異世界で旅を〜異世界チートは必須でしょ?〜

ちゃまたん

ステータス?魔物?

「よし、それじゃあ本題のこのバカみたいなステータスについての説明を頼もうかな」

《A,はい。それでは、ステータス欄を見てください》

 そう言って俺はもう一度ステータス欄を見た。





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名前:依代よりしろ 宿やどる

Lv:8
種族:人間
HP:20/223(+213)
MP:46/489(+443)
筋力:70(+60)
魔力:700(+690)
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[祝福]
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【神卸し】【森羅万象】【高望み】
【限界突破】【効率強化】【効率上昇】【隷属】【別人格】
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[スキル]
【剣術Lv:1】【回避Lv:1】【投擲術Lv:1】
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[魔法]
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[回復魔法]
【ヒールLv:3】
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[称号]
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転移者・神の寵愛を受けし者・臆病者ビビり
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 いくらなんでも、この成長率はおかしいだろ。
 魔力なんか700近く上がったぞ?MPも400以上だし。
 絶対におかしい。

《A,いえ、なにもおかしくはありません。これは、【高望み】の元々の成長率です》

 だそうです。
 いやいや、チートにも程があるだろ。

 だってさぁ?
 まだ俺はLv:8だよ?
 しかも、【限界突破】があるって事は、この成長率のまま底知れず上がり続けるって事だよ?

 ちなみに、この世界の生物のレベル上限はいくつなんだ?

《A,この世界の生物のレベル上限は100です。しかし、魔物は進化するものもいるので、一概には言えません。最終進化前の魔物は、レベル上限が100である事はまずありません》

 進化っていうとアレか?
 ゴブリン→ホブゴブリン的な感じか?

《A,はい。ゴブリン→ホブゴブリンとなります。その中で最も優れた個体がゴブリンキングとなります》

 ふーん。あんまり強そうじゃないな。

《A,いえ、ゴブリンキングはAランクの討伐依頼となっているので、かなり上位の魔物です。ちなみに、そのさらに上位個体も存在します。名前はウル……》

 まて、そのぐらいでいい。
 あとはそいつと遭遇する事があったら聞く。絶対に遭遇したくないけどな。

 話が逸れたな。
 さっきまで最弱だよ、ヤヴァイよ。なんて言ってたのに、いきなり並みの冒険者よりも高いステータスになったよ?

《A,確かに、今のマスターのステータスは並みの冒険者よりも高いですが、実戦に関しての経験値は圧倒的に素人です。慢心しない様にしてください》

 平坦なはずのユキの声の中に、こちらを心配する様な色が混ざっていた。

 わかってるさ。
 この世界が甘くない事は、さっきの初戦闘で文字通り痛感した。
 慎重に物事を考えなきゃいけない。

 これから、俺がどんなに化け物じみた強さになろうとも、油断一つで死ぬ事も無いとは限らないからな。


 それじゃあ、次の質問に移ろうかね。

 前に言ってた魔物の仕組みをわかる様に説明してくれ。

《A,はい。数刻前、魔物は魔晶石を取り出すと自然と消滅すると説明したのを覚えていますか?》

 ああ、覚えてるぞ。不思議だよな。

《A,魔物とは元をたどると、源力ソースの塊なのです。源力とは元々、正も負も無いのですが、それが負の性質に変わった物を瘴気と呼びます》

 瘴気か…

《A,はい。その瘴気は常に生み出されています。そして、瘴気がある程度濃くなると、凝縮され魔晶石が生まれます。負の性質を持った源力が凝縮されると魔物が産まれるのです》

 つまり、負の性質の源力がある程度集まると魔晶石ができます。
 魔晶石は魔物の体内にしか生まれません。
 なので、魔晶石が生まれる過程で必ず魔物が産まれます。この解釈で合ってるか?

《A,はい。その認識で大体合っています》

 ちなみに、魔物から魔晶石を取ると瘴気は元の源力に戻るのか?

《A,いいえ。魔物から霧散するだけで元の源力には戻りません。元の源力に戻すためには、それなりに高位の【浄化魔法】が必要です》

 そうか、じゃあ魔物から魔晶石を取らなかった場合はどうなるんだ?

《A,その場合は、ほとんどの魔物の死骸がアンデットとなります。また、人間も対象になります》

 マジかよ。
 人も対象になるのか。埋葬方法はやっぱり火葬か?

《A,はい。人が亡くなった場合は、速やかに火葬されます》

 どこの世界でも死んだら燃やされるのか。
 そういえば今、瘴気は常に生み出されてるって言ってたけど、それだったらもっと魔物が多くてもいいんじゃないか?

《A,確かに瘴気は常に生み出されていますが、それと同時に、この世界自体の浄化能力により、均衡が保たれています》

 それでも、偏ったりはするだろ?

《A,はい。瘴気の濃度が極端に高い場所ですと数ではなく、より強力な個体が産まれます。その中の大体の魔物はレアであったりと、イレギュラーなものが多いです》

 強力な個体か……
 長年生きている魔物なんかも強いんだろ?

《A,はい。魔物は長生きすればするほど強力になっていく傾向にあります。また、レア、強力な個体は知能が人並みに高いものが多いです》

 ふむ、それは楽しみだな。
 是非、俺の【隷属テイム】で手懐けてみたいな。

《A,くれぐれも、無理のないようにしてください》

 ユキさんは結構心配性のようだ。
 大丈夫、油断だけはもう絶対にしないさ。

《A,それでもです》

 ユキさんは俺のこと大好きだなぁ。

《A,当然です。私の存在理由は、マスターを支え、サポートして尽くす事だけです》

 お、おう。
 意外と本気で重い女かも知れない。

 ま、まあまあ、それは置いといて、とりあえず、これからの事について考えていこうかね。

 この森、思ってたよりも全然広いんだよな。
 レベルが上がった今の俺なら、ゴブリンはどうにかなるんだけどな……

 そういえば、5キロ圏内に村があったよな。
 よし、それじゃあ最初は村を目指しますかね。

《A,それが最善かと思われます》

 ユキもこう言っているので、俺は早速村の方向をマップで確かめて歩き始めた。
 第一村人発見イベントが待ってるぜ!

 そんなアホな事を考えながら進むのであった。
 

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