ときどき、ホットミルクが飲みたくなる人生
第19話「暗闇の中で……」
ああ、もう駄目だ。俺はここで死ぬんだ。
思えば、本当にロクデモナイ人生だった。周りが無能なばっかりに、とばっちりばっかり受けて苦労させられた。俺はただ、幸せになりたかっただけなのに。それが、こんな…………砂糖キチガイの化け物に全て終わらせられるってのかよ。
そんなの……。
そんなの…………っ!
俺が後悔と憎しみ、そして憎悪を胸に宿したその瞬間、
突如、暗黒の景色に丸い光が浮かんだ。
「なん、だ……?」
ふと俺は呟き、丸い光を凝視する。その丸い光を見ていると、少し懐かしいような、記憶の端に引っかかりを覚える気がした。
そして、俺の頭に衝撃が走った。
そうだ。確か俺の能力は、峰長に敗北した時に奪われていた。つまり、今俺の能力は、奴の身体の中にあるということになる。
もしや……あの光は、俺の能力?
そう思った時、丸い光がさらに強く輝いた。間違いない、あれは俺の能力だ。
「…………返せ。俺の、力…………」
俺は手を伸ばした。熱く光る輝きに向かって。
俺は、自分の生に刺激を求めていた。胸がワクワクするような、最高の人生を手に入れたいんだ。
だから、
……だからっ!
こんなところで、簡単にくたばる訳にはいかないんだよっ!!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!!」
俺は力の限り雄叫びを上げ、光に手をかざす。その時、丸い光が俺の手のひらから奥底に吸収された。
暗黒の景色が晴れ、俺の中に新たな力が目覚めた。
思えば、本当にロクデモナイ人生だった。周りが無能なばっかりに、とばっちりばっかり受けて苦労させられた。俺はただ、幸せになりたかっただけなのに。それが、こんな…………砂糖キチガイの化け物に全て終わらせられるってのかよ。
そんなの……。
そんなの…………っ!
俺が後悔と憎しみ、そして憎悪を胸に宿したその瞬間、
突如、暗黒の景色に丸い光が浮かんだ。
「なん、だ……?」
ふと俺は呟き、丸い光を凝視する。その丸い光を見ていると、少し懐かしいような、記憶の端に引っかかりを覚える気がした。
そして、俺の頭に衝撃が走った。
そうだ。確か俺の能力は、峰長に敗北した時に奪われていた。つまり、今俺の能力は、奴の身体の中にあるということになる。
もしや……あの光は、俺の能力?
そう思った時、丸い光がさらに強く輝いた。間違いない、あれは俺の能力だ。
「…………返せ。俺の、力…………」
俺は手を伸ばした。熱く光る輝きに向かって。
俺は、自分の生に刺激を求めていた。胸がワクワクするような、最高の人生を手に入れたいんだ。
だから、
……だからっ!
こんなところで、簡単にくたばる訳にはいかないんだよっ!!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!!」
俺は力の限り雄叫びを上げ、光に手をかざす。その時、丸い光が俺の手のひらから奥底に吸収された。
暗黒の景色が晴れ、俺の中に新たな力が目覚めた。
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