魔王を倒そうとしていた勇者と勇者を倒そうとしていた魔王を入れ替えてみた。

りゅう

勇者と魔王







魔王、それはこの星の頂点に君臨する勇者である。かつて勇者と魔王が争いを止めた地こそが全ての始まりの地であった。










再開した勇者と魔王はそれぞれの城に戻った。

勇者と魔王はそれぞれの部下を引き連れ再び始まりの地へと向かう。

勇者と魔王が再び出会う。部下達が争いを始めようとするが大声でそれを止めた。

「「これより、勇者軍と魔王軍は手を取り合い、共にこの世界を良き方向へ導くこととする」」

勇者と魔王はその場で互いの手を取り合いながら言う。周りには反対する者もいたが、これで勇者と魔王の戦いが終わるのならと、気持ちを抑えてくれた。

それから数日後、勇者と魔王は今後の方針を協議していた。

「さてさて、久しぶりじゃのう」

突如現れた声の主を勇者と魔王は見つめる。いろいろと言いたいことがあったが、何か大切な話があるみたいなので黙っていた。

「実を言うと儂、あと10分くらいで死ぬ。だからどっちかにこの星の新たな神になってほしい」

「「は?」」

神様の言葉にどう反応すればいいのかわからなくなった。

「ほれ、はよう決めてくれ」

神様が急かす。

「我は勇者を推薦しよう」

魔王がそう言い勇者の方を見る。神様も勇者の方を見る。勇者は自分でいいのならと神様になることを決意した。

神様はさっそく新たな神様を連れて神界へと戻っていった。

おそらく当分魔王と新たな神様が出会うことはないだろう。

それから魔王とはこの星の頂点に君臨する者、星の平和を守る者として代々新たな魔王がこの星を守っていた。







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