土魔法ってそんなに弱いの?(凍結中)

AdieuJury

え、それまじ?

少し待っていると、クレアさんがきた

「お待たせしました、これがギルドカードです」
「お、ありがとうございます」

Fランクは白なんだな

「ギルドについての説明などは必要でしょうか?」
「あー......一応お願い。俺の知識が間違ってるかもしれないし」

元の世界のゲームでもあったけど、念のためね

「では、説明させていただきます。まずは依頼についてからですね。依頼には―――――」


と、長々と説明をされたので、簡潔にしてみよう


依頼には三種類ある(通常、緊急、指名)
・通常依頼は自分のランクより一つ上までなら受けられる
・緊急依頼はギルドにいる全ての冒険者に依頼される
・指名依頼は依頼者に指名された人が受けなければならない
・また、依頼に失敗した場合は罰金として、銅貨3枚を支払う


ギルドカードにはランクごとに色がわけられている
F      白
E      青
D      緑
C      黄
B      赤
A      銀
S      金
SS  黒
EX  ミスリル


「こんなところですね。何か質問はありますか? 」
「魔物の買取とかってやってるのか?」
「素材の買取はやってますよ。持ってきてるんですか?」
「あぁ、この街に来るまでに狩り続けた赤いイノシシみたいなやつがいてな?それを何百匹かあるぞ」
「ひゃ......!?」

ん?なんでそんなに驚いてんの?

『マスター、あれはBランク対象の魔物ですよ。それに、大軍となると、Aランクに匹敵するほどなんです』
(へぇ、そんなに強かったのか。ということは、俺のトラップに引っかからなかったデューク改めギルドマスターはA以上ってとこか)
『そうなると思います』

そんな危ないところに俺は落とされたと......今度女神に文句を言いに行かねば
ってかなんで俺レベル1で倒せたんだ?

『おそらく、転生者だからだと思われます。転生者や転移者は、普通の人よりも比較的に魔力や力が高めですから』
(そうなの?)
『はい。すごい人だと、レベル1から魔王に匹敵するほどの力を持つ人もいたみたいですよ』
(そりゃ凄いもんだな。羨ましい限りだぜ)

そーれーでー
そんなことはどうでも良くて

「買い取ってもらえます?」
「は、はひ!ちょちょ、ちょっちょお待ちくだしゃい!」

わー、めっちゃ噛んでる
そしてどっかいった...と思ったらすぐに帰ってきた

「テツトさん。ちょっと異例になるんですが......」
「なんだ?」

そしてクレアさんは真剣な表情でこういった
















「今すぐAランクへのランクアップ試験、受けませんか?」
「........................へ?」

鉄虎は少し思考が止まった
が、すぐに持ち直して話の概要を聞いた
すると返答としてはこうだ

まず、あのイノシシはクリムゾンボアって言うやつだったらしい(なんか、カッコイイ名前だな......)
んで、さっきも言った通り、大軍だとAランク対象だから、そんな奴をFランクにしてたら、初心者の依頼が減って面倒なことになるそうだ
だから、俺にはさっさとランクを上げてもらって、上級依頼を受けてもらおうという魂胆だ

どちらにせよランクは上げていくつもりだったので、すぐに上げれるならそれはそれでいいんだけど......

「試験といってもなにをすりゃいいんだ?」

ここが一番重要だ
何日もかかる依頼をやってこいと言うなら、入学試験があるので無理だ
すぐに終わることなら別にいいんだけど

「テツトさんには、現役の冒険者と決闘をして頂きます。あ、ギルマスではありませんので」

なんだ、そんなことか
それなら全然OKだ

「わかった。いつやるんだ?」
「テツトさんの都合に合わせますが......」
「なら、今日でいい。試験官の冒険者の準備が終わったら呼んでくれ。ロビーで待ってるから」
「わかりました。伝えてきます」

よし、待とう






10分後......

「テツトさん。準備が整ったそうです」
「お、意外に早かったな。どこでやるんだ?」
「さっきと同じ場所です」
「わかった。すぐに向かう」

Aランクになるための試験ってことはそれなりの強さだよな......
うん、最初っからガチで行こう
すぐに終わらせて、宿を探したい
すっかり忘れてたけど、まだ宿取れてないんだよなぁ......
とか考えてたら闘技場についた
そこには一人の男が立っていて、すぐに話しかけてきた

「ん?君が受験者かい?」
「そうだ」
「そうか。僕はビカム・ブレイブマン。一応Aランク冒険者だよ」
「俺はテツト、Fランク冒険者だ」
「テツトくんだね。じゃあ早速始めようか」
「わかった」
「審判は私、クレアが努めさせていただきます」

ふぅ......よし、やるか

「準備はいいですか?」
「はい」
「おう」
「それでは......始めぇ!」
「先手は取らぐほぉ」
「え?」
「え?」

クレアの始めの合図と同時に動き出した鉄虎は、一瞬でオールストレングスをかけた後に相手の懐に入り込み、そのまま殴った
相手は話している途中にその一撃で壁にめり込み、気絶してしまった

「し、勝者!テツトさん!」

.........え、これ、終わり?
なんかあっさりだったなぁ
よく分からんけどとりあえずクレアさんに謝っとこ

「ええっと......なんか、ごめんなさい」
「い、いえ、大丈夫です。それにしても......凄い威力でしたね」
「ま、まぁ......」

こうして俺はあっさりとAランクになったのだった







そのうちまた出てくるかも......(未定、ってか出ない確率の方が高い)

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