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ときどき、ホットミルクが飲みたくなる人生

極大級マイソン

第2話「好感と憎悪を浴びし屑」

 学園へ向かうとそこは、荒廃していた。
 どれくらい荒廃しているかというと、窓ガラスは割れ、騒動があり、罵声と怒声が飛び交っている、そんな状態であった。

「居たぞ、後藤だ!」
「今日こそ奴を捕らえるぞ。全員走れ走れっ!」

 どうやら騒動を起こす連中は、後藤ネルネルを追いかけ回しているらしい。奴は学園ハーレム主人公、学園の美少女という美少女を自分の物にしている男の敵だ。クラスカーストは俺と同等のど底辺だというのに、女にモテるという一点のみは、伊○誠並みの主人公補正が入っているゴミクズ野郎。いつか目の座ったヤンデレヒロインに首を切られ、頭をバッグに詰められてボートに浮かぶに違いない。
 普段なら俺も皆に混じって、奴を追い詰められた草食動物のように殺してやるのだが、しかし今日の俺は違う。今日から俺は生まれ変わったのだから。
 そういえば、『hourensou』の具体的な効果を聞き忘れたな。まあ、そのうち効果が現れるだろう。

「さてさて、俺の人生は今後、どんな風に変わっていくのかな。……おや?」

 俺は教室に入り、いつもの自分の席に移動する。ところが驚くことに、そこに俺の机は無かった。
 代わりと言ってはなんだが、俺の机がある場所に、巨大なウェディングケーキが置かれていた。ウェディングケーキにはクリームで、『太陽のはーと』と描かれていた。意味がわからない。

「ケーキ!? 一体、誰がこんな物を……」
「犯人はボクサー」

 その時、動揺する俺の後ろで声をかけてくる人物が忍び寄る。振り返ると、そこには低身長の童顔野郎が立っていた。
 彼の名は、大森萎。お菓子づくりを趣味とするキチガイ男だ。

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