君は僕の気持ちを知らない
片思いの終わり
僕には片思いの女の子がいる。
その子とは小中学と同じで家だって近い。
いわゆる幼馴染だ。
名前は川本 鈴音。幼馴染の僕から見ても可愛いと思う容姿に誰に対しても明るい性格をしている彼女。
僕がそんな彼女の事を気になり始めたのは小学校5年生の頃である。
しかし、当時の僕はその気持ちを気が付かない振りをしていた。
小学校までいつも一緒に登校していた僕らも中学に上がると気恥ずかしくなり一緒に登校する事が無くなり、学校でも日に日に話す事がなくなった。
それでも、中学3年の時ある事がキッカケで再び話すようになり、小学生の頃と同じように一緒に登校するようになった。
僕たちは家から近い公立高校に出願し見事2人とも合格する事が出来た。
この頃には僕が幼馴染である彼女に恋している事を自覚していた。
しかし、幼馴染ゆえに自分が告白した結果、関係が壊れるのではないか?
そうなってしまうならこのままでいた方が良いのではないのか。と言う疑心暗鬼に落ちいり、結局僕は幼馴染である彼女に告白が出来ないまま1学期が過ぎてしまった。
そして、夏休みが終わり2学期が始まる初日に僕は幼馴染である鈴音の口から
『樹、私ね彼氏が出来たの!』
と言う言葉を聞いた。
僕の初恋が失恋という形で終わってしまった瞬間であった。
『おめでとう…』
僕はかろうじてそう答える事が出来た。
『えへへ〜ありがとう〜』
鈴音は照れながら答える。
僕は心にぽっかりと穴が空いたままだか、鈴音は構わずしゃべってくる。
鈴音のほとんどの話は僕の耳には入ってこなかった。
僕は昔からだか自分が思っている事を人に伝えれず誤魔化してしまう癖があった。
それとは、対称に鈴音は思って事はすぐに言うタイプであり、それでいて鈍感で天然なところがあるが、そう言ったところが可愛いわけではあるのだか今だけは僕の気持ち察して黙って欲しかった…
結局、僕は鈴音の惚気話を登校中ずっと聞かされた。
鈴音の話によると鈴音の彼氏は
同じ部活である陸上部の1つ上の先輩の滝川さんと言う人で
お互い、中学の頃から気になっていた両思い同士だったとか…
僕はその日の授業の話は頭に入ってこず、ずっと窓の外を見ていた。
下校の際、陸上部がグランドのトラックで走っている姿を目にした。
いつもは鈴音の姿を自然に追っていた自分だったが今日は滝川と言う先輩を捜した。
結果、すぐに見つける事が出来た。
滝川さんと呼ばれている先輩を見つけた瞬間この人かと思った。
僕は彼の事を知っていた。
彼は中学の時からの有名人でスポーツも勉強も出来る爽やかなイケメンだと言う噂をよく耳にしていた。
納得してしまった自分がいた。
僕は鈴音と違いクラスでは目立った存在ではない。
そんな自分と何もかもが上である滝川先輩と比べた時点で自分がバカだったんだな…
鈴音は中学の時からモテていてよく告白をされていた。
だか、彼女は決して誰とも付き合ったりはしなかった。 
当時の僕は鈴音に『何でオッケーしないの?』のと聞いた時があった。
その時彼女は『好きな人がいるから…』と言って頬を赤くしていた。
それを見た瞬間それは自分の事ではないかと思った。
でも、今日の事でわかった。
それは僕の事ではなく滝川先輩の事で僕はただのピエロだったのだと…
それから1週間、鈴音と会うたびに滝川先輩との惚気話を聞かされる。
正直、勘弁して欲しい。
なぜ、片思いをしている人からこんなに楽しそうに惚気話を聞かないといけないんだ…
鈴音の話を聞くたびにイライラしてムカムカしてそんな自分の汚い嫉妬が心から溢れてくる。
でも、僕はそれが表に現れる事はなく『へ〜、よかったじゃん。』と相づちを打つことしか出来ない。
彼女も彼女で僕の気持ちを知らず楽しそうに惚気話をする。
いつもなら、鈴音と一緒にいれる登校がいつしか苦痛にしか感じなくなっていた。
いつもなら可愛い見えていた天然で鈍感なところも今ではウザいだけ…
そんな拷問みたいな日々が続いた。
その子とは小中学と同じで家だって近い。
いわゆる幼馴染だ。
名前は川本 鈴音。幼馴染の僕から見ても可愛いと思う容姿に誰に対しても明るい性格をしている彼女。
僕がそんな彼女の事を気になり始めたのは小学校5年生の頃である。
しかし、当時の僕はその気持ちを気が付かない振りをしていた。
小学校までいつも一緒に登校していた僕らも中学に上がると気恥ずかしくなり一緒に登校する事が無くなり、学校でも日に日に話す事がなくなった。
それでも、中学3年の時ある事がキッカケで再び話すようになり、小学生の頃と同じように一緒に登校するようになった。
僕たちは家から近い公立高校に出願し見事2人とも合格する事が出来た。
この頃には僕が幼馴染である彼女に恋している事を自覚していた。
しかし、幼馴染ゆえに自分が告白した結果、関係が壊れるのではないか?
そうなってしまうならこのままでいた方が良いのではないのか。と言う疑心暗鬼に落ちいり、結局僕は幼馴染である彼女に告白が出来ないまま1学期が過ぎてしまった。
そして、夏休みが終わり2学期が始まる初日に僕は幼馴染である鈴音の口から
『樹、私ね彼氏が出来たの!』
と言う言葉を聞いた。
僕の初恋が失恋という形で終わってしまった瞬間であった。
『おめでとう…』
僕はかろうじてそう答える事が出来た。
『えへへ〜ありがとう〜』
鈴音は照れながら答える。
僕は心にぽっかりと穴が空いたままだか、鈴音は構わずしゃべってくる。
鈴音のほとんどの話は僕の耳には入ってこなかった。
僕は昔からだか自分が思っている事を人に伝えれず誤魔化してしまう癖があった。
それとは、対称に鈴音は思って事はすぐに言うタイプであり、それでいて鈍感で天然なところがあるが、そう言ったところが可愛いわけではあるのだか今だけは僕の気持ち察して黙って欲しかった…
結局、僕は鈴音の惚気話を登校中ずっと聞かされた。
鈴音の話によると鈴音の彼氏は
同じ部活である陸上部の1つ上の先輩の滝川さんと言う人で
お互い、中学の頃から気になっていた両思い同士だったとか…
僕はその日の授業の話は頭に入ってこず、ずっと窓の外を見ていた。
下校の際、陸上部がグランドのトラックで走っている姿を目にした。
いつもは鈴音の姿を自然に追っていた自分だったが今日は滝川と言う先輩を捜した。
結果、すぐに見つける事が出来た。
滝川さんと呼ばれている先輩を見つけた瞬間この人かと思った。
僕は彼の事を知っていた。
彼は中学の時からの有名人でスポーツも勉強も出来る爽やかなイケメンだと言う噂をよく耳にしていた。
納得してしまった自分がいた。
僕は鈴音と違いクラスでは目立った存在ではない。
そんな自分と何もかもが上である滝川先輩と比べた時点で自分がバカだったんだな…
鈴音は中学の時からモテていてよく告白をされていた。
だか、彼女は決して誰とも付き合ったりはしなかった。 
当時の僕は鈴音に『何でオッケーしないの?』のと聞いた時があった。
その時彼女は『好きな人がいるから…』と言って頬を赤くしていた。
それを見た瞬間それは自分の事ではないかと思った。
でも、今日の事でわかった。
それは僕の事ではなく滝川先輩の事で僕はただのピエロだったのだと…
それから1週間、鈴音と会うたびに滝川先輩との惚気話を聞かされる。
正直、勘弁して欲しい。
なぜ、片思いをしている人からこんなに楽しそうに惚気話を聞かないといけないんだ…
鈴音の話を聞くたびにイライラしてムカムカしてそんな自分の汚い嫉妬が心から溢れてくる。
でも、僕はそれが表に現れる事はなく『へ〜、よかったじゃん。』と相づちを打つことしか出来ない。
彼女も彼女で僕の気持ちを知らず楽しそうに惚気話をする。
いつもなら、鈴音と一緒にいれる登校がいつしか苦痛にしか感じなくなっていた。
いつもなら可愛い見えていた天然で鈍感なところも今ではウザいだけ…
そんな拷問みたいな日々が続いた。
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コメント
alrain
失恋から始まる…これはなかなかの良作の予感…