異世界ライフ 〜異世界の自分を自分で救ってみました〜

スーナ

冒険者⑨

2018/09/20 誤字修正しました。



「そういや〜、君の名前を聞いていなかったね」
「僕はミズキです。あの……ここはなんですか?」

 今、ミズキはブルさんとゴブリンを退治した時に行った、森の中にあるボロい家にいた。

「君がミズキか。ここは俺の家だ! それはさておきだ、早速話をしようか。好きな所に座ってくれ」

 そう言って話始めた。

「サク(ハースターマプラープタ)のことを知らないってことは、九曜のことも知らないよな?」

 ミズキは頷いて肯定する。

「まずサクのことだが、見た通り人間ではない…………奴は魔人なんだ」
「魔人ですか」

「そうだ。魔人は膨大な魔力にのまれた人間の成れの果てだ。魔力にのまれただけあって、桁違いの魔力を持っているんだ」

「僕たちは運が良かったんですね…………」

 ブルさんは肯定してから話を続ける

「サクだけでも面倒なんだがな、あいつはあくまで九曜の1人なんだ」
「どういうことですか?」

「サクと同等もしくはそれ以上の強さを持つ仲間がいるんだ。その数は9……」

「あんなのが9体も…………」

「そうだ、あんな化け物が9体もいるんだ。実は俺たちゾディアックは奴らを探し出し、討伐しようと思っていたんだが、なかなか見つけだすことができなかったんだ。そんな時に君がサクと戦ってると聞いて駆けつけたんだ」

 ミズキは自分の無力さを知り俯いてしまう。

「自分の無力さに悲観するのもいいが、まだ若いじゃないか。これから強くなればいい」


 ふと、彼女たちのことを思い出す。そしてミズキは思い返し決意する。

「僕は彼女達を守りたい! 戦い方を教えてください!」
「よし、いい目だ! 厳しくいくから、覚悟してくれよ」

「はい!」

 こうしてミズキはブルさんの元で鍛えることになり、ラバーズの町から離れることになった。


 ここからミズキの戦いが始まる。





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