チートな神候補が行く異世界珍道中

ぐれむりん

No.2

【それでは次に参ります、貴女様の固有能力を決めましょう。】

「固有能力は、どうやって決めるんだい?」

【固有能力の決め方は簡単です、転生者の希望を担当したナビゲーターが聞き、その希望に相応しい能力を作り出します。

因みに貴女様の取得できる固有能力の数は3枠有ります。】

「3枠とはまた豪気だが、転生者は皆、それくらいの数の固有能力を持っているのかい?」

【いえ、普通の転生者は固有能力を1枠しか所持出来ません。

しかし、貴女様は“六種族全てでの混沌族の構築”等という行動を起こしたので、私では処理能力が足りなかったため上位権限保持者に協力を要請しました。

この時の事で上位権限保持者の目が貴女様に止まり、担当した者以外からも注目が集まっております。

この転生は神々の“娯楽”ですので、他には無い行動をすれば神々の注目に止まります。

貴女様の行動が目新しく楽しめたので、“サービスとして固有能力の数2枠進呈しちゃう”とのことです。】

軽いな神々、まあくれると言うなら貰っておこう。

「では、1枠目は『無限収納イベントリ』何てどうだろう。
大きさや種類に関係無く、無限に物を仕舞えて、ソート機能や収納内部の時間を止めたり、速くしたり出来る。

という能力だ。」

【申請を受諾、『無限収納』を構築…成功しました。

2枠目の希望をどうぞ。】

そうだな、ではこんなのはどうだろう?

「2枠目は『玩具箱トイボックス』で頼む。

私が想像した物を出せる私だけの玩具箱。」

【申請を受諾、『玩具箱』を構築…成功しました。

3枠目の希望をどうぞ。】

3枠目はどうしようか?………そうだ!

「ナビゲーター、少し質問が有るのだが良いかな?」

【問題有りません。】

「では聞こう、私が転生した後に君と話す機会は有るかい?」

【有りません、私は転生の手伝いをするための存在なので、転生後の貴女様に干渉することは不可能です。】

予想通りか、これならいけるかな?

「では、3枠目の能力は…君が私の能力として転生後も付いて来てくれないかい?」

【はい?………私を連れて行くのに、貴重な固有能力の枠を使っても宜しいのですか?】

「ああ、君が良い。

どうやら私も少々寂しさと不安が大きい様でね。

君みたいな落ち着いた存在が近くに居てくれるととても助かるのだが。

どうだろうか?」 

【特殊な申請を受諾、本ナビゲーターを固有能力として再構築………難航中………上位権限保持者によるアシストを確認………成功しました。

本ナビゲーターは、固有能力『導く者オフィサー』と成りました。

マスター、貴女を全力でサポート致します。】

「これからも宜しく、『導く者オフィサー』!」

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品