いきなり世界救えって言われても

リノル

13 このスキルは恐ろしい

「ここだよな」
「ええ」
2人は声の元へ来た。
「ここじゃ!」
「あぁ、そこか!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2人がついた先には少女と少年がいた。
しかし、少年の方はあと1歩で絶命する寸前である。
「やばいな、これは…。リア、回復魔法を」
「はい。光を  癒しの時を 『ヒール』」
「どうじゃ?」
「ダメです…。彼のHPの減少スピードが私の回復スピードより速いです。これでは外傷は治ったとしても、HPが足りません!」
「……HPがどのくらいあれば大丈夫なのか?」
「だいたい50ぐらいは欲しいですね…」
「了解…」
「なにをするのです?」
「ちょいと失礼……譲渡  HP50」
「んっ…」
「これはっ!」
「これで彼のHPは50ぐらいはあると思うのだが…」
「はい!これで助かると思います!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ありがとうございました。ほんとなんとお礼をすればいいのか…」
「いえいえ、お気になさらず」
「本当にありがとうございました。それでは」
2人は少年少女と別れた。
…その道中
「ねぇ雅人、あなた何をしたんですか?」
「あぁ、話さないといけないかい?」
「知っておきたいです。なぜゴーレムの硬い岩を剣で砕けて、彼のHPが増え、そして私と出会った時もそうです。私の魔力がなくなっていたのにも関わらず、魔法が打てていた。あなたは何をしたんですか?」
「やっぱり、バレるよね…」
しばらく黙ると雅人は
「あれは俺のスキルだよ」
「スキル?でも…」
「あぁ、【ステータス】には消したんだ」
「どうしてですか?」
「あまりにもめんどくさいスキルだからね」
「めんどくさい?」
雅人はリアにスキル『譲渡』について話すことにした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「それは何とも言えないスキルですね」
「だろ。まぁ使い方によるものだと確信はしたよ」
「えっ?どうしてですか?」
「例えば、俺の剣は今ゴーレムの硬さを譲渡したからそのぶんの強度があるらしい。だから岩も…」
ガッ!
「砕けた…なるほど譲渡した効果は残留するんですね」
「あぁ、だからさっき体力を渡した分はもう戻らないだろうね」
「確かに不便ですね……あれっ?もしかしたらなんですけど…」
「どうした?」
「それを使えば相手の体力や魔力、あわよくばスキルとか奪えるのでは…?」
「……なるほど考えたことなかった」
「私のスキルはわかりやすいと思うので試してみてください」
「了解」
「譲渡…リアのスキル『魔女の反則』を自分に。…どうだ?」
「…『サンダースピア』…ダメですねこちらにはスキルがなくなっています。【ステータス】にものっていません」
「『サンダースピア』」
ザシュ!
「…でたね」
「でましたね…【ステータス】の方は?」
雅人は【ステータス】のスキル欄を見た。
スキル:譲渡  
             魔女の反則
「あぁ、のってるよ。完全に俺のスキルになってる」
「これではっきりしましたね。雅人のスキルはこの世界のスキルの中でかなりのレアスキルであり、この世界の脅威にもなりえます」
「なんで、世界の脅威になると?」
「あくまで雅人の使い方次第ですが、この世界、スキルというのは魔法の上位に当てはまります。それがたった1人の人間しか持っていないとなると…」
「確かに恐ろしいな」
そう、魔法はかなり強力な力である。その上位にあたるスキルは下手したら1国を落とせる力のスキルもあったりする。そんなものをたった1人が、この世界全てのスキルを持つと言うことは世界を滅ぼせるかもしれないという事だ。
雅人はそんな脅威的なスキルを持ったと自覚した。
てか、世界を救えって言われてるのに世界滅ぼせるとか矛盾してるなぁ。
とりあえずリアにスキルは返すことにした。


まぁ譲渡についての脅威性を発覚しました。
あまり見ないスキルが意外とチート性を帯びてました。

「いきなり世界救えって言われても」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「冒険」の人気作品

コメント

コメントを書く