勇者育成学校でトップの自称パンピー【凍結】

決事

第二十六話 お偉いさんは胡散臭いものですね

「……よろしいので?」

「よろしいも何も、仕方ないだろう。それに、あの者が信用に値するのは私のデータが示していることだ」

それに、と陛下は挑戦的且つ攻撃的な目をなさる。

「娘が好意を持ってる相手の力量ぐらい、チエックして審査しなければなるまい」

この過保護っぷりが皇女様に嫌われる原因なのを分かっておられないのでしょうか。
分かっておられないのでしょうね。

「して、奴の経歴はまだ判明せんのか」

「は。それが……」

「どうした。何か問題でも発覚したか!? 犯罪歴でもあったか!?」

嬉々として私に詰め寄られた。
問題が発覚するならするでまだ良いのですが。
そう前置きして彼の経歴の調査結果を報告する。

「もう、殆どまっさらなのです
「いえ、こう言うのは語弊があるでしょうか。勿論彼の初まりはあります。
王都から馬車で二日程のところにございます、小さな貧しくも豊かでもない村の出身。母親父親ともに二十歳後半の時に生まれた子供でした。彼らはある日家に押しかけた盗賊たちによってポックリと逝っております
「そこから彼の足跡は全くもって追えません」

そこまで言い終えると同時陛下を見ると、腕を組み目を閉じて、何事か考えていらっしゃるようだった。
そして、次の命が下される。

「ーーーー」


「畏まりました。すぐに手配致しましょう」

〜*〜*〜*〜*〜
明日の狩りが大まかにしか考えつきません。
ということで引き延ばし回。
執事さん悪巧み説とか色々脱線する話ならどんどん湧いて来るんですがね…
そんなこんなの26話ですた((

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