異世界はチートなカードで乗り切ろう!?

田中 凪

49.入学式

クラス分け試験から1週間経ち、入学式の日を迎えた。クラス発表は入学式の後に行われるらしい。
「それにしても広いですね。これだけの人数を収容してもまだ少し余裕がある」
「それはそうよ。なにせこの学園にはこの国だけでなく他国の貴族も入学しにくるのよ。ひと学年1000人ほどなのよ?それに入学者の親や教師、在校生も入るの。8000人以上は入るようになってるわ」
シストリナの説明を聞いてハルトは、ちょっとしたアリーナだな、と思った。
「それはすごい。重機もないのによく作ったな…」
「そこは魔法があるからどうにかしたのよ」
「ああ、そうでしたね。この世界には魔法がありましたね」
そんな話をしていると、教師陣の中のひとりが壇上に上がってきた。座っていた場所からして学園長ではなく生活指導(そんなものがあるか知らないが)の先生だろう。
「皆様、お静かに願います。これより、王立フェレイトス学園の入学式を執り行います。在校生起立!気をつけ!礼!」
壇上に上がった先生の号令と共に在校生たちは一斉に綺麗な礼をした。めちゃくちゃ綺麗に揃っていてかっこよかった。どんだけ練習したんだろ…
「初めに、学園長挨拶です」
学園長は初老の男性ではあるが、その肉体はそこらの冒険者のものよりずっと強そうだった。
「新入生の皆さん、入学おめでとうございます。これからたくさんの試練が待っていることでしょう。しかし、ここには頼りになる先輩や共に立ち向かおうとする友がいます。どうしても1人で解決できない壁に当たった時には周りのそういった人を頼りましょう。きっと思わぬ意見で解決するでしょう。この学園は時に競い合い、助け合い、技を盗み、己を高める場所です。みなさんはその事を忘れずに学業、実技に専念するように。私からは以上です」
「ありがとうございました。続きまして在校生代表挨拶、生徒会会長ラヴァール・クウェート」
「はい!」
在校生のいる席の右端から凛とした返事が聞こえ、イケメンが前に出てきた。
「皆さんこんにちは。生徒会長のラヴァールです。生徒を代表して皆さんの入学を歓迎します。これから5年間、しっかりと学び共に高め合っていきましょう。学園内で困ったことがあれば我々生徒会をたよってください。きっと力になります。これからよろしくお願いします。以上で挨拶を終わります」
「ありがとうございました。続きまして新入生代表挨拶、新入生代表シストリナ・フレア様」
「はい」
新入生代表は本来ならば試験をトップで通過した者がやるのだが、今回は継承権第5位のシストリナという王族がいるのでそちらがやることになった。
「皆さんこんにちは、シストリナです。本日は私達のためにこのような立派な式を開いて頂きありがとうございます。これから先輩達の後ろ姿をしっかり見て学び、いずれは抜かしていく気概で学園生活に望んで行こうと思います。私からは以上です」
「ありがとうございました。以上をもちまして入学式を終了致します。在校生起立!気をつけ!例!着席」
なんか地球の入学式よりもすんなり終わったな。まあ、教育委員会の挨拶とか来賓紹介がないからだろうけど。うん、短いのはいいことだ。眠くならないしな。
アリーナの様な場所を出ると今度は広場に集められ、クラスの発表が行われた。ハルトとシストリナはもちろん1番上の1組。そして、ハルトと一緒のグループで試験を受けた5人、その他にも各グループでの成績上位者数名がいた。
最後にムキムキマッチョメンな教師から
「このクラスは各学期の成績で変更されることがある。下のクラスの者は努力し上を目指し、上のクラスの者は慢心してクラスを下げられないように!」
と言われた。学年ごとに落とされるとかじゃなくて学期ごとなのか…気をつけとこう。
こうしてハルトの学園生活が始まった。


ハルトは驚いたことがあると喋り方が素に戻ります。
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今年もあと1時間ほどですが良いお年を!
新年一発目の投稿は三が日中に出来ればいいなと思っています。

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