チート特典スキルは神より強い?
第44話 調査4
アリスは地図を隠し部屋から発見し、俺21達は一旦施設を離れた。その地図には十印が数十か所あり、アリスは印がある場所のどれかには魔法学者の施設があるのではないかと予想した。
「それにしてもこんなに簡単に施設があるかもしれない地図なんて見つかるのか?」
「そんなこと言われても手に入ったんだからそうとしか…」
「う…なんかイージー過ぎるような」
一旦施設から手に入れた地図を改めて確認するために俺達はアリスとハクの泊っている”白パン食堂”へ向かうことになった。その宿屋は以前と同じく高級な外見であり、宿屋の一階にあるカフェも前回と同じくとても人気があった。その宿屋に出入りをしている宿泊客は他の冒険者とは違い、質も見かけも一流の防具と武器を装備しており、その他の宿泊客は貴族や商人たちだった。
「なんかすごい所に住んでいるんですね」
「まあ、これでもAランクの冒険者だからね」
「えっ、そんなに凄い方だったんですね。ところで冒険者って何ですか?」
冒険者を知らないのか…。本当に施設だけで育ってきたんだな。
「冒険者は主に冒険者ギルドのクエストを受け、ダンジョンなどに行って材料やアイテムを得て冒険者ギルドにそれを売る仕事だよ。だけど冒険者の中でもランクというものがあって、実力の一番低いランクDやEの冒険者たちは主に猫探しや薬の材料などを森から取ってくる仕事をしたりしている」
「要は何でも屋だ」
「まあ、そんな感じだね…」
俺は最初ギルドに入った頃、クエストを受けようとしたのだが、生憎俺は始めたばかりでEランクだった為、何も戦闘事の依頼をこなすことが出来ず、一か月程ただただ何でも屋のようにしょぼい仕事を坦々とこなしていたのを思い出す。だがあの時、偶然にも俺が森で魔物を狩っている時にCランクの冒険者が目撃して俺はすぐにCランクへと進級することができたが、もしそれが無かったら未だに俺はEかDランクをさまよっていただろう。それにその当時、俺はまだ7歳で丁度[ミニ・ファイヤー]以外の魔法も覚え始めていた時期。とてもではないが、見た感じでは魔物と戦えるように決して見えなかっただろう。
「エイリは興味ある?」
「はい、あります。ですが最初はそんな地味な依頼ですか…。私の戦闘機能を見せることが出来るかと思ったのですが」
「戦闘機能?」
「はい、私はこう見えても魂術で作られた魂術人形なので戦闘機能も付けられているんです。というよりは体にエンチャントされていると言った方が簡単かと思います」
「なるほど。でも確かエンチャントは人種には使うことが出来ず…あっ、そうか。いくら魔法とは言え、もしエンチャントの対象が魂術で作られた人形ならばそれは物と認識されるわけか」
「その通りです。ハクさんの言う通り、私には肉眼では見えないエンチャントの線が体中に書かれています」
ということはエンチャントによってエイリは彼女自身を強化されており、その上他の魔法を使う事もできるということだ。そしてもし、俺なら彼女に重複をエンチャントするからきっと彼女を作った博士もそのくらいのエンチャントくらいは付けているだろう。それが何を意味しているかと言うと、彼女は魔法を重複して一度に何十もの魔法を同時に使用することができるということだ。
「まあ、その事もまずは僕たちが泊っている部屋に入ってからゆっくりと話そうか」
「そうだな」
エイリと俺はそのゴージャス過ぎる廊下や天井にぶら下がっているシャンデリアなどに圧倒されながらハクとアリスの部屋へ着いた。この宿屋の最上階。要はテラスだ。Aランクの冒険者たちはある程度、金銭的に余裕があるためこのような高級な宿屋の最上階などのVIP的な部屋に住んでいることが多い。
「なんか凄い場所ですね。これがハクさんとアリスさんの住む場所…」
「そうそう、でもやっぱりアウルの方が凄い宿屋に住んでいるんじゃないかな?」
「というよりは豪邸じゃない? 多分、大きなお城みたいな所」
「いやいや、普通の学院の寮だよ」
「そうだったわね。ということは私達がアウルよりも良い生活ができる期間もアウルが学院の生徒の時だけだね」
まあ、豪邸と言われれば、豪邸だが…。寮と言われれば寮だ。まあ、どっちみちここよりはずっと良い部屋で施設の整った場所で生活してますよ。ふっふっふっふ…。
「で、本当にこの地図に示されている十印のどれかに施設があるのか?」
「絶対そうよ。だってもしこれが襲撃場所とかだったら山や穏やかな草原に印がつけられているのは変だもの」
「もしくは、犯行を行う場所」
「というと、魂術で人や魔物の魂歳を集める予定の場所ってこと?」
「ああ、その可能性が高い。なぜならこの印がある場所は確かダンジョンがある場所で大勢の人が集まっている。魂歳を人から吸い取るとしたら木に隠れることも出来るから絶交の狩場じゃないか? それにそんなに冒険者たちが集まっている場所で隠れてそんな大規模な施設を作るなど不可能に近い」
「それにしてもこんなに簡単に施設があるかもしれない地図なんて見つかるのか?」
「そんなこと言われても手に入ったんだからそうとしか…」
「う…なんかイージー過ぎるような」
一旦施設から手に入れた地図を改めて確認するために俺達はアリスとハクの泊っている”白パン食堂”へ向かうことになった。その宿屋は以前と同じく高級な外見であり、宿屋の一階にあるカフェも前回と同じくとても人気があった。その宿屋に出入りをしている宿泊客は他の冒険者とは違い、質も見かけも一流の防具と武器を装備しており、その他の宿泊客は貴族や商人たちだった。
「なんかすごい所に住んでいるんですね」
「まあ、これでもAランクの冒険者だからね」
「えっ、そんなに凄い方だったんですね。ところで冒険者って何ですか?」
冒険者を知らないのか…。本当に施設だけで育ってきたんだな。
「冒険者は主に冒険者ギルドのクエストを受け、ダンジョンなどに行って材料やアイテムを得て冒険者ギルドにそれを売る仕事だよ。だけど冒険者の中でもランクというものがあって、実力の一番低いランクDやEの冒険者たちは主に猫探しや薬の材料などを森から取ってくる仕事をしたりしている」
「要は何でも屋だ」
「まあ、そんな感じだね…」
俺は最初ギルドに入った頃、クエストを受けようとしたのだが、生憎俺は始めたばかりでEランクだった為、何も戦闘事の依頼をこなすことが出来ず、一か月程ただただ何でも屋のようにしょぼい仕事を坦々とこなしていたのを思い出す。だがあの時、偶然にも俺が森で魔物を狩っている時にCランクの冒険者が目撃して俺はすぐにCランクへと進級することができたが、もしそれが無かったら未だに俺はEかDランクをさまよっていただろう。それにその当時、俺はまだ7歳で丁度[ミニ・ファイヤー]以外の魔法も覚え始めていた時期。とてもではないが、見た感じでは魔物と戦えるように決して見えなかっただろう。
「エイリは興味ある?」
「はい、あります。ですが最初はそんな地味な依頼ですか…。私の戦闘機能を見せることが出来るかと思ったのですが」
「戦闘機能?」
「はい、私はこう見えても魂術で作られた魂術人形なので戦闘機能も付けられているんです。というよりは体にエンチャントされていると言った方が簡単かと思います」
「なるほど。でも確かエンチャントは人種には使うことが出来ず…あっ、そうか。いくら魔法とは言え、もしエンチャントの対象が魂術で作られた人形ならばそれは物と認識されるわけか」
「その通りです。ハクさんの言う通り、私には肉眼では見えないエンチャントの線が体中に書かれています」
ということはエンチャントによってエイリは彼女自身を強化されており、その上他の魔法を使う事もできるということだ。そしてもし、俺なら彼女に重複をエンチャントするからきっと彼女を作った博士もそのくらいのエンチャントくらいは付けているだろう。それが何を意味しているかと言うと、彼女は魔法を重複して一度に何十もの魔法を同時に使用することができるということだ。
「まあ、その事もまずは僕たちが泊っている部屋に入ってからゆっくりと話そうか」
「そうだな」
エイリと俺はそのゴージャス過ぎる廊下や天井にぶら下がっているシャンデリアなどに圧倒されながらハクとアリスの部屋へ着いた。この宿屋の最上階。要はテラスだ。Aランクの冒険者たちはある程度、金銭的に余裕があるためこのような高級な宿屋の最上階などのVIP的な部屋に住んでいることが多い。
「なんか凄い場所ですね。これがハクさんとアリスさんの住む場所…」
「そうそう、でもやっぱりアウルの方が凄い宿屋に住んでいるんじゃないかな?」
「というよりは豪邸じゃない? 多分、大きなお城みたいな所」
「いやいや、普通の学院の寮だよ」
「そうだったわね。ということは私達がアウルよりも良い生活ができる期間もアウルが学院の生徒の時だけだね」
まあ、豪邸と言われれば、豪邸だが…。寮と言われれば寮だ。まあ、どっちみちここよりはずっと良い部屋で施設の整った場所で生活してますよ。ふっふっふっふ…。
「で、本当にこの地図に示されている十印のどれかに施設があるのか?」
「絶対そうよ。だってもしこれが襲撃場所とかだったら山や穏やかな草原に印がつけられているのは変だもの」
「もしくは、犯行を行う場所」
「というと、魂術で人や魔物の魂歳を集める予定の場所ってこと?」
「ああ、その可能性が高い。なぜならこの印がある場所は確かダンジョンがある場所で大勢の人が集まっている。魂歳を人から吸い取るとしたら木に隠れることも出来るから絶交の狩場じゃないか? それにそんなに冒険者たちが集まっている場所で隠れてそんな大規模な施設を作るなど不可能に近い」
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