魔王を倒そうとしていた勇者と勇者を倒そうとしていた魔王を入れ替えてみた。

りゅう

罰ゲーム開始

ではこれより罰ゲームを始めようかのう…
ルールは簡単クリア条件を満たせばゲーム終了
ちなみにクリアするまで何度も挑戦してもらいからのう。

クリア条件は簡単儂が止めるまで死ぬな死んだらもう1度最初からじゃからの。

じゃあ頑張ってな〜

最後に神様の声が聞こえた。

「ここは…?」

魔王が意識を取り戻すとキッチンのような場所に立っていた。
あれ…あれが…ない?魔王が違和感を感じあそこを触る…やっぱりない。

近くに鏡があったのでそれを覗き込む。

「勇者の仲間の魔法使い?」

魔王が鏡を覗くとそこには勇者の仲間の魔法使いがいた。

「どういうことだ?」

魔王が慌てて勇者の家のベッドにむかう。
そこには勇者が寝ていた。

「ん…」

魔王が部屋に入った瞬間勇者が目覚めた。

「お前は勇者の仲間の魔法使いか?」

勇者が魔王を見ながらそういう。

「まさか…だったら…まずい…」

魔王は慌てて部屋から逃げ出す。
恐らく我は勇者の仲間の魔法使いになっておる…そしてベッドには何故か勇者の姿をした我がいる。つまり…

魔法使いの中にいた魔王が後ろを振り向くとそこには勇者がいた。

気づくと魔法使いになっている魔王は血を流し倒れていた…



ゲームオーバーじゃもう1度頑張れ
神様の声が聞こえた。





「はっ」

魔王が意識を取り戻すと魔王は再びキッチンの前にいた。

「どういうことだ。」

魔王はこの罰ゲームについて考える。

「ベッドには我が入った勇者がいる。そして我は勇者の仲間の魔法使いになっている。つまり我は勇者の中にいる我に殺されないようにしろということなのか…」

まあそういうことじゃ、頑張ってくれ。
再び神様の声が聞こえる。

「無理ゲーだろこれ…」

魔王が呟く。

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