戦闘力?皆無ですが防御力とトラップには自信があります。

ブラック兄者

トラップ使い、トラップにかかり絶体絶命!?②

実験室のような部屋を抜け次の部屋に入ったんだが入ってきた扉が閉まってしまった。
さて、どうしたものか・・・
考えていても仕方がないので周囲を警戒しつつ先に進んでいくのだがあまりに不自然な部屋なのだ、どう不自然化というと先ほどまでは実験室のような部屋が続いていたというのに突然何もない部屋へとでたからだ。何かの罠なのではないか?そんな風に考えるのが普通ではないだろうか?
オレが部屋の中心辺りに到着すると異変は起こった、静かだった部屋に警告音が鳴り響いたのだ。
オレは大楯を構え臨戦態勢をとった。
すると、天井に10個ほどの穴が開きそこから犬型のロボットが落ちてきた。
(どうみても歓迎はされてないよな、これは・・・)
オレを中心に円形に落とされたそれは着地と同時に一斉にオレをにらみつけ臨戦態勢をとる、臨戦態勢に入ったのを確認しオレはスペルカード【センサー爆弾】を設置する。ちなみにこの爆弾設置したオレには見えているが特殊効果によって相手には見えていない、あからさまに見えているようじゃ爆弾の意味がないからな!
(上手く2体はこれで倒せるといいんだが果たしてどうなるか・・・)
戦闘態勢に入った犬型ロボットの一体が起点となり群れはオレに向かい一斉にとびかかってきた
「スペル発動!丸太なぎ払いウッドスイング!!薙ぎ払われろいぬっころ共!」
オレの前方に紐に吊り下げられた丸太が現れる、それと同時に振り子のように大振りで振るわれる丸太は激しく左右に振れながら3体の犬型ロボットを巻き込みスクラップにした、大楯を構え飛びかかってきたロボットに体当たりをかましながら前方に前進しながら一枚のスペルを進行方向にセットした。
(あそこさえ超えちまえばこっちのもんだ、あとはうまくオレの背後に回られないようにするか・・・だな)
2体の犬型ロボットが左右から同時に飛びかかってきた、即座に上空にジャンプし大楯をスノボーのようにしスペル【簡易手榴弾】を放り投げる、2体の犬型ロボットに軽度のダメージを与えつつオレは爆風で急加速しすかさずスペル【リペアスキル】を使用し使用し終わった【簡易手榴弾】をもう一度手札に加え着地寸前で同じように地面で爆発を起こし目標地点を飛び越える。
「ここまで来ちまえばオレの勝ちだ!あばよ犬野郎ども!オープンスペル!大穴作成クリエイトホール!!」
発動と同時に先ほどまでいた地点に大きく深い穴が出現する、突如現れた大穴に対処しきれず犬型ロボットはなすすべなく穴に飲み込まれる形で落ちていった、しばらくすると穴から地面に落ちた音と壊れるような音先ほど設置したセンサー爆弾の爆発音が聞こえ爆風に巻き込まれ完全に機能が停止したこと確認した。なぜならセンサー爆弾の爆発範囲はかなり広いく威力が高いからだ
(しっかし設置しておいてあれだがあの爆発に巻き込まれてたらオレも結構ダメージ受けるんだよな・・・巻き込まれなくって本当に良かった・・・)
スペルで発動させた穴は元通りの床に戻り先ほどまでいた部屋まるで何もなかったかのような綺麗な状態に戻った。
オレは戦利品の確認をする、穴に落ちたロボットの分は穴が戻ると同時にもともと倒した場所にドロップする仕組みになっていたので回収は簡単だった。
(んー、見たことがないアイテムばかりだな、頭部パーツ、体部パーツ、腕部パーツ、脚部パーツ・・・自動人形オートマタには確かドロップするならこんな分割された状態ではしないはず、これは一体・・・)
とりあえずテキストを確認する、普通のアイテムならフレーバーテキストを確認すればどんなアイテムかわかるんだがこのアイテムはフレーバーテキスト以外にステータス画面が存在した。
開けてみると人型の骨格のようなフレームが大の字に表示された。
オレが今手に入れたパーツは各体のパーツのみで他にフレーム、コアというものが必要らしい。
現状使用ができないことが判明したため戦利品をいったん片付け先に進むことにした。

・・・
・・


「やはりあの程度では小手調べにもならないですか、しかしこれくらいはやっていただかないと困ります。なぜなら貴方の実力はその程度ではないのですから。」
暗い部屋に声のみが響く、それは誰かを調べるが如く、その者の到着を静かに待つのであった。

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