ひきこもり探偵は転生幼女?! ~スマホは最強の武器です~

なぎゆ

1.あっ……

つんつん

だれだよ…今寝てるじゃん…

「起きろ!……ったく、ひきこもりは死んでもこれかよ。」

…。あ?

「今なんつった?わたしがどうなったって?」

「だぁかぁらぁ!死んだっつってんの!理解力もねぇの!?」

死ん、だ?わたしが…?

「あー、ショック受けちゃった?いやぁ、そんな落ち込むなんてなあ。本当にごめんよ!」

あの身勝手な家畜奴隷たちがはびこるクソみたいな場所から、永久に、そして絶対的にわたしは消えた…?ということは、もう好き勝手できる?

「よっしゃあああ!!」

天国ってどんな所かな〜。飯美味いかな〜。ゲームあるかな〜。

あーっ!

「楽しみすぎるっ!!」

「あのー、?大丈夫??」

はっ!思わず思考がトリップしていた……。改めて、ここに連れて来てくれた恩人に感謝せねば!

ところでさ…

あんた誰?ありがとね。

「」

あれ、息してない。さっきまでの生意気な口はどこいったんだろ。

まあ、気にしたら負け、とも言うし?放っておこう。…べ、別に前世で友達がいなくて対処できない訳じゃないし?友達いたよ少なかったけど!悲しいことに数える程しかいなかったよコミュ障ですよ悪かったな!

「あ、とりあえずさ、君のこと、間違えて殺しちゃったんだけどさ、お詫び何がいい?」

ん?今なんて?間違えてって言ったかな?お詫びしてくれるの?

「まさか1つとか言わねえだろうなあ!こっちはイベント控えて課金しまくってたのに!!」

いくらなんでも、ねぇ?

「……わ、分かったよ。3つな。」

ちっ。もう少しやれたかな。まあいいや…

「わたしがやってたゲームみたいな世界に転生。引きこもっても問題ない様な地位。なんでもできるスマホ付き。……当たり前だけど、すぐ死ぬとかなしだからね?」

ふっ、これでどうだ……!

「食えねえ女だこと。……いや、行く世界によっちゃこれで良いかもな。よし、その条件飲んだ!」

わたしをひかりが包み、そして意識が堕ちた。

「……面倒事押し付けとこ。」


そんなつぶやき、聞こえなかったと信じたい。

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