福袋 of 十人十色

決事

傍観者 その4

ん…やめろ。
誰だ、ワタシの髪に触れたのは。

オレの隣の席の奴は取り敢えず、兎に角、途轍も無く変だ。
どう変と聞かれれば色々、としか答えようが無いが。
大人びているが、子供らしいところも。
妙に達観しているが、話しかけられたら極普通の生徒です、と言うように受け答えをするところも。
そう。
オレが問題にしたいのは後者の方だ。
当たり障りのない関係で済ます奴が唯一、自発的に話しかけたのはオレだけだと思う。
自惚れとかそういうのではなくて。
その時の台詞がこれだ。

「あの。ちょっといいか、言いたいことがある。言葉は挟まなくていい。結構だ。ワタシの言葉を聞くだけでいい。…普通、ワタシがこんなことを言ったりしないのだけれど。アナタは無関係では無いから言っておく。

ワタシはアナタが嫌いだ。
いや、嫌いではないけれど、関わりたくない。なので、関わってくれないと嬉しい。

以上」


一体、何だったのだろうか。

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