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君は僕の気持ちを知らない

ノベルバユーザー13583

え…

あれから3ヶ月がたった。
今でもしっかりと登校前と下校中に神社にお参りに行く事は忘れていない。

1日2回のお参りは完全に僕の生活習慣中に入ってしまっている。
これをしないと1日が始まらなく終わらないそんなふうになってしまっている。


また、学校ではこの三か月の期間に体育祭に文化祭そして球技大会と言った大きなイベントがあり、どの行事も中学の時の物よりも生徒が中心になって動き、結果として自由度が高くてクオリティも高いものになっていた。

こういった、生徒が中心になってやる行事には必ずクラスの団結力が必要不可欠となってくる。
この団結力の差で結果が変わるといっても過言ではない。

そして、こういった行事を乗り越えて行く事で生徒は一つ成長するものだ。

しかし、僕個人としてはこれらの行事で得たものは何もなかった。

僕はどの行事の時でも頼まれた仕事ただ黙々とこなしていただけで自ら何かを発案したり相談したりクラスを纏める事に協力したりする訳でも無く。まして、僕個人として何か事を成し遂げた訳でも成績を残した訳でも無い。

と言うかクラスメイトとコミニュケーションらしいものを取った覚えがない。
頼まれたからやる。それだけである。

そんな僕に対して幼馴染である鈴音はクラスのカースト上位グループ一員で発言力も大きい。
彼女らが中心となってこのクラスを引っ張った。

彼女達がクラスをまとめる生き生きした様子は僕から見るとピカピカと輝いているようにさえ見える。

正直、直視するのがツライぐらいに…

こうして、無事に学校行事も終わったが僕は変わらず彼女に会いに行っている。

この三か月であらかたのボードゲームをしてしまい途中から自分の宿題を未来から教えて貰っていたりする。

彼女はとても賢くて教えるのが上手いかった。
なんでも1人で病室にいてもやることがなさすぎて勉強ぐらいしかやることがなかったそうだ。

今では自分の専属の先生だ。
そろそろ未来先生と呼ぶべきかと本気で考えている。

しかし、三か月が経っても未だに彼女の口から自分の病気の事について話してくれない。

そして、僕も知りたいとは思うが無理やり聞こうとは思わない。

しかし、僕願いは最悪の形で叶ってしまった。




それはすっかり日が出ている時間が短くなり寒くなった12月のある日のこと。

街ではジングルベル、ジングルベルというクリスマス一色な音が飛び交い、周りにある木は様々な光を放ちクリスマスツリーとかしている。

それに比例してイチャつく恋人達とすれ違う頻度が高くなった気がする。

それは僕の気が病んでこういった恋人達に自然に目が行くからなのか。
それとも周りの奴らがこのクリスマスムード当てられた結果なのかはわからない。

とりあえず、リア充爆発して仕舞え!!!


そんなどうでもよい事を考えながら僕は未来に会いに病院に向かって歩く。


僕は病院に入るといつも通りエレベーターの3階のボタンを押し彼女がいる病室に行く。

僕はいつも通り彼女の名札がある病室をノックした。

しかし、応答の声がなかった。
いつもなら『はい、どうぞ。』と言った返信が返って来る。

だからと言って初めての経験ではない。
時々ではあるがこういった事は何度かあった。
大抵、その時は検査や診察をしている最中である場合だ。
また、一度だけではあるが彼女が寝ているときがあったな…

だから、僕はノックして返信がないにも関わらずドアを少し開け中を覗いた。

それが間違えであった。


彼女は病室にいた。
別に寝ているわけではない。
電気の付けていない病室でずっと俯いていた。

そんな彼女に僕は恐る恐る声をかけた。
『どうしたの?電気も付けないで?』

僕が声をかけて初めて彼女は僕を認識した。

『いたのですね…全然気付きませんでした。』
彼女はいつも通りの笑顔で答えた。

僕は彼女のその顔見た瞬間さっき見た姿は何かの間違いだとほっとした。

『いや、僕もさっき入って来たところだよ。』
僕はそう言いながら部屋の電気をつける。

先ほどまで暗かった雰囲気が嘘のように消えやはり部屋が暗いとこんなに雰囲気が変わるだなと感じた。

『ありがとう樹君。』
僕は彼女のその言葉聞きながらいつものポジションであるベッドの隣にある椅子に座る。

今日は特に何も持って来ていない。
12月に入ってから僕は彼女からの勉強を見てもらわなくなり、その代わりに最初に会った時みたいに世間話してする事が多くなった。

だから、僕は今日学校であった出来事をいつも通り彼女に話す。

朝の登校中凍った水溜りで滑ってこけた事、数学の小テストがダメだった事、お弁当食べた後の5時間目は眠たいよねーみたいなことやもうすぐ期末テストで勉強が嫌だなと言う愚痴などさまざまなことを話した。

『あっ、でも期末テストが終われば冬休みなんだよねー。そのためにも、がんばるしか…』

『やめてよ!!!』

僕が『頑張るしかないよね』と言葉を続ける前に未来が叫んだ。

僕は彼女が敬語以外の言葉を聞いたのは初めてであった。

僕が唖然としている中、彼女は言葉は続ける。

『私の気待ちを知らないでそんなお気楽な話私の前でしないでよ!』

彼女はそう言いながら自分の頭にある赤色であるのニットとる。そこには髪が生えていなく坊主状態の頭があった。僕は無意識に目をそらしてしまった。

『見なさいよ!』
彼女の叫びで僕はハッと我に帰り彼女の方を向き目を合わせる。

『最初はね、部分的な場所だったのそれでも恥ずかしかったからこれをかぶていたの。でもね、日に日に髪が抜けていってそれを鏡で確認するのが怖いんだよ…
そして12月に入ってからは抜ける髪すらなぐなったよ。』
彼女うつむきながら言う。

『大丈…』
僕が大丈夫だよ。絶対治るからと発するよりも彼女の口が開く方が早かった。

『でも、そんな事どうだっていいんだよ…
でもね、私明後日に死ぬかもしれないだ…』

『えっ…』


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