土魔法ってそんなに弱いの?(凍結中)

AdieuJury

着いた

そのままソフィアと何気ない話をしながら歩き続けて5日が経過した

「やっと着いた......」
『長かったですね』

やっと最初の街に着いた
ソフィアの話だと、ここに学園があるらしい
神様の言う通りならあと2日あるな
それまでは何しようかな......

『マスター、冒険者をしてみてはいかがでしょうか?』
「冒険者?」

なにその魅力的な名前のやつ

『冒険者というのは、冒険者ギルドに所属している人のことを指します。主に依頼を受けてそれを達成することで報酬を貰い、生計を立てる職業です』
「なるほどなぁ...それって俺でもなれるの?」
『おそらく最初に試験はあるでしょうがマスターなら難なくクリア出来るでしょう』
「いや、無理じゃない?だってこう見えて土魔法しか使えない雑魚だよ?」

『......まぁマスターの実力は言って見ればわかることです。そこで自分の実力をちゃんと測ってくださいね。じゃないと、大変なことになりますから。あ、決して試験で本気を出しちゃダメですよ?相手が死にますから』
「いやいや、こっちが殺されるって......」

ほんとに何を言ってるのやら
だって神様が言ったんだよ?
土魔法は最弱の魔法だって
どれだけ頑張っても無理でしょ?

『とりあえずギルドに行ってみましょうか』
「まぁすることも無いし、行ってみるか!」






「ここか......」
『やっと着きましたね』
「そうだな」

なんかゲームで見た感じの普通のギルドだな
さて、入ってみますか!

「おじゃましまーす......」

中に入ると、冒険者っぽい人がいっぱいいた
うわぁ...めっちゃ見られてる
しかも怖そうな人ばっかだし......
とりあえず受付っぽい方に行こう......

「おい、小僧」
「へ?」

誰ですか!?
わざわざ避けて通ったのに!

「何しにここに来たんだ?」
「え?冒険者登録をしようかと......」
「........................くっ」

ん?

「クハハハハ!お前みたいな餓鬼が冒険者?舐めてんじゃねぇぞゴラァ!」
「さっさと家に帰ってママの乳でも飲んでな!ギャハハハ!」

ブッチーン

『あ、マスターがキレた』
(イヤイヤ、キレテナイヨ?チョットオコッテルダケサ)
『そういうのをキレてるって言うんですよ』

鉄虎はソフィアと周りに聞こえないように念話で話す
そうしないと、ただ独り言を話している変人に見えるからだ
そしてそのまま冒険者に向かって一言

「餓鬼だからって舐めんなよ......!」

少し・・殺気を放ちながら言ってみた

「ひ、ひぃぃぃぃい!!」

あ、逃げた

『そりゃそうでしょう、マスターの方が圧倒的に強いですもん』
(なんか、話し方変わったね)
『こっちの方が喋りやすいので、マズかったです?』
(いや、俺も喋りやすいからそのままでお願い)
『それはそうとマスター、よかったんですか?』
(へ?何が?)
『先程鑑定した結果、あの方達はBランク冒険者ですよ?そんな方達を殺気だけで逃げさせたということは......』

何か言いかけたソフィア
その声を遮るかのように男の声が聞こえてきた

「おい、お前!あいつらに何をした!」
『......遅かったですね』
(...なるほどなぁ、ソフィアの言いたいことがわかったよ)

はぁ、面倒ごとになりそうだな

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