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半魔族の少女は料理と共に

秋雨そのは

37話 レシピの本はスキルですか?

都合により、予約投稿となります
予告通りいけなくて申し訳ないです……


 朝食を終え、私はエンカの部屋に向かった。
 もちろん衛兵はついてきている。

コンコン

「はい、誰ですか?」

 そう言って、エンカが部屋から出てくる。
 部屋に入れてもらわないとね。

「お部屋に入れてもらってかまわないですか?」

「2人で話したいこともあるでしょうから、俺は部屋の外に待っております」

 エンカは驚いたみたい。それはそうだよね、牢にいると思ったら。
 仮面付けて目の前にいるんだもの。
 何故か割りと親切に接してくれるんだよね。
 普通勝手な場所に行くなとか、邪魔されてもおかしくはないと思うんだけど。

「ありがとう」

 エンカはそう言って、私を部屋の中に入れた。

「それで、言いたい事は色々あると思うのですが、本を……返してもらってもいいですか?」

「なんで外に出てるんですか! 平然と!」

「まぁまぁ落ち着いて……ね?」

 貴族の料理を作るには流石に私には知識が足らなすぎるからね。
 素材を知らきゃ、作っても旨味を引き出せないからね。

 所詮は引きこもり、セレブな生活をしたことのない前世の私じゃ、右も左もわからない。
 思考しながら、エンカがガミガミ言ってくるが、なだめつつ本題をだす。

「それがね、今調理師不足で他に人がいないらしいの」

「はぁ……それで今の状況と繋がるんですか?」

「牢で話してたのを聞いて、私が名乗りでました!」

 どういうことなの!? という感じにエンカは頭を抱えて横に振っていた。

「街にも腕利きの料理人いるでしょ、なんでいないの?」

「それが断られたらしくて、『料理が上手い人が他にいるから』という理由らしいけど、そんな人いたかな?」

「……」

 ん? どうしたんだろう?
 エンカは呆れたように、私を見ていた。何故気づかないのという感じらしい。

「それ貴女の事」

「え? そんな訳ないじゃないですか」

「貴女の料理を食った人がいるなら全員一致で、貴女を選ぶわよ大差で」

 私、そんな大層な料理作ったかな?
 調味料を教えたり、調味料を使った味の付け方を教えただけ何だけど。

「そこまで考える必要ないよ、美味しいっていうお墨付きって事」

「それなら納得できるわ」

「それで本でしたよね?」

 そういって、机に置いてある本を手に取って渡してきた。
 ページを捲ったり、いつもの様にして確認する。
 うん、私ので間違えないね。

「その本、何も書いていなけど……、何時も見ると料理書いてるあるのに」

「コツあるんだけどね」

――マリアさん、その本はスキルの一種なんですから貴女以外は出来ませんよ――

 何時も突然に来るけど、もう慣れちゃったからびっくりしないわ。

『そうだったのね』

「この声の人が女神様でいいんですよね?」

「え? 聞こえるの?」

――今回は特別に聞こえるようにしたんですよ、切ったと思ったら普通に会話できるようになっちゃっいまして――

「ザルね、女神の声聞くの」

――普通なら名誉あることなんですよ! あ、その顔は信じてませんね本当なんですよ!――

「これ合わせて、2人目じゃない! 普通に考えてザルよ!」

「ふふっ、女神様とマリアさんって仲良しなんですね」

 会ってからの腐れ縁みたいなものかしら。
 どちらにしても、こう言ってるけど私結構、女神の事信頼してるのよ?
 最初の頃、何も知らない時に喋り相手だったり、教えてもらったり。

 そんなやり取りをしていると、ドア越しに衛兵の声が聞こえる。

「カールさん、そろそろ仕込みの時間ですよ」

「カールと名乗ってるんですね」

「流石に本名だとバレるでしょ?」

 私は本を受取部屋を後にする。
 すると本を持ってきたのが気になったのか、衛兵が話しかけてきた。

「本を借りたんですか?」

「いえ、貸していたのを返してもらっただけですよ」

「なるほど、仲がよろしいんですね。エンカ王女様は人見知りこそはしませんが、貴族の堅苦しい中にいたお陰で、あまり大声をだしたり借りるということしない方なのですよ」

 そうなんだ、私とは普通に喋っているから。気づかなかった。
 衛兵が嬉しそうに話すってことは、少なくともエンカの事を心配してるだな~って思う。

「貴女は不思議な魅力があって、俺まで明るい気持ちになるほどだ」

「なれないのなら、何時もと同じ口調でいいですよ」

「あ、ありがとう……そうさせてもらう」

 私は厨房に入り、仲良くなった料理人の方々と今日作る料理を模索する。
 本がて手元に戻ってきたため、食品や料理などわかるようになった。

 私よりこの場所に詳しいので、場所を聞きながら話しに混ざる。
 これを機会に、マヨネーズとかソースを普及させようかな?

「私からちょっと、変わった調味料を出したいんですけど」

「何々? カールさんが作る物って使い方が、変わってるから楽しみ」

 私は前世の知識を使い、この本を通して最高の料理を作ろうと思う。


次は、調理開始!

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