なんか伝説の剣の付喪神になっていたので勇者と共に魔王倒します。

コモレビ

十 仲間になりたそうな目ってどんな目だっていつも思う。

どうしてこうなった!?
Tell me why?キミに問いたい!


「私にも分からないわよ、、。龍種は普通、こんな洞窟に生息しないもの。」


つまりは、ここに到着するまでに魔獣と遭遇しなかったのはコイツが原因ということか。
こいつの気配を感じ取って魔獣が逃げたり食われたりした訳で。


「貴方、ホント頭の回転早いわね。多分そういう事だと思うわ。」


人扱いしてくれることにフィリアたんの優しさが出てるなー。

どうする?

まあどうせ入るしかないと思うけど。

「そうね、、、。」

震えながら肯定な意を述べるフィリアたん。

「いや震えてるのはあなただから。」

ビシッと突っ込まれたがどうやらホントのことらしかった。
俺、やっぱり緊張してんのかー。
まあ現世(実際は現世ではない)でこんな経験したことないし。
当たり前か。




「じゃあ、入るわよ。」

そう言って若干の緊張感を滲み出しながらも例の龍の魔法によって開かれた扉を。

跨ぐ。


、、、改めて見ると本当にデカイな。

全長は50メーターは超えているだろうかという体格。
多分翼を広げたらもっとデカイ。



取り敢えず、鑑定!


-鑑定に失敗しました-




こんなことってあるんだな、、、。
相手が格上なのかもしれない。
最高神の加護が宿った付喪神よりも。



〈何、別にとって食おうという訳では無い。ただ、不思議な来客があったと思ってな。〉

確実に俺よりフィリアたんより強いその主は念話で語りかけてくる。

不思議な来客とは多分俺のことだ。
動く剣なんてそうそうあるはずが無いし。

なら何が目的だ?


〈かかかっ! 面白い!動く剣など生を授かり三千年、この方始めてみたわ!更に理屈を好むとみた!〉


念話で語りかけてくる。

そして少し恥じるようにグガアアアアアと咳払い(?)とも取れそうな感じに低く唸った。

〈いや、少し話そうと思ってな。〉


暇人かよ。

〈断じて暇人などではない!ついでに人でもなああい!〉


、、もしかしてこの龍、「心読」もってる?

謝らなきゃ。


も、申し訳ございませんでした!
お詫びいたしま、、


「いいわよ。謝らなくて。」

つい先程まで無言だったフィリアが突然、俺の謝罪を遮った。


え、、なんで!?


「なんでって、。偽物だからよ。」


偽物語?
いやなんでもない。
変わってくもの変わらないものも無い。



偽物ってどういうことー?
ミルカラニリュウナンデスケド。


「多分、変身を使ってるんじゃ無いかしら。貴方もさっさと見抜きなさいよ。」

かしこま!(横ピース)
横ピースは実際できてないけど。


取り敢えずじっと見つめることにした。



うーん。。
なんとなーく、ねこ、猫に、、みえる、?か?

わからんな、、。


〈バレちゃしょうがねぇか。〉


唐突にそんな念話を発したと思えば。
あの泰然とした龍が黒い煙に包まれる。



コホッコホッ。
煙いな。

実際は咳はしていないが、キモチだけね。

なんなんだよー。
やっぱり変身してたんじゃねぇか。
よくフィリアたんは見破れたな。端くれでも一応神の俺ですら分からなかったのに。
勇者のくせになまいきだ。




ようやく霧が晴れた。
そこには土下座をした黒猫の姿があって。


〈私めをなかまにしてくださあああい!〉


 とか念話して。





まだボールも投げてないのになー。




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