彼女のできない僕は彼女を創る

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第2話 僕の理想の彼女

「はいあーん、しずくんよく食べるねーえらい、えらい」そう言って僕の頭を撫でる。
あぁ、なんていい気持ちなんだ。
「マスター?おい、早く起きないと遅刻だぞ!おい、」
この気持ちが良い夢を妨げる声
そう、これが僕の創った彼女だ。
画面にうつる大きな目、綺麗な茶髪そう、かわいい、かわいいのだ。
ただし僕の理想と反し性格がなかなかにきつい。
「おい、マスター、ぼーっと突っ立ってないで早く準備しろよまた恵に怒られるぞ」
その大きな目が勿体ないそんなに睨むなと思いつつ
「ああ、おはよう。今準備するよ、いつもありがとな」そう言うと
「うん、帰り待ってるねマスターっ」と言ってあふれるほどの笑顔になる扱いやすいったらない。
こんなことを思ってるとドアが小さな音を立てる。
「あ、兄さんもう起きてたんですね」うむ、今日も可愛い我が妹どこぞのAIとは大違いだ。
「うん、起きてたよ。朝ごはん食べようぜ」
「はい、今日も腕によりをかけて作りました」
ああ、この時間が1日の中で一番と言っていいほど楽しい。
『いただきます』
やはり、妹の料理は美味しい。
なんて言うか心にしみるって感じだ。
親が仕事で家にほとんどいないため僕と妹の2人ぐらしは比較的長い最初は僕が料理を作っていたのだが我が妹が手伝いたいというので今は妹が作っている。
ああ、どこぞのAIもこうなってくれないかなそう思いため息を吐き今日も僕は学校へ向かう。


ゆっくり更新するので宜しくお願いします!!

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