無能と呼ばれた俺のチートな異世界観光記

電波時計

1-1日常

ギュィーーーーーーーー!!ドゥッッーーーン!!
硬く重いものがなにかにぶつかったような音がした。
体が軽い。宙に浮いてるのが分かる。景色が回っている。
何が起きてるのかがわからなかった。

 
 俺の名前は、佐藤 黒斗[さとう くろと] 17歳 今年で高校2年生になる。おれの学校ライフは、実際言って普通だ。見た目は普通!頭も普通!友達も少ない方で彼女居ない歴=年齢 ゲームが好きで、夜中までゲームをしている。週末には1日起きているときもある。
 そんな俺の1日は、起きる事から始まる。部屋に鳴り響くアラームを止めてまだ覚醒していない目をこすり、両手を上げて伸びをして無理やり体を起こした。カーテンから差し込む朝の日差しが、まだなれていなくて、半目になってしまう。
(ねむたいな。後5分だけ寝ようかな?)
そう考えて、もう一度布団の中に入り、目を閉じようとした瞬間。
 ドゥン ドゥン
部屋のドアに誰かがノックした音がした。いや、殴るような音かな?
(まぁ、犯人は予想できるけど・・・)
 「お兄ちゃん、起きて。学校だよ?遅刻しちゃうよ?朝ごはんできてるよ?ほら起きてよ~。」
(朝から元気がいいなぁ~。でもまだ眠いから無視しよ。)
 「本当は起きてるんでしょ~?聞こえてるんでしょ~?
あと5秒で出てこなかったら、どうなってもしらないからね?」
ドアの向こう側から、数を数えている声がきこえてくる。
 「3~、2~、1~、0~。さっき忠告したからね?」
そう言うと、
ガチャガチャ、ガチャン
なぜか鍵をかけていたドアから、鍵が開く音がした。
眠たいせいでもあって、気のせいかと気にせず無視していると、布団の中に何かがもぐりこんできた。
 「!!?。うわ~ー!!何をしているんだ雪!」
潜り混んできたものの正体は、妹の雪(ゆき)だ。
 「だって何回も起こそうとしたのに、おに~ちゃん起きなかったから、このかわいい妹様がおこしにきてやったんだから!!感謝してよね?おに~ちゃん。」
ニコッとした顔をし、この自称かわいい妹様は、兄が寝ている布団に入ってきた言い訳をしてきた。
[実際、学校では、学校一の美少女とまでよばれているようだ。]
 「また、夜中までゲームをしていたのぉ?早く寝なさいって、いつもいっているでしょ?だから、起きるのがおそくなるんだよ~?もうっ!!ホントにお兄ちゃんは、私がいないとほんとに、ダメなんだから~。」
 (…おまえは、俺の母親か!!)
そう言いそうになるが、また話がごちゃごちゃになるので、我慢して言うのを抑えた。
 「ほ~ら、お母さんが、朝ごはんの支度をして、待っているよ。早くきがえて、顔洗って、早く食べるよ~。」
 「ハイハ~イ。雪いつも起こしてくれてありがとね。」
 「えっ!?」
雪は不意討ちを食らったようにキョトンとしている。
 俺はそそくさと雪を部屋から追い出し、制服に着替えて、洗面所に向かう。
 リビングに向かうと、母さんはエプロンを外し、椅子に腰をかけているところだった。
 家の家族は、俺、母さん、雪、父さんの四人家族だ。
父さんはというと、仕事のため早朝にでていった。そして、飲んで夜中に帰って来るので合う時間が少ない。しかし、毎日のことなのでもうなれているから家族みんな気にしてない。
 「おはよう、母さん。」
 「おはよう、クロト。ほら朝ごはん出来ているからたべるよ。」
 家の朝ごはんは、まいにち決まって、ご飯に味噌汁に焼き魚だ。
 「「「いただきま~す。」」」 

 学校までの登校は今日は、一人だ。友達はみんな朝練だ。妹と一緒に登校する趣味もない。
 「クロト~、おはよ~う。」
どこからか声が聞こえたが、俺に声をかけてくる人はいないので、気のせいだろう。すると、急に背中を叩かれたので、後ろを振り向いてみる。
 「クロト、なんでむしするのよ。」
叩いた人物の正体は、幼なじみの葵[あおい]だ。俺の数少ない友達の一人だ。
 「あれ?あおい?なんでいるの?」
 「いちゃ悪いの?せっかくいつもぼっちのクロトと一緒にいってやろうと思ったのに!もうおいていくよ?」
 「ごめん。違うんだ。あおいいつも部活の朝練だから…。そ、それから失礼だぞ!!俺にも友達くらいいるよ。」
 「へぇ~何人いるの?」
 ゴニョゴニョ  「きこえないよ?」
 「いいだろう?何人でも。ほら遅刻するから早くいくぞ!!」
 「あぁっ!!誤魔化したわね?」
こうしていつも通りの[いつもとは少し違う]朝をすごしていく。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品