土魔法ってそんなに弱いの?(凍結中)

AdieuJury

メンバー決め

俺がこの学園に入学してから二ヶ月が経った
特に何か大きな出来事があったという訳でもない
ただ普通に、クラスのみんなと楽しく学園生活を過ごした
そんな日々を変える出来事が、今日起きた


「学園祭?」
「そうです!」


ミーシャ先生はそう言った
学園祭とはなんぞや?


「学園祭っていうのはですね、簡単に言えば魔闘演舞祭の学生バージョンです!」
「魔闘演舞祭ってのは?」
「あ、それも知らないんですね。魔闘演舞祭っていうのは、その名の通り、トーナメント方式で世界一の魔導師を決める大会ですよ!」


あ、簡単なことだったね
ただの魔導師の大会ってことね


「ただ、学園祭の場合は、代表を三人選んで、団体戦でやるんですよ」


あ、そうなんだ
うちの学園は全7クラスだから......あれ?
1クラス分足りなく無い?


「あ、今回は、勇者連合という二ヶ月前に召喚された勇者様方も出るということなので、ちゃんと8組分ありますよ」
「勇者、ねぇ......」


まともな奴ならいいけど......
ラノベとかだと大抵自己中野郎が多いんだよな
フラグになりませんように......


「それで、代表決めなんだけど......テツト君は確定ね?」
「え?俺の意見は?」
「何言ってんだ、どう考えてもテツトは入るだろ?」
「うん、僕もそう思うよ。というか、テツトくんが入らないのはありえないよ」
「むしろテツトくん以外に誰がやるの?って感じだし」
「テツトさん以外いなくても勝てるのではないでしょうか?」


......あ、そう
拒否権なしね
まぁいっか、特に何かあるわけでもないし


「それで、残りの2人なんですが......まず、貴族であるセシリアさんには出ていただきます。アルバトーラ家からの指名です」
「わかりました。精一杯やらせていただきます」
「あと1人は......ジャンケンで決めましょうか?」


ということで残りの1人はジャンケンの結果、アレンに決まった


「うっしゃあ!頑張るぜぃ!」


そういや3年間でSクラスに勝てるようにってあの学園長言ってたよな.........よし、決めた
今年で勝たせる


「アレン、セシリア」
「ん?」
「はい?」
「特別特訓をするぞ」
「「特別特訓?」」


説明しよう!
現在我がFクラスの連中は、全員が安定して中級を使えるようになった!
だがしかぁし!
Sクラスの連中は3人、上級まで使える奴がいるらしい!
おそらく今回の学園祭でも、その3人がでるはずだ!
そこで、そいつらに勝つために、ある特訓をしようと思う!
その特訓とは......防護壁(ボルグ)を鍛えることだ!


「防護壁(ボルグ)......ですか?」
「新しい魔法を覚えるとかじゃなくてか?」
「それがなぁ......この2ヶ月、魔法のことを勉強して、あることが分かったんだよ」
「「「「「「「「「「それは?」」」」」」」」」」
「それはな?.........魔力の制御だよ」
「制御?そんなの誰でも出来るじゃねぇか」
「確かに、誰もが通る道ではあるし、もう学生となれば通り過ぎている道でもあるね」
「おらも最初は練習しただ」
「......俺も多少はしたな」
「あたしもやった事あるよ!」
「私も幼い頃に練習しました」
「私も練習したですぅ」
「私達も」
「練習したわ」


うん、やっぱりしてるよね
だけど......


「みんな、よく考えてみろよ?魔法ってのは、制御ができれば、安定するよな?」
「あぁ、そうだな。むしろ、制御できなきゃ魔法は発動しない。当たり前のことだ」
「そこでな?俺、考えてみたんだよ。ストーンバレットを、より多くの魔力を制御した状態で撃ったらどうなるかってな......そしたら思った通り、ストーンバレットの一発一発が大きくなってたよ」
「なるほどな。だが、それと防護壁(ボルグ)の練習と何の関係があるんだ?」
「一番魔力の制御の練度が出るのが防護壁(ボルグ)なんだよ。より多くの魔力を制御することによって、強固になる」
「そうか!わかったぜテツト、それによって中級までしか使えなくても、威力の底上げができるってわけか!」
「そういうこと。じゃあ早速やるか?」
「おうよ!よろしくな!」
「私も、よろしくお願いします」


他のみんなはどうすっかなぁ......、


「あ、セシリアずるい!あたしもやるもんね!」
「わ、私もやりたいです!」
「私達も」
「やらせてもらうわ」
「おらは三人の武器を作るだ。希望があったらゆうてくれ」
「僕は、他のクラスの情報を集めてくるよ。ついでに勇者様たちの情報もね」


あ、自分達で決めてましたか......まぁそれでいっか


「よし、やるぞぉ!」
「「「「「「「「「おぉ〜!」」」」」」」」」


こうして、俺達の学園祭準備が始まった......
当日まであと14日!















「あのぉ......先生も会話に入れたらなぁ?なんて......」


この時、ミーシャの存在は生徒達の頭の中からなくなっていた

「土魔法ってそんなに弱いの?(凍結中)」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く