ヤンデレ少女を幸せにするまで死ねません!
プロローグ
6月14日
高校に入学して二ヶ月が経ち、俺こと一ノ瀬 遼斗の生活は安定してきていた。
高校は実家から少し遠めの場所を選び、アパートを借りている。1人暮らしには自信はあったけど思った以上に大変だった。
朝ごはんを食べ終えて学生服に着替え家を出る。
いつも通りの道を行き、いつも通りの時間に学校へ着く。そして俺は下駄箱を開け中用のシューズを取り出そうとした時にあるものに気づいた。
それは1つの手紙だった。正確にはラブレターなんだろうな。とりあえずポケットの中に入れて教室で確認する事にした。
教室に入り自分の席に着いた俺はポケットから取り出し内容を読んだ。
放課後、屋上に来てください
   伝えたいことがあります。
...なんともシンプルだな。とりあえず放課後に向かってみようかな。
クラスメイトにラブレターの存在を知られなかったのは幸いだったな。余談だが今日の授業はあまり耳に入らなかった。
そして放課後
ラブレター書いてあった通り屋上に向かった。
屋上に着くと1人の女子生徒が既にいた。あの子か?
その女子生徒を俺は知っていた。彼女の名前は鈴村  末那。隣のクラスで中学の時から一緒の学校だったので知っている程度の仲ではある。
「えーっと鈴村さんが俺を呼んだのかな?」
「うん、そうだよ。来てくれてありがとう」
彼女は手を後ろで組んで微笑みそう言った。
「それで俺に何か用?」
「一ノ瀬君を呼んだのは思いを伝えたかったから。私...あなたの事が好きです。付き合ってください」
そう言われた。鈴村さんは顔を真っ赤にそめて俺にそう伝えた。
だけど...
「その...ごめん。俺、好きな人居るから...」
「.....そう」
それを聞いた鈴村はそう答えて俯き肩を震わせ始めた。
俺は彼女を泣かせたと思い少し胸が痛んだ。だけど、その意識が一瞬自分に戻っていた隙に鈴村は俺の目の前まで迫っていてーー
ぐさっり
彼女が隠し持っていたナイフが俺の心臓部分を貫いていた。俺の数本よろめき足から力が抜け俺は倒れこむ。
「な....なんで」
俺は無意識にそう聞いていた。別に答えを言って欲しかった訳ではない。だけど、鈴村は答えた。
「それはね、君が他の女のモノになるくらいなら私だけのモノとして綺麗なままで居て欲しいから」
彼女笑いながらそう言った。その時俺は見た。鈴村の目が狂気で染まっているのを。
「だけど心配しないで、最後までちゃんと私が側にいるから」
そう言いながら俺の方に歩み寄ってくる。
逃げたくても血が無くなりすぎた所為なのか力が入らない。刺された場所はとても熱く感じる。
そして俺の頭元まで来た鈴村はしゃがみこみ、俺の顔を胸の高さまで上げて抱きしめる。
「だって一ノ瀬君は私だけの一ノ瀬くんなんだから」
俺は彼女の心臓の音を聞きながら意識を闇に落とすのだった......
高校に入学して二ヶ月が経ち、俺こと一ノ瀬 遼斗の生活は安定してきていた。
高校は実家から少し遠めの場所を選び、アパートを借りている。1人暮らしには自信はあったけど思った以上に大変だった。
朝ごはんを食べ終えて学生服に着替え家を出る。
いつも通りの道を行き、いつも通りの時間に学校へ着く。そして俺は下駄箱を開け中用のシューズを取り出そうとした時にあるものに気づいた。
それは1つの手紙だった。正確にはラブレターなんだろうな。とりあえずポケットの中に入れて教室で確認する事にした。
教室に入り自分の席に着いた俺はポケットから取り出し内容を読んだ。
放課後、屋上に来てください
   伝えたいことがあります。
...なんともシンプルだな。とりあえず放課後に向かってみようかな。
クラスメイトにラブレターの存在を知られなかったのは幸いだったな。余談だが今日の授業はあまり耳に入らなかった。
そして放課後
ラブレター書いてあった通り屋上に向かった。
屋上に着くと1人の女子生徒が既にいた。あの子か?
その女子生徒を俺は知っていた。彼女の名前は鈴村  末那。隣のクラスで中学の時から一緒の学校だったので知っている程度の仲ではある。
「えーっと鈴村さんが俺を呼んだのかな?」
「うん、そうだよ。来てくれてありがとう」
彼女は手を後ろで組んで微笑みそう言った。
「それで俺に何か用?」
「一ノ瀬君を呼んだのは思いを伝えたかったから。私...あなたの事が好きです。付き合ってください」
そう言われた。鈴村さんは顔を真っ赤にそめて俺にそう伝えた。
だけど...
「その...ごめん。俺、好きな人居るから...」
「.....そう」
それを聞いた鈴村はそう答えて俯き肩を震わせ始めた。
俺は彼女を泣かせたと思い少し胸が痛んだ。だけど、その意識が一瞬自分に戻っていた隙に鈴村は俺の目の前まで迫っていてーー
ぐさっり
彼女が隠し持っていたナイフが俺の心臓部分を貫いていた。俺の数本よろめき足から力が抜け俺は倒れこむ。
「な....なんで」
俺は無意識にそう聞いていた。別に答えを言って欲しかった訳ではない。だけど、鈴村は答えた。
「それはね、君が他の女のモノになるくらいなら私だけのモノとして綺麗なままで居て欲しいから」
彼女笑いながらそう言った。その時俺は見た。鈴村の目が狂気で染まっているのを。
「だけど心配しないで、最後までちゃんと私が側にいるから」
そう言いながら俺の方に歩み寄ってくる。
逃げたくても血が無くなりすぎた所為なのか力が入らない。刺された場所はとても熱く感じる。
そして俺の頭元まで来た鈴村はしゃがみこみ、俺の顔を胸の高さまで上げて抱きしめる。
「だって一ノ瀬君は私だけの一ノ瀬くんなんだから」
俺は彼女の心臓の音を聞きながら意識を闇に落とすのだった......
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