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半魔族の少女は料理と共に

秋雨そのは

50話 純情の告白とスキルと現実

ノロケ回でもあり、貴重な告白回です。上手く掛けてるかは不安です!


 震えも収まったところで、私はこの後の事について女神に聞いていた。気づかないふりをして、ケルトさんの手を握ったままだけど。

「結局の所、危惧することは問題なかったのよね?」

――そうですね~、取り敢えずケルトさんの手離したらどうです? 気づいてて、繋いだままですよ――

「べ、別にいいじゃない!」

 顔が赤くなるのが分かる、少し寂しげに手を離す。追求されたら弄られそうなので、しないわ。ケルトさんも少し、寂しそうな顔していたので良しとするわ。
 今までこんな事しても、顔赤くならなかったのに! ますます女神に弄られそうでなんか屈辱だわ。

「それよりも、僕たちは戻るんですよね。現実の様子が分かりませんし」

――そうですね、問題が残っているとしたらマリアさんのお母さんくらいですから――

「何か最後にやってきそうで怖いのよね」

 何か打つ手は無いのかな、案外まともだった! なんて結末なら私はいいんだけど、前世はともかく私の母親だしね。
 そういえば、さらっと聞こうかしら。ケルトさんに。

「そういえば、ケルトさん私の事……その……」

「はい?」

「す、好きなんですか? あぁ~もう恥ずかしい……」

――自分の気持ちに気づいた瞬間これですから、本当にどんだけ鈍感だったのか分かりますね~――

「う、うるさい!」

 ケルトさんの方を見れない、私は顔を両手で隠すくらいしか出来ない。うぅ~なんで? 顔は熱くなるし、羞恥で死にそうよ! なんでアニメとか普通に告白とか出来るのよ! 強靭な精神過ぎない?
 指の隙間で、ケルトさんを見ると考える仕草をしているが。結局結論が出たのか、私の方を見る。
 流石にこんな私の事、ダメよね? だって、こんな性格よ? ろくに好かれる性格してないわ!

 どんどん自分の事を考えると被害妄想ばかり考える。

「僕は……貴女の事が好きですよ。マリアさんの時もシラユキさんの時も……過去聞いたとしても。僕の気持ちは変わりませんでした」

「……!?」

――あぁ~、言われちゃいましたね~。私お邪魔ですかね? 凄く見てて居づらいですし……――

 なんでよ、こんなに彼普通に言えるのよ! 私なんて今の言葉で心臓バクバクよ? 顔の真っ赤は抑えきれないし、涙まで出てきたし色々……。
 そんな両手を掴んで、ケルトさんは私に語りかけてくる。

「マリアさんの気持ちを教えてください、僕の事を好きかどうかを」

「わ、私は……貴女の事を好きですよ! そうですよ、ずっと気持ちはあったのに。気づいたの今頃よ? 笑える話よ……」

 ケルトさんは瞳に涙を浮かべながら答えた。もうこうなったら、ヤケクソよ。なるようになるわ!
 そう言った私を見てケルトさんは、ホッとしていた。そして私の事を抱きしめた。

――空気ですね、そうだ。結局あの時、ケルトさんのスキル覚えなかったから。今なら行けるかもしれないですね――

 何の話か分からないけど、私は抱きしめられてて頭が真っ白だった。
 ケルトさんは、その状態で「そうですね」と女神に言うと私に向かってこういった。

「僕は貴女の事が好きです、神に誓って貴女をお守りします」

 その時、ケルトさんとの間に見えない何かが繋がった気がした。それは、絆以上の繋がりで……凄く暖かかった。

――ケルトさんと大切な人がお互いの事を思っていないと、覚えないスキルって大変ですね~。でもこれでマリアさんのお母さんの件はなんとかなりそうですね――

 女神はそう言っていたけど、スキルがどうとか言ってるけど。今回の事なんとかなるの?
 頭が回らないわ、むしろこのまま居たいくらいに。

「女神さん、このスキルは何のスキルなんですか?」

――ゼウスとヘーラー、一筋縄では行かないスキルですが。このスキルを持って2人が結ばれると、絶大な力となります……多分ケルトさんはゼウス、マリアさんはヘーラーの力を得ます――

 女神がそう言ってるけど、所詮調べた程度の知識だけど。
 ゼウスは全知全能で知られる主神。ヘーラーは最高位の女神の名前だけど……2人って夫婦の……。

――ゼウスの全知全能の力は大きく、修行しても10分が限界でしょう。今じゃ5分持つかどうかも分かりません、ヘーラーに関しては、私の上司ですからね!――

 あ、やっぱり? 忘れかけてたけど貴女も女神だったもんね。
 ちょっとさびしくなるけど、ケルトさんから離れる。

「私は多分使う事はないと思うし、ケルトさんが頑張ることになるのかな?」

――そうですね、ちなみにケルトさん無理しすぎると死ぬので気を付けてくださいね――

 相変わらず、さらっと危ないこと言うわね。何時もの調子に戻ってきたし。
 そろそろ、戻りましょうか。

「ここに長居してもしょうがないし、戻りましょうか」

――あ、マリアさん調子戻ってきました? 残念ですね~もう少し弄りたかったのに――

「殴るわよ!」

 そんな女神を無視し、女神に現実に戻すように言う。
 すると視界が白くなり……。



 気づくと、そこには……度アップの知らない人が!

「あ、やっと気づいた? 2人とも眠っちゃったから、どうしたものかと思ったわよ」

「先生、すみません。長居してしまったようで」

「そうでも無いわよ? 貴方達が寝て数分くらいだし」

 普通に2人が会話している所見ると、事情は多少知ってるのかな? 周り見ても保健室のようだし。角でちゃってるし……気を失ったせいね。

「あ、あの……」

「大丈夫よ安心して頂戴、私は誰にも喋らないわ。魔族だろうと学園の生徒である以上、変わりないもの」

「ありがとうございます」

 この後はどうしようか、そのまま学園案内続けてそうね~。あの教師、誰かに雇われたのか凄く私達の事けしかけて来るし。
 そこら辺、私の事を見てる先生に聞いてみようかな。口々に「若いって良いわね~」って事言ったりしてるので、信用はしてもいいかな……不安はあるけど。

「試験を担当された先生の方なんですけど……」

「オルドか、それがどうしたの?」

 結構親しいのかな? 先生付けないし、少なくとも知らない間柄ではなさそう。複雑な事情があるのは、あえて聞かないことにしよう。

「実際に比べた訳じゃないですけど、私達だけ内容を難しくしたりしてるようなのですけど」

「あの馬鹿! 誰かに金を握らされたな。相変わらず金に正直過ぎるわ」

 やっぱり金関連なんだ……前世では、普通にそんな事出来るわけ無いし。意外と陰湿な事より良いかもしれない。
 舌打ちしてる所見ると……って結構素が出ちゃってるわね、意外と強めの性格なのかも。

「貴女達は少し待ってなさい、オルドに少し話つけてくるわ!」

「あ……行っちゃった……」

 ケルトさんもどうしようか、みたいな顔してるし。どうしましょう?
 私たちは少しの間、のんびり過ごしていたのだった。


次は、保健室の先生と試験の時の先生

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