勇者と魔王が学園生活を送っている件について

imatsu

第六章 スティフの特別講師

 [─この魔法陣は、このような特徴があるで、、、、スティフくん!!]
 [はいぃ、、何ですか?]
 魔法文学の授業で講師の話を聴きながら寝ていたのだ。
 [じゃあ、スティフくん!黒板に描かれている魔法陣の意味、その特徴を説明しなさい。]
 [はい]
 言ったのは、スティフではなく、手をあげたセイラだった。
 [何ですか、セイラさん。]
 [あ、その、スティフに言っちゃうと、、、] 
 [あーそれか、それはなー、、黒板のは、攻撃系ではなく、防御系の、、、あー初等系の反射の盾だよね。でもさ、今どきもたもたと魔法陣描く?しかも、特徴で魔力だけしか使ってない、、あれ、違うよ。]
 [じゃ、じゃあ何がちがうんだ、スティフくん!]
 [えっと、まず、魔法は気力を魔力に変換し、魔法を放つ。でも実は、俺やセイラ、フレイヤ以外の学園で100%魔力に変換出来ていない。その時必ず気が混じってしまうんだ。あ、話ずれた。、、、、、話戻すけど、講師が言ってたその魔法は、俺らが使っている魔法とは少し違くて、魔力と闘気を練り込んで使っているんだ。]
 [ストップ!!スティフくん!!闘気は、確かにあったとされているけど、それは神話や伝説上の話で、本当はなかったとまで言われている。それが、ここ、、、]
 [まあ、だいたいそう言われるので、今見せますね。]
 はあ?
 [スティフくん!それは、嘘じゃ、、、、]
 [先生は静かにしてください!]
 [はい。]
 [はあああぁっ!!]
 スティフの周りの気がだんだん金色になっていった。
 [えーと、これがすんげー濃くして練り込んだ闘気だよぉ、、、。、、、、このように、闘う気が無くなると、自然に闘気は消えてなくなる。]
 だんだんと、闘気が薄く消えていき、
 [いやー、これは濃ければ、濃いほど、、、攻撃力が上がるが戦う気が無くなると、、、、凄く疲れる
、、、。]
 バタン!
 [疲れたんじゃな、あの量の闘気を出せば、たとえ勇者みたいな人だとしても、倒れてしまう。]
 [何で今、勇者様が話に入ってくるの?]
 [あの、多分、この学園で一番に強かったからじゃないかな?] 
 [そこ!まだ、授業終わってませんよ!!]
 [はい、、。]
 ─キーンコーンカーン
 [あ、終わった。]
 [こ、これで、今日の授業をお、終わります。]
 [終わった?]
 ─と、スティフの寝ぼけた様子で言った。
 [次のやる事は?魔物モンスター倒すの?]
 [スティフ、もう今日は何もする事ないよー。]
 そーなのかー、無いのか。じゃあ、
 [フレイー一緒に遊ぼうー。]
 [ほほう、どっちのほうなのか?]
 [そーゆー難しいのは、よくわかんないんだ。まあ、トーギジョーに行くぞ。]
 そう言って、フレイヤの手を引いて闘技場に向かって行った。

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