勇者でわなく魔王で呼ばれたから頑張って生きる

柚子華

13話

起きると右にはスゥが、左にはゲイボルグがいて二人に抱かれるように眠っていた。

つまり二人の豊かな双丘に挟まれているわけであって、陸斗も男としての部分が反応してしまっていた。

(これは不可抗力だ・・・!仕方ない!)

と言い訳しながら感覚を楽しんでいた。


そして今日もクエストに来ていた。


「Dランク討伐依頼 ワーウルフ5体の討伐」


こいつらも平原にいるため今日も来ていた。
今日の目的は、ゲイボルグの射程確認と神力法護で何ができるかの確認である。

(範囲攻撃とかできないのかなぁ)

とか思っていたりする。

そして、ワーウルフ2匹とエンカウントした。
見た目はしっかりとした狼なのだが鳴き声が犬だし、尻尾も振れているせいでどうにも殺意が湧かなかった。

2匹は、最初は一定の距離をとっていたがしびれを切らしたのか1匹が槍を持ってない左手側から攻撃をしたため突いて迎撃、そして背後から攻撃してきたもう1匹は槍を手放し、腰にさしていた剣で迎撃して2匹を討伐した。

「ふぅ・・・中々理にかなった戦法をしてきたな」
「・・・んしょ。そうですね。中々手こずっていましたね、ご主人様。」
「は、初めて見たんだからしょうがないだろ。」
「ふふ、そうですね。」

とはいえ、まだ試していないことを試さないことには帰りたくない。
(ゲイボルグには悪いがもう少しこのままでいてもらおう。)
(お任せください、主様!)


・・・え、えぇ。



(あれ、ケイボルグ・・・喋れるの?)
(?、はい。私たちからは無理ですが主様から話しかければ喋れますよ。)

知らなかった。試していないから当然なのだが。

落胆しながら進んでいると、ワーウルフの群れを見つけた。それも、数匹ではなく数十匹単位のだ。

 (まあ、なんとかなるかな?)
陸斗にこの慢心さえなければまた違った結果になったかもしれない。



約2カ月ぶりの投稿となりました。
約二万円がかかっている試験がある為、そんなんを落とすわけにはいかない為これからもこんな感じだと思いますがよろしくお願いいたします。

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