かれるうそをついて玄関を出る。
    「よし、行くか。」
俺はいつもの格好の緑色のシャツに黒いライダースジャケット、ダメージの入ったジーンズ…そして忘れてはいけないのがこの赤いマフラーである。これは俺のラッキーアイテムだ。どんな逆境や困難でさえもこのマフラーのおかげで難なくこなしていった。
町をバイクで駆け抜けていくとやはりまだ、荒廃して復興していないのが目立つ。復興して発展しているのはおそらく都市部の方だろう。そしてこのクズ鉄の集まりのような光景にふさわしいような奴が現れた。そう、さっきテレビが行ってた怪人だ。俺はそいつたちを懲らしめて一人でも多くの善良な市民を守ろうとしている。都市部の門番しかしていないテリトリーガードとは違うんだ。怪人は何かはよくわからないが、蜘蛛のような形をしていた。そいつは本当に特撮に出てくる怪人のように都市部へと移住することのできない人間達を襲い、苦しめていたのだった。
「弱いものいじめはやめろ!俺が相手になってやる!」
俺は高らかに声を上げ、自分が考えた変身ポーズ、右手拳の甲を正面に向け、腕を上げたと同時に左ひじを左に突き出す。そして、この二つが交差する、つまり左の拳と右ひじが合わさったその瞬間、こう叫ぶ。
 ≪ エルダー!!! ≫
 俺はかくして、超人”エルダーマン”へと変身を遂げる。その体はまるで金属のような鋼鉄の鎧に身を包まれており、顔は見るための「目」の部分とまわりに赤のラインとおでこにv字に点を打ったようなマークというシンプルなデザインで両腕は鋼鉄と鋼鉄の間に不思議なちからを秘めていそうな赤黒い光が光輝いていた。唯一それが俺だとわかるものは赤いマフラーだけだ。なぜ、こんな姿になれるのか、マフラーが外に出ている理由もわからないが、俺は目の前のあいつをやっつけられるほどの力を持っている。それだけはわかる。そうこうしているうちに敵の蜘蛛人間は敵がよく言うセリフを言い放ってくれた。
「誰だ、お前は!」
この問いにはすぐさま答えねばヒーローとして失格だ。
「わたしは正義の味方、エルダーマンだ!」
”エルダー”は俺の見ている特撮、「仮面騎士エルダー」から取った由緒ある名前だ。この名前は本当に気に入っているし。なんせ響きがいい。
「え・る・だー…?」 「なんか…ダサい」
怪人や助けようとしている市民にもいろいろ小言を言われたが気にしない。すぐさま怪人の懐へ飛び込んでいき、殴打や蹴りを連発しておみまいしていった。怪人もすかさず反撃をしようとするもエルダーマンの反応速度の方が早く、一方的だった。だが、奴は飛び道具を持っている。-そう、蜘蛛と同じような糸だ。-粘着性のある糸は彼の体をぐるぐる巻きにして身動きを封じた。
「…ったく、力の強いガキだ。だがこれで一撃で殺してやる。この毒牙でなぁ!」
蜘蛛野郎が基目の一発を発したその時! 一瞬で糸から光が漏れ、糸が蒸発しエルダーマンは解放された!
「一体お前は何者なんだ!」
「言っただろ、正義の味方だ!!!」
そのまま、腕は発光し続けて閃光が拳にかかる。右腕は臨戦態勢と言わんばかりに中の光が廻っているように見えてエンジンの様に煙を噴き出して腕自体が光で包まれ、大きな鉄槌の様に見えた。
「赤閃拳!!!」
敵は跡形もなく蒸発した。都市はまた平和な時が訪れた。彼はテリトリー4の護り手、鉄拳の男、エルダーマン。だが、彼はまだ知らない、これから始まる大いなる戦いと彼自身の運命を…。
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コメント
テロス
個人的に話のないようせいがすきです!頑張ってください❗