チート特典スキルは神より強い?
第2話 入学編1
目の前に建ち並ぶ露店の数々。王城へと真っすぐ続くその道は人で賑わっており、学生から家族連れ、そして老人など賑わう人々は様々。ほとんどの露店では歩き食べの出来る食べ物とお菓子やアクセサリー、怪しいアイテムを売っている所もちらほらと目に付くが、他はとても繁盛している様子だ。
だが、その中で一際目立たない路地裏といった感じの場所があり、丁度その横を通りすがった時、そこには6人の男が少女を取り囲み、何やら脅されているような光景が目に入った。
「やめてっ」
「いいじゃん、ちょっと俺たちと遊ぼうぜ」
少女を取り囲む男達は全員茶色いフードを着ており、時折その中から彼らが着用している鉄の防具がチラチラと覗かしていた。中には短剣を腰に隠し持つ者や逆に槍と杖を大開に見せるよう手にしている者がおり、ただの脅し道具だとしても明らかにオーバーな装備を付けた冒険者たちにアウルは疑問を持った。そもそも何故、少女たった一人に対してそのように頑丈な装備を装着しなければならないのかと。
「おい、お前、その子から手を放せ!」
そのときその様子を眺めていたアウルの横から大きな杖を持った少年がそう叫び、好戦的な目を向け男達へ杖を向けた。杖の先にはボーリングほどの大きさは無いものの、その半分はありそうな大きさの宝石が嵌っており、とても重たそうだ。それに足して純白の軍服を着ているのでおおよそはこの少年の正体が分かる。
貴族だ。
「うっせぇ! ガキは引っ込んでろ!」
「お願い、助けて、、」
まあ、いかついガタイのおっさん6人、しかも全員が完全防備でいる大人たちに囲まれていれば怖いよね。
「ドレミア家の次男のハクとして命じる。その子から手を放せ!!」
聞いたことも無い貴族の名。ここに来る前に一応、中より上の地位の貴族の名前は覚えてきたつもりだけどドレミア家って…。それも次男という微妙な立ち位置。そのポジションを使って命じてもあまり効果はないような気がするけど。
「ちっ、貴族のボンボンかよ。見て見のふりをすれば痛い目に合わなくて済んだのによ! それも今までに聞いたことも無ぇ貴族の名だ! お前ら、やっちまえ! で、さっさとこの娘を拉致って逃げるぞ!」
いや、もう普通に拉致って言っちゃってるけど...。お巡りさんこの人です!!
って、そういえばこの世界では警察じゃなくて警備兵だった…。
するとその中のリーダーと思わしき男の命令により、全員一斉にハクと名乗る少年に斬りかかりそれぞれ短剣や剣などをハクに振り下ろした。ハクはその刃が自分に届く前に水魔法を放ち、ハクに斬りかかっていた5人はそれによって後方へ弾き飛ばされてしまった――が、5人が後方へ飛ばされた瞬間、一人後ろにたっていた男が腰を低くし、地面すれすれの低さからハクを槍で突いた。
ハクは魔法を5人へ放ち態勢が整わせることが出来ず反応が遅れ、その男に槍で突かれた。
はずだった。
ハクは槍が自身に突かれる瞬間、目をつぶった。だが、痛みが全く伝わってこない。再び目を開けるとそこにはもう6人全員の姿は目の前にはいなかった。よく見るとTの字になったその路地裏の壁には6人が全員、気を失い壁に埋もれていることがわかった。
「なっ」
ハクと少女は唖然と目を見開き6人の男が埋もれた壁とアウルを見ていた。
「えっと…大丈夫ですか?」
怪我はしてないと思うが一応聞いてみる。もしかしたら少し槍の先がハクの腹に当たっていたかもしれない。
「助けて頂きありがとうございました」
少女はアウルに礼を告げ、怯えて地面に倒れていた少女は立ち上がりすぐさまこの場を去っていった。
「僕の名は先程名乗った通りハク。魔法学院へ向かおうとしていた途中で幼い少女が多数の男に囲まれていたのを目撃したので止めに入ろうとしたが、その必要は無かったようだね。というより君がいなければ僕は死んでいたかもしれない。助かったよ。君は?」
「俺はアウルだ。ハクも魔法学院に行くのならこれから会うことも多いかも知れないな。よろしく頼む。俺は今回、魔法学院に入学しようと思っているのだが、そもそも魔法学院はどこなんだ? 王城と貴族のエリアの近くと聞いていたが」
「ああ、魔法学院は外からの進入、攻撃を受けにくくするために学院施設全体を囲うように巨大なバリアが張られているのさ。だから学院内部から外を見ることは出来ても外から中を見ることは出来ないようになっているんだよ。でも君の言った通り、学院はこの道を真っすぐ行けばあるから丁度いい、僕と一緒に行かないかい?」
「では案内頼む」
「はい、頼まれました。けど本当にこの道を真っすぐ行くだけだけどね。ところでさっき一体何が起こったんだい? 確実に僕は槍で突かれるところだったのに。それに君は僕から少し距離があったはずだ」
「普通に時間停止魔法を使い6人をまとめて殴っただけだ」
「普通に時間停止魔法を使っただけって…。そもそも時間停止魔法は超級魔法。普通に使えないから…」
時間停止魔法は確か初級魔法の本に書いてあったはずだが…。まあ、次に実家へ帰るのは数か月後になると思うからその時にでもまた読み返せばいいか。
だが、その中で一際目立たない路地裏といった感じの場所があり、丁度その横を通りすがった時、そこには6人の男が少女を取り囲み、何やら脅されているような光景が目に入った。
「やめてっ」
「いいじゃん、ちょっと俺たちと遊ぼうぜ」
少女を取り囲む男達は全員茶色いフードを着ており、時折その中から彼らが着用している鉄の防具がチラチラと覗かしていた。中には短剣を腰に隠し持つ者や逆に槍と杖を大開に見せるよう手にしている者がおり、ただの脅し道具だとしても明らかにオーバーな装備を付けた冒険者たちにアウルは疑問を持った。そもそも何故、少女たった一人に対してそのように頑丈な装備を装着しなければならないのかと。
「おい、お前、その子から手を放せ!」
そのときその様子を眺めていたアウルの横から大きな杖を持った少年がそう叫び、好戦的な目を向け男達へ杖を向けた。杖の先にはボーリングほどの大きさは無いものの、その半分はありそうな大きさの宝石が嵌っており、とても重たそうだ。それに足して純白の軍服を着ているのでおおよそはこの少年の正体が分かる。
貴族だ。
「うっせぇ! ガキは引っ込んでろ!」
「お願い、助けて、、」
まあ、いかついガタイのおっさん6人、しかも全員が完全防備でいる大人たちに囲まれていれば怖いよね。
「ドレミア家の次男のハクとして命じる。その子から手を放せ!!」
聞いたことも無い貴族の名。ここに来る前に一応、中より上の地位の貴族の名前は覚えてきたつもりだけどドレミア家って…。それも次男という微妙な立ち位置。そのポジションを使って命じてもあまり効果はないような気がするけど。
「ちっ、貴族のボンボンかよ。見て見のふりをすれば痛い目に合わなくて済んだのによ! それも今までに聞いたことも無ぇ貴族の名だ! お前ら、やっちまえ! で、さっさとこの娘を拉致って逃げるぞ!」
いや、もう普通に拉致って言っちゃってるけど...。お巡りさんこの人です!!
って、そういえばこの世界では警察じゃなくて警備兵だった…。
するとその中のリーダーと思わしき男の命令により、全員一斉にハクと名乗る少年に斬りかかりそれぞれ短剣や剣などをハクに振り下ろした。ハクはその刃が自分に届く前に水魔法を放ち、ハクに斬りかかっていた5人はそれによって後方へ弾き飛ばされてしまった――が、5人が後方へ飛ばされた瞬間、一人後ろにたっていた男が腰を低くし、地面すれすれの低さからハクを槍で突いた。
ハクは魔法を5人へ放ち態勢が整わせることが出来ず反応が遅れ、その男に槍で突かれた。
はずだった。
ハクは槍が自身に突かれる瞬間、目をつぶった。だが、痛みが全く伝わってこない。再び目を開けるとそこにはもう6人全員の姿は目の前にはいなかった。よく見るとTの字になったその路地裏の壁には6人が全員、気を失い壁に埋もれていることがわかった。
「なっ」
ハクと少女は唖然と目を見開き6人の男が埋もれた壁とアウルを見ていた。
「えっと…大丈夫ですか?」
怪我はしてないと思うが一応聞いてみる。もしかしたら少し槍の先がハクの腹に当たっていたかもしれない。
「助けて頂きありがとうございました」
少女はアウルに礼を告げ、怯えて地面に倒れていた少女は立ち上がりすぐさまこの場を去っていった。
「僕の名は先程名乗った通りハク。魔法学院へ向かおうとしていた途中で幼い少女が多数の男に囲まれていたのを目撃したので止めに入ろうとしたが、その必要は無かったようだね。というより君がいなければ僕は死んでいたかもしれない。助かったよ。君は?」
「俺はアウルだ。ハクも魔法学院に行くのならこれから会うことも多いかも知れないな。よろしく頼む。俺は今回、魔法学院に入学しようと思っているのだが、そもそも魔法学院はどこなんだ? 王城と貴族のエリアの近くと聞いていたが」
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「では案内頼む」
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コメント
小説書いてみたいけど内容が浮かばない人
買った本可笑しかったのか?www