召喚魔法によって呼び出されたら主が死んでいた(笑)

アゴミンチ

第六話、ギルドマスターの話

 突然ですが、昨日サムネ?に絵を載せたと思います。あれは、リア友に主人公の絵を描いてーってお願いして、描いてもらいました!

 では、本編をお楽しみください!
 今回はアンネインの秘密が出るかもです。




 コンコン とノックした後、扉の中に入ってみると、そこは机と椅子がある部屋で、会議室みたいだ。そして、中央にはギルドマスターと思しきかなり逞しい人物が座っていた。

「リクさん。こちらがギルドマスターの ランドさん です。ギルドマスター、リクさんが急用でギルドマスターに会いたいとのことです。失礼します。」

 そう言って、リフェルさんは俺にステータスカードを渡し、カウンターへ続く扉から去っていった。

「急用と言ったね。初めまして、お前さんのことは何と呼べば良いかな?」

「リクでいいですよ。」

「それじゃあ俺もランドと呼んでくれて構わない。」

「じ、じゃあよろしくお願いします。ランドさん。」

「いや、呼び捨てで構わないぞ?」

「分かりまし………分かったよ、ランド。」

「あぁ。こちらこそ。軽い方がいいってもんよ!」

 そう言って、ランドと握手した。ランドの手はとても大きくて、頼もしかった。

 俺は、ここにやってきた本題を切り出す。

「実は……………、こういう事があってだな?」

 俺は異世界から来た事もアレンさんの事も含めて説明した。アレンさんの事を聞くと、ランドはとても哀しそうな顔をしていた。

「信じてくれるか?」

「あぁ。信じるさ。服も見たこともないような形だしな。ところでアレンが亡くなったのが本当なら、リクはLV.114を余裕で超えていることになるが………。」

「すまない。ステータスカードを見せるのが遅くなったな。」

 ここで俺はランドにステータスカードを渡す。すると、先程リフェルさんが驚いていたように、驚きを隠せないといった表情で、

「LV.999だとぉぉぉ?!」(ステータスカードは第五話を参照。)

 と叫び、一瞬の内にまた冷静な顔に戻った。さすがギルドマスターだ。臨機応変だな。

「マヌケ面を見せて悪いな。このステータスカードはツッコミどころ満載すぎてな。」

 ランドは苦笑しながら説明する。

「まず、LV.999なのは人間では有り得ない。亡くなったアレンは、この町で一番レベルが高かったんだが、アレンでもLV.114だったんだ。次に、HP,MPの上限、残りの表示が一切無い。ということは、HP,MPの限界が分からない。そして、極めつけは称号だよ!例えば、グランブール王国所属の騎士団に入っている者なら、『グランブール王国所属騎士団』というように書いてあるんだが……。リク、お前さんのステータスカードには、『異世界から召喚されし者』、『神を従えし者』と書かれているんだ。『異世界から召喚されし者』はまだ分かるんだよ、まだ!でも、この『神を従えし者』というのは何だよ?!今まで何十年もステータスカードを見続けてきたつもりだが、お前さんの様な異様なステータスは初めてみたぞ!」

 神で思い当たることは1つしか無い。アンネインだ。いずれ言うつもりだが、一応神について聞いてみよう。

「そ、その神というのは?」

「この世界で神といったら、一番信仰されているのは 創造神アンネイン様 だ。アンネイン様はとても優しくて、今もこの世界を見守っているんだと思うよ。ここから南東にちょっと進むと広場があって、そこにアンネイン様の銅像があるんだ。昔に1度下界に降りてきたらしく、その時の姿なんだとか。もちろん神様否定派も居るんだけどな。」

 アンネインだと?!後で話を聞くか。機会があれば銅像も見てみたいな。

「ありがとう。ランド。」

「あぁ。ところで、この国に所属しないか?職業も欲しいだろ?俺は大歓迎するぞ。お前が敵になればこの国は破滅だけどな。」

 食べ物に困ってるんだよなぁ。でも、この国の事情は知らないしな。

「ランド、この国の情勢について何か知っていることを教えてくれよ。」

「いいぞ。この国は、シーロレンス王国と敵対していてな?(以下略)」

 俺は、ひと通り説明を聞いた。

「要するに、この国の人民を200人程奴隷兼人質に取られていて、その人達を交換条件に、鉱物やその他の資源を奪おうとしているってとこか?」

「まぁ、そんなとこだ。」

「だから人質が居る以上シーロレンス王国を攻撃出来ないんだよな。」

「そうだったのかぁ。」

 やけに門も厳重だったしな。しかし、シーロレンス王国は許せないな!ゲーマーの意地を魅せてやるぜ!この国の力になれるなら!

「解った。この国に所属させてもらおう。所属の仕方と、職業はどうすればいいんだ?」

「ありがとう!とても心強い味方が増えたな。よろしく頼む。」

「基本的には王様にステータスカードを渡して、認めてもらうんだ。そうすれば、国に所属出来る。それは俺が王城の人に渡してくる。職業は………」

 モンスターがいい!モンスターでいい!モンスター狩りたい!モンスター!モンスター!

「その顔だと冒険者がいいみたいだな。」

「その通りだよ。」

「分かったよ。俺が判子を押すと、このギルドの一員だ。これからよろしく頼むぞ!」

「あぁ!」

 ステータスカードを渡すと、判子を押し、

「このステータスカードは王城に届けてくるから、明日またギルドに来てくれ。その時に返すからな…そうだ!言い忘れていたが、横にINNという看板がぶら下がっている2階立ての宿屋があるからそこに泊まるといい。俺が金をやるよ。」

 そう言って、ランドは銀色のコインを20枚くれた。

「宿は1泊500ノールで、夜、朝飯付きだ。銀貨1枚で100ノールだ。残りは自由に使ってもらって構わんからな。」

「本当に何から何までありがとうな、ランド!」

 頭を下げると、促され、一緒に裏口から外に出た。

「またな!」

「おう!また明日。」

 そう言い、ランドは城の方へ走っていった。

 今から宿に行くことにした。空を見ると、いつの間にか夕方だった。




 こんばんは!アゴミンチです!

 いやー、テスト勉強頑張りたいけど、やる気が出ないお(・ε・`)

 ということで、6話はどうだったですか?コメント待ってます!

 この作品が面白ければ、いいね!、フォローよろしくお願いします!では、またの機会に!

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