この魔法至上主義の世界で剣聖を目指す

旧ネオン道理

13話 『夢』

「おっ!起きたかレミ」

俺はトーナメント戦で気絶した、レミを看病していたのだ。とは言っても三十分くらいだけどな。

自分で倒しておいて、看病するとか俺も策士だな。

レミは、頭のタオルに気づいて、軽くお礼を言ってきた。

「私は負けたんですね...」

「レミは強いな。流石ウィスキルが見込んだだけあるな。お前魔法なら兎も角、実践ならスノウよりも強いな」

「でも...あなたは、魔法を使わなかった」

レミは暗く、凄く落ち込んだ表面で言い放った。
多分俺との実力差がここまであるとは思わなくて、現実に嫌気がさしてるんだろうな。

「何を言っているんだ?俺は『剣聖』だ。俺の力の源は剣であり、魔法では無い。お前は、俺にディスタークを使わせたんだぞ?凄いことだ。俺は確かに試合にはかった。だけど、勝負には負けたと思ってる」

「そうですか」

少しだけ表情が明るくなった。

「それに、俺に俺と対等に戦えるやつなんて、人口の約10パーセントくらいだ」

「結構いるんですね」

「当たり前だ。もし俺が最強になったとして、人を見下したりなんかしない。その腐った心がある限り、更に高みへ行けなくなるからな」

「高み?」

そう・・・これは俺の夢であり、この世界の生物に課せられた、本当の目的なのだ。

「ある奴を倒すことだ」

「ある奴?」

首を傾げた。それはそうだろうな。高みを目指すから、ある奴を倒すになったのだから。

「実際には存在するのか分からない。けど俺は信じている。これが俺の夢だからな」

「夢...」

「そうだ『夢』だ。レミには無いのか?」

「私は無いです。もとよりこの命は、ウィルキルさんのものであり、夢など持つ権利など無いですからね」

「何を言っている。そんな人生楽しいか?」

「それは...」

レミは何も言わず俯いたまま黙り込んだ。

「そうだろ?例えどんな夢だろうと、生きる目的が出来て、楽しくなるんだ。例えば、ヒーローだったり、魔鉱石窟王だったり、お金持ちだったり。それだけでいい」

「でもそんなこと、1回も考えたこと無いから、分からないですよ」

「無いなら、これからつくればいいじゃないか。お前には友達だっている。スノウだってそうだ。これから俺たちと共に『夢』を作ろうぜ!」

「はい!そうですね。『夢』を友達と作ります!」

ちっちゃい頃から忍者の里で、訓練のただひたすら受けるだけの毎日だった、レミには友達も居ないし、楽しい事なんて何も無かった。ただ『今生きている』と、言うだったのだ。

だから俺と言う友達や、一緒に目標を立てて頑張ると言う事がとても新鮮で、凄く楽しい事なんだと思う。

「その意気だ!」

俺達はもう帰って寝ることにした。明日は、2軍のトーナメント戦だ。俺は二軍にも、気になる生徒が1名程いる。今日はもう寝よう。




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