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目立ちたくない男の異世界生活【リメイク版】

血迷ったトモ

第8話 冒険者ギルドに行こう

リナの言葉によって、散々(精神的に)抉られた智紀は立ち直るのに少々時間がかかり、遅めの朝食をとっていた。え?朝食の説明は無いのかって?これがまた取り敢えず普通としか言いようがないものだったのだ。硬めのパンに、塩で味付けされたスープ。そして見たことない野菜が使われたサラダ。結局説明したが普通である。
朝は食が細い智紀は、リナに発破を掛けられながらいつもより多めに食べ、自分の部屋に戻って冒険者ギルドに行くための準備を整えていた。

「さてさてさーて、宿を出たら人気のない路地裏でローブに着替えて、ギルドに直行して、からの適度に絡んできたやつをぶちのめして、これからはそれなりに稼ぐか。そして、表向きの智紀としての商人って事で商人ギルドにも登録したいけど、まぁ取り敢えずは冒険者登録せねば!!」 

朝からグロッキーになりかけていた智紀は気合を入れ直してからギルドへ向かった。
もう、日本時間でいう10時を回っていたので、人通りは多く、大変賑わっていた。そんな通りを昨日教えられた通りにギルドへと向かった。途中、なるべくギルドが近くなってから路地裏に入り、着替えることに成功した智紀は、意気揚々とギルドの扉を開けた。
ギルドの中は、意外と閑散としていて、人は少なかった。奥の方にカウンターがあり、そこには、数人の受付嬢と1人だけ男性がいたので、チキンな智紀は男性に向かって行った。

「いらっしゃいませ。本日の御用は何でしょう?」

「冒険者登録をしたい。頼む。」

因みに、チョーカー型の変声機があったので、声は低めにし、言葉遣いはなるべく普段とはかけ離れた感じにしている。

「はい、畏まりました。身分証はお持ちでしょうか?」

「いや、持っていない。」

「それでは、こちらに必要事項を御記入をお願いします。」

「分かった。名前の欄は本名ではないといけないのか?」

「いえ、偽名でも構いません。しかし、この後にオーブによる犯罪者か否かの確認を致しますがよろしいでしょうか?」

「あぁ、構わない。」

名前:トモ
出身地:日本
種族:人族
職業:剣士

と、記入して職員に渡した。実際は日本語ではなくて、何故か当初から理解できるリアリス語という現地語で書いている。

「ニホン…ですか。聞いたことない地名ですね。」

「そ、そうですか。えっと、極東の島国なんで、多分分からないと思いますよ。」

-ヤベッ、素が出ちまった!!-

「言葉遣い…」

「おっと、すまない。さっきのは、忘れてくれ。いいな?」

少し威圧感を出すつもりで低めに声を出して言った。

「は、はい。畏まりました。」

この後、オーブを使い犯罪者でないと判断された後に事件は起きた。

「では、銀貨1枚を頂戴致します。」

「は?必要なのか?」

「ええ、必要です。一般常識ではないのですか?」

「あ、あぁ。うっかりしてた。はいよ、銀貨1枚」

-一文無しになっちまった!!宿は取ってあるし、インベントリーを見れば少しぐらいは武器がありそうだからいいかもしれんが、異世界2日目で一文無しは辛い…。一抹の不安を覚えるな…。-

「どうかなさいましたか?」

「いや、何でもない。気にするな。」

「そうですか。では、ここに血液を一滴お願いします。」

と言いながら、黒いカードと針をこちらに渡してきた。

「あぁ、分かった。」

血液をカードにたらすと、ほのかに白く光り、カード全体が白くなった。そしてそこに俺の名前と討伐数、討伐モンスター、実績、ランクFと書いてあった。

「それではカードの説明と冒険者ギルドの規定についてお話します。」

いよいよかと、智紀は逸る気持ちを抑えて大人しく説明を聞くのだった。

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