異世界はチートなカードで乗り切ろう!?
37.交渉…?
遅れてすいません(><)
兵士達がやってきて伸びている襲撃者達を手際よく縛って連行し、ハルト達も事情を説明するために詰所へ案内してもらった。
「なるほど、身分は訳あって話せないと…」
「えぇ、そうです。でも帝城へ行けば身分は保証して貰えます」
粗方の説明が終わったあとどこの出身か聞かれたが、はぐらかした。その事で少し疑いの目を持った兵士であったが、最後に『帝城へ行けば身分は保証して貰えます』と強く言い切ったため、それ以上深く追求するのをやめた。そして尋問の結果は後日、説明されることになった。
まあ、仕掛けてきたのは昨日、帝城ですれ違った一人の男だろうけど…
とりあえず滞在している宿を伝えて、何か連絡がある場合はそこに兵士が来ることになった。
「それにしても災難だったわね…」
「そうですね…」
「襲われるまで気付かなかったなんて…」
人族やエルフよりも気配察知能力が高い獣人であるミツキが敵に気付けずに、襲撃され、しょんぼりしていた。
(やっべ、この姿じゃなきゃ頭をめっちゃわしゃわしゃしたくなる衝動のままに動くとこだったわ)
それを見ていたハルトはそう思った。
翌日、朝食を食べ終わりギルドへ向かおうとしたちょうどその時、昨日の兵士達がやってきて
「事情把握ができたので報告しようかと思いまして……実はかなりの大物に狙われているようなので。ここではお話しずらいのでまた詰所にお越し願います」
との事だった。
ま、事情説明だけだしすぐ終わるか…
昨日とは違う(しかも大きめな)詰所の会議室に案内され、しばらく待っていると、
「待たせちゃってごめんね。ぼくはこの辺の警備隊の隊長のウィルムス=プロウだ。よろしくね」
と言いながら入ってきた。
それにしても、隊長若くないか?見た目30歳位だけど…なんだろう、雰囲気がフィレリアさんに似てる気がする…
「昨日ハルトくん達を襲った輩を尋問したところ、少々厄介な黒幕だったみたいでね…」
「厄介、ですか…」
「うん。ちょっとね…まあ、黒幕が帝都でもそこそこ大きめな部類に入る大商会の会長でね…」
「あぁ、なるほど…」
ウィルムスの言葉にハルトはある程度の事情を察した。
「つまり、大商会の会長で上級貴族ともコネを持っていて影響が大きくて手出ししにくいと…」
「まあ、そんなところだね。それに、襲撃者達が自白したとはいえ向こうは知らないの一点張りだろうしね…我々も強引に捜査できる権限はないんだ」
「そこは仕方ないですね。襲われたらその都度返り討ちにするのはめんどくさいですけど。あ、その商会の名前ってわかります?」
ハルトが少し声のトーンを落としながらそう言った。そして、その言葉の中に含まれた意味をウィルムスは理解して
「…止めるべき…なんだろうね。乗り込みに行くのはあまりオススメできないな」
「まさか、ちょっとイタズラしに行くだけですよ」
「イタズラ、ね…まあいいさ。あの商会は黒い話が絶えないし我々も目をつけてるところなんだよね…それを横からつつかれるのも面白くないしね?」
「さすがに、相手がわかっているのに何もしない訳にはいかないですよ」
…ふふふふふ
…ははははは
ハルトが言い返してから無言の時間が続く。しかし、互いに言いようのない圧力は秘めたままに…
結局、あの後ウィルムスが折れてその商会の名前を教えてもらい、ハルトは1人で軽々と侵入、黒い噂の証拠となる書類を盗んでいった。
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ありがとうございます。これからも頑張ります
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捜査○
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兵士達がやってきて伸びている襲撃者達を手際よく縛って連行し、ハルト達も事情を説明するために詰所へ案内してもらった。
「なるほど、身分は訳あって話せないと…」
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粗方の説明が終わったあとどこの出身か聞かれたが、はぐらかした。その事で少し疑いの目を持った兵士であったが、最後に『帝城へ行けば身分は保証して貰えます』と強く言い切ったため、それ以上深く追求するのをやめた。そして尋問の結果は後日、説明されることになった。
まあ、仕掛けてきたのは昨日、帝城ですれ違った一人の男だろうけど…
とりあえず滞在している宿を伝えて、何か連絡がある場合はそこに兵士が来ることになった。
「それにしても災難だったわね…」
「そうですね…」
「襲われるまで気付かなかったなんて…」
人族やエルフよりも気配察知能力が高い獣人であるミツキが敵に気付けずに、襲撃され、しょんぼりしていた。
(やっべ、この姿じゃなきゃ頭をめっちゃわしゃわしゃしたくなる衝動のままに動くとこだったわ)
それを見ていたハルトはそう思った。
翌日、朝食を食べ終わりギルドへ向かおうとしたちょうどその時、昨日の兵士達がやってきて
「事情把握ができたので報告しようかと思いまして……実はかなりの大物に狙われているようなので。ここではお話しずらいのでまた詰所にお越し願います」
との事だった。
ま、事情説明だけだしすぐ終わるか…
昨日とは違う(しかも大きめな)詰所の会議室に案内され、しばらく待っていると、
「待たせちゃってごめんね。ぼくはこの辺の警備隊の隊長のウィルムス=プロウだ。よろしくね」
と言いながら入ってきた。
それにしても、隊長若くないか?見た目30歳位だけど…なんだろう、雰囲気がフィレリアさんに似てる気がする…
「昨日ハルトくん達を襲った輩を尋問したところ、少々厄介な黒幕だったみたいでね…」
「厄介、ですか…」
「うん。ちょっとね…まあ、黒幕が帝都でもそこそこ大きめな部類に入る大商会の会長でね…」
「あぁ、なるほど…」
ウィルムスの言葉にハルトはある程度の事情を察した。
「つまり、大商会の会長で上級貴族ともコネを持っていて影響が大きくて手出ししにくいと…」
「まあ、そんなところだね。それに、襲撃者達が自白したとはいえ向こうは知らないの一点張りだろうしね…我々も強引に捜査できる権限はないんだ」
「そこは仕方ないですね。襲われたらその都度返り討ちにするのはめんどくさいですけど。あ、その商会の名前ってわかります?」
ハルトが少し声のトーンを落としながらそう言った。そして、その言葉の中に含まれた意味をウィルムスは理解して
「…止めるべき…なんだろうね。乗り込みに行くのはあまりオススメできないな」
「まさか、ちょっとイタズラしに行くだけですよ」
「イタズラ、ね…まあいいさ。あの商会は黒い話が絶えないし我々も目をつけてるところなんだよね…それを横からつつかれるのも面白くないしね?」
「さすがに、相手がわかっているのに何もしない訳にはいかないですよ」
…ふふふふふ
…ははははは
ハルトが言い返してから無言の時間が続く。しかし、互いに言いようのない圧力は秘めたままに…
結局、あの後ウィルムスが折れてその商会の名前を教えてもらい、ハルトは1人で軽々と侵入、黒い噂の証拠となる書類を盗んでいった。
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