半魔族の少女は料理と共に

秋雨そのは

21話 王女と国王

頑張ってます
全体的な名前間違え直しました!
エリカ→エンカ、ケント→ケルト


 私は、料理を運びテーブルの上に置いた。

 全員は感心したように、料理に目を輝かせていた。

「マリアさんは、お料理が上手なんですよ!」

 なんでエンカが偉そうなのか、私にはわからないけど。
 久しぶりに、大人数に料理を振る舞った。

 この集団は男女比は3:4で女性が多い。
 お家騒動で、標的にされやすかったり、男女の違いで舐められてとかもあるらしい。

 今日の料理は、野菜と肉がメインで。
 米を扱うところは珍しいらしい、宿屋はその珍しい場所に入ってたらしく。
 米を置いてある、唯一の場所だった。

 材料にまだ分からない、味や使い方があるため。
 レシピを頼りにするしかない。
 本を見る限りはさほど変わりないんだけど、私が、知ってるものしか使ってないから……。

 今日の朝食は。

 野菜のオムレツ風盛り合わせとアルダカウッサの手羽先の照り焼き

野菜のオムレツ風盛り合わせ
チャベツ(キャベツ)とジンジン(ニンジン)とメンヌギ(タマネギ)を千切りにして。
更に混ぜたチャベツ、ジンジン、メンヌギを盛る。
上にマヨネーズ、ソースをかける。
卵を割り、白身と黄身を分ける。
白身を混ぜて、黄身は塩胡椒少しと混ぜる。
フライパンにバチャーを入れ溶け切る時に、白身を流し込み周りに広げ、少しした後その上に黄身をかける。
裏返しなどをして、少し、膨らんできたら。
盛り付けた野菜の上に覆いかぶさるようにかける。

 マヨネーズ、ソースはこの世界には無いらしく、名前も変わらず。
 私の記憶を元に使ったみたい。

 作り方も合ってたため、質問されるのも面倒なのでこっそり作った。

アルダカウッサの手羽先の照り焼き
鍋に手羽先を入れ、ニンガ(ニンニク)、ショング(ショウガ)を入れる。
手羽先に少量の塩胡椒をまぶし茹でる。
フライパンにあけ、醤油と酒とみりんを均等の量をいれる。
周りに薄切りのニンガを少し入れる。
蓋をして、強めに形を整えながら汁が無くなりかけるまで煮込む。
皿に野菜を乗せその上にあける。

 魔物だけじゃなく、動物もいるため鶏肉は普通のもの。

 食事はみんな美味しいようで、満足していただけたようで。

「あまり、この国では作らない料理でもあるし。こんなに上手いのは久しぶりだ」
「それは言い過ぎな気がするが、美味しい」
「誰かの嫁に行っても恥じないですよ!」

 という嬉しい評価を頂いている。
 味の感想はみんな不慣れな用で、私は嬉しそうな顔だけで満足していた。

 食事を終え、洗い物が終わった後。
 ナタルという男が近づいてきた。

「お前に話しがある」

「ここじゃダメそうですね」

「そうだな……、あまり聞かれたくないことだ」

 言いにくそうに茶髪隙間から汗を滲ませていた。
 エンカには内緒でってことかな。

「分かりました」

「助かる」

 私たちは移動した、ナタルは部下に命じエンカの動向を密かに食い止めるよう。
 少し空けた場所に出た時。

「もし、国王が殺さるとしたら後9日だ」

「いきなり、物騒な話ですね」

「その前には、盗賊団を仕留めるか、捕らえるかするつもりだ」

 何故そんな事を私に喋るんだろう?
 参加してくれって言われても戦力外よ?

「その前に――て欲しいんだ」

「――ですか?」

 私は痛いの嫌なんだけど……、下手すれば殺されるかもしれない。

「危険なのは重々承知だ……、もし昨日考えたこの作戦が成功すれば」

「私も負い目を感じず、この街に住めて」

「国王も殺されない、キツイことかもしれないけど頼む」

 そういうとナタルは頭を私に向けて下げた。
 という事は私は、この場所を通いながら街を出歩かなければならない。

「作戦の内容を教えてもらっても?」

「やることは簡単だけど1つ1つが重要だ」

 私は作戦の内容聞き、頷いた。

内容はお考えください……、っていうのは図々しいかな?

「分かりました、でも私が殺されたりしても、ケントさんには……」

「分かっている、この事も言わないし作戦も伝えない」

「お供として、ハナを連れて行け」

 そして私は、作戦を行うため朝早く帽子を被り、ハナさんと外に出た。


次は、街の中で色々します

(女神)私の出番無いんだけど! もう少し出してよ!
(マリア)あ……忘れてたわ

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