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ときどき、ホットミルクが飲みたくなる人生

極大級マイソン

第18話「断罪」

『キサラギィィィィィィ!! アナタガァァァァァァァ!! アナタガワタシに水ヲカケタノカァァァァァァァァァァァァァァ!!!!』
「ヒィィィィィィ!! 違います! 水をぶっかけたのはあそこにいる美山イヅナって奴です!! 僕は、自分の席で編み物作っていましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「でも、先輩が水を浴びせないとイカガワシイ事をするって言ってきたんです」
『嘘ツイッテンジャナイワヨキサラギィィィィィィィィィィィィ!!!!』
「ヒィィィィィィ違うんです!! マジで違うんです!! 嘘ついてるのは彼奴なんです!! 本当なんですよぉ!!」

 しかしその声は峰長には届かない。日頃の行いが祟ったのだろう。奴は俺の言う事を全く信用してはくれなかった。
 ……まあ、実際嘘なんだけどさ。

「シナビィィィィィィ!! 彼奴、弱体化してるんだよな!? 水をかけたら弱くなるって、昨日言ってたじゃないか!!」
「確かに、甘子ちゃんの弱点は水だよ。彼女に水を浴びせると、厄介な水分を吸収する技が使えなくなるからね」
「なるほど!」
「でも、だからと言ってそれだけで君が彼女に勝てるとは限らない」
「どう言う意味だ!?」
「所詮君は無能力者。一般人如きが異能力者に勝つことはできないんだよ」

 シナビの台詞が終わるや否や、峰長甘子の姿が大きく変貌を始める。全身は数倍に膨らみ、形はブヨブヨの巨大なスライムと化した峰長は、その姿のまま俺を取り込んだのだ。

「ぬわあああああああああああああ!!!!」

 喰い殺される。そう思った瞬間、俺は徐々に彼女の身体に溶かされていくような錯覚を覚えた。
 虚ろな感覚。俺の意識が手放される直前に頭に浮かんだのは、死ぬ前に童貞を捨てたかったという、淡い後悔だった。



 Bad End

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