魔王を倒そうとしていた勇者と勇者を倒そうとしていた魔王を入れ替えてみた。

りゅう

1つ目の願い

「さてとではさっそくじゃが1つ目の願いといこうかのう2人とも準備はよいか?」

「はい」
「あぁ」

2人が答えるのを聞き神様は願いを述べる。

「まずは2人の日常生活をみせてほしいのう」

神様の願いを聞き2人はなんだ簡単じゃないかという顔をする。

「魔王は勇者の日常生活を、勇者は魔王の日常生活をみせてくれ」

「「はっ?」」

2人が同時に叫ぶ。
やっぱりこいつら仲がいいようじゃのう。

「じゃあ今から3日間いつも通り生活をしてくれ、ただし誰かに中身が違うとバレたら失敗とする。」

「おい!勇者お前いつもどんな…」

「おっとお互いの情報交換は禁止じゃ」

「「無理ゲーだ」」

勇者の中にいる魔王と魔王の中にいる勇者が同時にそう思った。

「3日間お互い接触するのも禁止だ。寝込んだりするのも禁止じゃからな」

「「無理ゲーだ」」

ついに口にだしてしまった。

「まあまあ、頑張りたまえじゃあ2人共家に転移させるから頑張ってくれ…」

神様がそういうと勇者と魔王が光りだす。









「じゃあ頑張ってのー」
最後に神様の言葉が聞こえて2人は意識を失った。




「「ここはどこだ?」」

2人が目覚めると2人とも同じことを口にしていた。
よく見ると見覚えがあった。
勇者の中にいる魔王は先程勇者と入れ替わってすぐにいた場所…勇者の家にいた。
魔王の中にいる勇者は先程魔王と入れ替わってすぐにいた場所…魔王城にいた。

「あっ勇者様目覚めましたか?」

勇者の中にいる魔王に女性が話しかけてくる。

「あっ魔王様目覚めましたか?」

魔王の中にいる勇者に女性が話しかけてくる。





「あっそうそう言い忘れたが君達の時間は最初に入れ替わってすぐのところまでまきもどしたからのう」

神様の声が2人に聞こえた。

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