どうやら俺は神様の遊び道具にされたらしいです。

れーは

①宝は持ち腐れる物

…はぁ~早く学校終わんねぇかなぁ~
俺、小暮義正(こぐれよしまさ)小学五年生 得意科目は国語と理科で苦手科目は音楽と体育。 
音楽は必要性が分からないし、体育は二人組作って下さいで死ぬ。逆に国語と理科は楽、小学生の国語なんて文章と漢字だから中二臭いラノベ読んでれば自然と分かる。理科は簡単ただそれだけ
趣味は、表向きは読書、裏向きは人間観察。後者はまだ誰にも言っていない。(俺の話を真剣に聞かない奴しかかいないからだが)
今は3月明日六年生が卒業し五年生は在校生代表として卒業式に参加し卒業ソングを歌ったりする。
そして今日は終業式で皆かなりハイテンションのご様子だ、このままプロレスごっこして怪我人が出ないと良いが、くだらない妄想をしていると「では春休みの過ごし方について話があるから席につけー」とクラス担任がやる気が無さそうな声で席を立っているリア充組や後ろでプロレスごっこで遊んでいた男子や机を寄せ合い好きな俳優について討論しているギャルもどきやその太鼓持ちに声をかける、「はぁーい」と誰にも聞こえないレベルで返事をした俺はブックカバーをつけたラノベに素早く栞を挟みすっからかんの机の中に入れる、全員が席に着いたのを確認し担任は春休みの生活について語り始めた、内容はデジャブを感じる程テンプレだったが要点をまとめると生活リズムを守りお金は使い過ぎないように、後ゲームセンターには一人では行かない事らしい、まあぼっちで面倒事が嫌いな俺にゲーセンは夢のまた夢ですよはいはい。
その後色々あった後下校となった、最近の小学校は防犯対策とやらで先生が途中まで着いてくる、とは言ってもせいぜい300m程しか着いて来ない、先生も忙しいし仕方ないよねとかを考えながら学校を去ろうとすると校門の前に黒い軽自動車が止まった『見た事無いナンバーだなぁ…』と思った。俺は授業がつまらない時に窓から見える車のナンバーを足したり引いたり掛けたり割ったりして「10」を作る遊びをよくやるそのお陰かは知らんが算数の成績はかなりいい、今日渡された通知表の成績評価欄で算数はオールAだった ただし生徒評価欄には社交性を上げましょうと書いてあった 俺は悪くない、俺に適用しない社会が悪い…またやってしまった、くだらない妄想をするのは俺の悪い癖だ、直そうと思ったのだが直らないのでほっといている。
バン!!!「うぉ」びっくりした、どうやらさっきの軽自動車のドアを思いっきり閉めたようだった慌てて振り向くとそこには見覚えのない黒髪ロングの少女がいた、服装は中に英語が金色で縁取られているTシャツの上からジッパー全開のグレーのコートを羽織っている。下はホットパンツにクロニーソ靴はスニーカーを履いている、身長は俺の方が高く見える年齢は恐らく同い年であろう。誰だろうと脳内から色々なパターンを検証していると相手はどうやら俺の視線に気が付いたようだ慌てて視線を180度回転させるが、女子は視線に敏感で気付いた時にはもう遅い事は痛いほど知っている。
「何見てんの?そこのアホ毛」
『…怖い怖い助けて心臓きゅっってなったきゅって危うく漏らしそうだったよ怖いよマジで』
「ぼ、僕の事ですか?」『だ、大丈夫だ落ち着け小暮義正まず俺はイケメンだ大丈夫大丈夫完璧な八方美男じゃなく多分六方位だろうが大丈夫だと思う…自信無くなってきた』
意を決した俺はクロニーソに向かって振り向く、さっきチラ見した時は後ろ向きだったためよくわからなかったが顔はしっかり整っていた、ネコの様な透き通った大きい二重の目、すらっと鼻筋の通った鼻にピンク色の唇普通であれば清楚系として捉えていたがさっきの怒号といいゴミを見るような目などの要素が加わり印象は大分変わっていた。
「ん?あんたもしかしてお隣さん?」
「は?」
思わず口に出してしまった無理もない、まず1ヵ月ぶりに異性と会話しさらにお隣と言うのだ…そういや隣に引越しのトラック来てたな。ちなみに隣の家は賃貸なので引越しは良くある事だった。
「…」
「…」
「…あの、先生この人誰ですか?」沈黙に耐えられなくなった俺はとっさに会話を成立させる、今のはファインプレーだ100万点をやろう
「ああ、この子は転校生だ、6年生から転入するから今は学校見学に来ている、ちなみにお前と同じクラスだから…えっと名前h」
「いずみ、泉 夢葉(いずみ ゆめは)よ、あなた先生でしょう?生徒の名前位覚えたら?」
俺の第一印象『マセてんなーこのガキ』…以上 恐らくだがクロニーソはその美貌故に小さい時から甘やされ、今の性格になったのだろう、俺も似たような事を体感したので僅かではあるが同情した。
「そうだお前夢葉さんに学校を案内してやれ、どうせ暇だろ?俺今から資料作らないと行けないんだわ、すまん」
は?は?は?は?は?ヤバい頭がフルスロットルする、でも俺の頭はやはり良いこんな時でも冷静に判断を考えている、そして結論が出たのか口から言葉が出てくる
「やりますよ、先生の言う通り暇ですしね」は?は?は?は?は?口に出た言葉を冷静に考えなおす。なんで俺乗り気なの?俺にはちょっとした特技があるそれは勝手に脳で考え発言する事だ、意味が分からなかった人の為に説明しよう、まず暇過ぎてボーっとする時あるだろ?あれを改良した事で無意識に脳が考えた事を無意識に口から出す、簡単に言うと脳内に人格を意図的に作りその人格に思考権と発言権を渡し、勝手に考えて勝手に発言してもらう、ここまで来て分からない人がいたら極めなきゃ出来ない凄いことで良い。

なんと美少女と一緒に学校を案内する事になったのだがこの後まさかこんな事になるなんて思いもしなかった、だってこれラブコメじゃないもん。


<あとがき>
これが初めての小説です。今は内容薄いけど後で濃くなって来るので。

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コメント

  • たかし

    近くに黒髪ロングのかわいいコは、キュンとしてしまう、、、

    0
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