彼女は誰だ？！

俺は、暗闇をさまよい歩いていた。

止まることなく終わりもなく。

「また、殺されるのか…大丈夫！能力ができたからな！」

自信満々で言うが、違った。

白い部屋が地面から出てくる。中に入ると杏さんがいた。

「杏さん！どうしてここにいるのですか！？」

彼女は無表情だった。どこか人間ではないものに見えてしまった。

「蓮さんもうダメ。私死ぬ」

は？

「な、何言ってるのですか？きゅ、急に言われても、そんな簡単に死ぬなんて言わないでくださいよ。」

「ごめん…」

彼女はいつの間にか右手に持っていた包丁を自分の首筋に突き立て刺

「ダメだ！」
全力で掴もうとするが霧になって消えていく。

すると部屋が解体していく。

状況に追いつけずに立ち尽くしていると。

『残念だったな』

俺は、気を失う。


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目がさめる。見慣れないベットで倒れていた。

(そっか。転生したんだっけ。)

汗だくになって、ヌルヌルだった。

(風呂は…外か…)
俺は部屋を出ようとする

ポケットから、黒い手帳が落ちる。

(あぁ、杏さんの。返すの忘れた。ついでに読むか。)

俺は、1ページ目を開く。



それは、白紙だった。2ページ目も3ページ目も。

(なんだこれ！？こんなもの大事に持っていたのか？)

最後のページを開くと、破かれた跡と

『拝啓これを読んだ彼へ

これを読んだってことは私はあなたに出会って別の世界にいるのでしょう。

あなたが見ているのならぜひ、私を助けてください。理由は、助けてくださった時にお話します。』

(…完全に俺宛だな…助けてください？
何が起きるんだ？今は、謎だな。)

読み終わると

コンコン

「邪魔していいかしら。？」

(誰だっけ？そうだキョウコってやつだっけかな？)

「どうぞ」

扉開けると、そこには、黒いドレスを着ているが透けているやつだ。

「ど、どうしてそんな格好を？」

「ベットに行きましょう？」

(行くはずないだろ…)


言動とは違い、蓮はベットへと向かう。

(なんだこれ！？！？…考えられるのは能力か！？