異世界奮闘、チート兄
師弟
クオたちがギルドの2階へ上がると、廊下の左右に3つずつ、一番奥に1つの計6個の扉があった。
「……とりあえず奥行くか」
ギルマスとのことだったので恐らく一番奥だと考えたのだろう、クオが扉を開ける。
「おっ!来たか」
″待ってた。師匠。あ、お茶いる?″
「ここは俺の執務室だっつうの!お前の部屋じゃねぇ!」
少女は正座をさせられていたが、下に座布団を敷いていた。
ギルマスが何も言わないのは諦めたのだろう。
「寛いでんじゃねぇか……」
愕然といった様子で呟くクオ。
「もういい……。で、何があったか話してくれるか?」
少し身を乗り出して尋ねるギルマス。
「いや、俺もあっていきなり暴風打たれただけだから詳しくは話せないぞ?」
「さ、最上位魔法……。お前本当に何やってんだよ!」
ギルマスが少女の頭をゴスッと殴る。
″だって、師匠の魔力が異常だったから。これくらいならいけるかなと″
「そういや、暴風打ってあんだけの被害で済んだってことはお前が何とかしたのか」
そう言ってクオを見るギルマス。
「ん?まあな。……それより、お前魔力量が分かるのか?」
″生まれつき人の保有魔力が見える。師匠のは大きすぎて見えないけど″
「魔眼か何かか?」
そう思ったクオは鑑定をかける。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
名前 サタナ   種族 霊王
年齢17
Lv99
HP4000
MP 100000
STR250
DEX700
AGI560
INT12000
DEF260
スキル
魔導師 Lv10
固有スキル
執行
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
魔導師
・全ての魔法習得可能、習得速度にアップ。
・魔術習得可能、習得速度遅。
・所有者のINTに補正 (素のINT×スキルLv×10%)
・無詠唱。
執行
・自分が悪、善と判断しこのスキルを使った場合、その善悪度に応じた結果が対象に降りかかる。
・相手の本質を見抜く
「これか……」
執行のスキルを見て小さく呟く。
本質がどこまでを示すかによって有用さがかなり変わるスキルだった。
「で、ええと、お前、名前は?」
「クオ」
「そうか、じゃあクオ、お前、こいつの師匠をやってくんねえか?もちろん、タダとは言わん」
「……報酬は?」
「……クオたちはギルドに登録しに来たんだろ?だったら、永久的に買取量2割り増し、ギルマスとアポ無しで会えるようにするでどうだ?」
「……2割り増しか、正直後はいらないが……どうする?」
そう言って後ろを振り返ると、今まで邪魔にならないよう隅にいた3人が頷く。
「分かった。受けよう」
「本当か!ありがてえ、助かる!」
クオの返答に、涙目になりながら礼を言うギルマス。
″これで名実ともに私の師匠。よろしく″
「ああ」
サタナが手を差し出しクオがそれを握った。
握手した手の周りにサタナが魔力で星などのキラキラしたエフェクトを書いていた。
最初から最後まで一貫してマイペースな弟子と、自重を知らない素のスペックからチートな師匠。
この握手を見た3人は何となく予想できるこれからに冷や汗を流していた。
「……とりあえず奥行くか」
ギルマスとのことだったので恐らく一番奥だと考えたのだろう、クオが扉を開ける。
「おっ!来たか」
″待ってた。師匠。あ、お茶いる?″
「ここは俺の執務室だっつうの!お前の部屋じゃねぇ!」
少女は正座をさせられていたが、下に座布団を敷いていた。
ギルマスが何も言わないのは諦めたのだろう。
「寛いでんじゃねぇか……」
愕然といった様子で呟くクオ。
「もういい……。で、何があったか話してくれるか?」
少し身を乗り出して尋ねるギルマス。
「いや、俺もあっていきなり暴風打たれただけだから詳しくは話せないぞ?」
「さ、最上位魔法……。お前本当に何やってんだよ!」
ギルマスが少女の頭をゴスッと殴る。
″だって、師匠の魔力が異常だったから。これくらいならいけるかなと″
「そういや、暴風打ってあんだけの被害で済んだってことはお前が何とかしたのか」
そう言ってクオを見るギルマス。
「ん?まあな。……それより、お前魔力量が分かるのか?」
″生まれつき人の保有魔力が見える。師匠のは大きすぎて見えないけど″
「魔眼か何かか?」
そう思ったクオは鑑定をかける。
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名前 サタナ   種族 霊王
年齢17
Lv99
HP4000
MP 100000
STR250
DEX700
AGI560
INT12000
DEF260
スキル
魔導師 Lv10
固有スキル
執行
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魔導師
・全ての魔法習得可能、習得速度にアップ。
・魔術習得可能、習得速度遅。
・所有者のINTに補正 (素のINT×スキルLv×10%)
・無詠唱。
執行
・自分が悪、善と判断しこのスキルを使った場合、その善悪度に応じた結果が対象に降りかかる。
・相手の本質を見抜く
「これか……」
執行のスキルを見て小さく呟く。
本質がどこまでを示すかによって有用さがかなり変わるスキルだった。
「で、ええと、お前、名前は?」
「クオ」
「そうか、じゃあクオ、お前、こいつの師匠をやってくんねえか?もちろん、タダとは言わん」
「……報酬は?」
「……クオたちはギルドに登録しに来たんだろ?だったら、永久的に買取量2割り増し、ギルマスとアポ無しで会えるようにするでどうだ?」
「……2割り増しか、正直後はいらないが……どうする?」
そう言って後ろを振り返ると、今まで邪魔にならないよう隅にいた3人が頷く。
「分かった。受けよう」
「本当か!ありがてえ、助かる!」
クオの返答に、涙目になりながら礼を言うギルマス。
″これで名実ともに私の師匠。よろしく″
「ああ」
サタナが手を差し出しクオがそれを握った。
握手した手の周りにサタナが魔力で星などのキラキラしたエフェクトを書いていた。
最初から最後まで一貫してマイペースな弟子と、自重を知らない素のスペックからチートな師匠。
この握手を見た3人は何となく予想できるこれからに冷や汗を流していた。
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