勇者育成学校でトップの自称パンピー【凍結】

決事

第十四話 俺には休暇が無いようです

ん!
これは!
仄かに香る甘さと、濃厚な牛乳を使用した卵のカバー。
枕のような形をしたパン。
これを選んで正解だった。

「うん。俺も皇女さんがここに入学してくれて正解だったと思ってるよ。
俺のお金がミレの昼飯代に消えることが少なくなった」
「俺は全然得してねーよ。いや確かにちょっとばかし楽にはなったが、元は10割全部懐に入ってたんだからな」
「じゃあなんで前より俺にたかる事が減ったんだ……。まあ、気軽に行けるようになったってことだろ」

いいや断じて違う!
それは何故か……。
答えはこちら!

「ミネル・ハンフリー!元気か!4時間と少しぶりだな!あっはっはっは!」

来るのだ、彼女が。
朝は俺の寮の部屋の前に。
注:男子寮です。
昼は教室に。
放課後は昇降口の前に。
その大抵はクエストに行こうのお誘いである。
今日は違ったようであるが。

「今度、秋盛祭の準備のための休暇があるだろう。どうだ、一緒に狩りに行こう!」
「いやだ」
「ふむ、そうだな。貴様は休み中に家に帰る派では無かったな」

では、この学校に馬車がくるよう手配しよう。
狩りに備えてそれまでは休んでおくといい。
あっはっはっはっは!
待て、その情報はどこで入手した!?

「え、あの、やだって……」

肩にポンと手が置かれた。

「ミレ、応援してるぜ」

よし、皇女さんに誘拐されるのは決まったみたいだから、マリセを巻きこもう。


〜*〜*〜*〜*〜
外国って9月から学校始まるよなーと
いう考えから突然秋に入りました

秋盛祭(しゅうせいさい
読んで字のごとく秋の実りをお祝いしようって感じのお祭りです
この国の挙げての大行事になるのではないでしょうか←他人事

魔物の説明とか出来そうにないので
次回にgkbr中
次もお楽しみに(*^^*)

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